まずは、生後2ヶ月の赤ちゃんの身長や体重について解説します。
なお以下で解説する数値はあくまで目安であり、実際には個人差があります。
赤ちゃんの身長や体重が紹介している内容に沿っていなくても、心配しすぎる必要はありません。
生後2ヶ月の赤ちゃんの身長は、男女で目安が異なります。
男の子 54.5~63.2cm
女の子 53.3~61.7cm
身長の成長スピードには、個人差があります。
上記の数値より小さめであっても、母子手帳に掲載されている身体発育曲線から大きく外れていなければ問題ないでしょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんの体重目安は、男女別に以下の通りです。
男の子 4.41~7.18kg
女の子 4.19~6.67kg
普段与えている母乳やミルクが足りているか、成長が順調に進んでいるかを確かめるためにも、体重をこまめに測りましょう。
なお生後2ヶ月の赤ちゃんの体重増加の目安に関しては、以下の記事もぜひご覧ください。
生後2ヶ月の赤ちゃんは、視力や運動、表情などの面で大きな変化が見られるようになります。
ここからは、生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴に関して解説します。
生後2ヶ月の視力はまだ0.02程度ですが、薄暗い視界でも相手の目や鼻、口などのパーツをじっと見つめられるようになります。
動いているものを自分の意思によって目で追う「追視」が始まり、首の筋肉も発達してくるため、頭を上下に動かして目で追いかけるようになるでしょう。
また赤色、青色、黄色の3原色を区別するようになるのもこの時期で、とくに赤に反応しやすいです。
おもちゃで遊ぶときは、3原色のものを選ぶのがおすすめです。
生後2ヶ月の赤ちゃんは、手足や背中、首などの筋肉が発達の真っ只中です。
うつ伏せの姿勢にすると、頭を少し持ち上げられる子もいます。
手足を動かす力はますます強くなり、背中を使って少し移動することもあるので、ベッドや段差などからの転倒には十分注意してください。
生後2ヶ月の赤ちゃんは声帯が発達してきて、それまでの泣き声とは異なる「アー、ウー」といったやさしく温かい声を発するようになります。
このような発声のことを、「クーイング」といいます。
赤ちゃんの機嫌がいいときにクーイングをするのが聞こえたら、「楽しいね」「気持ちいいね」などと声をかけてコミュニケーションをとりましょう。
生後2ヶ月頃になると表情が出てきて、あやしたり話しかけられたりすると笑うようになるでしょう。
またママに抱っこされると、泣き止んだり安心したような顔になったりします。
日頃からたくさん話しかけたり歌ってあげたりして、赤ちゃんの笑顔を引き出してみてください。
生後2ヶ月の赤ちゃんのうんちやおしっこの回数は、引き続きまだまだ多めです。
この時期までは、授乳するたびにうんちをする赤ちゃんもいます。
一方で生後2ヶ月を過ぎた頃から排便の回数が減少し、とくに母乳栄養児の場合は毎日出ない子も出てくるとの報告もあります。
生後2ヶ月の赤ちゃんの栄養は、100%乳汁に依存します。
1日あたりの授乳量目安は、0.78Lです。
生後2ヶ月になると口周りの筋肉が発達して母乳やミルクを上手に飲めるようになるため、1回の授乳で飲める量が増え、授乳間隔がだんだんあいてきます。
とはいえ、生後2ヶ月の授乳回数はまだまだ多く、1日8~10回ほどが目安です。
赤ちゃんが欲しがるタイミングで、母乳やミルクを与えましょう。
生後2ヶ月になると、次第に昼と夜の区別がつくようになります。
日中起きていることが多くなり、中には夜にまとめて4~5時間寝るようになる子もいるほどです。
夜に寝る習慣が定着するのはもう少し先ですが、この時期に生活リズムを作りやすい環境を整えてあげると良いでしょう。
夜は電気を暗めにしたり、静かにしたりなど工夫してみてください。
ここからは、生後2ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイントに関して解説します。
生後2ヶ月には予防接種を受けるなど重要事項があるので、忘れることのないようにチェックしてください。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ママからの母乳を通して抗体を獲得し、病気から身体を守っています。
しかしこの抗体は、生後16週間頃から激減し、赤ちゃんは感染症の脅威に晒されるのです。
赤ちゃんをさまざまな感染症から守るために、生後2ヶ月の時期に予防接種を受ける必要があります。
生後2ヶ月の赤ちゃんが受けるべき予防接種の種類は、主に以下の通りです。
・ヒブ
・小児肺炎球菌
・B型肝炎
これらの予防接種は別々に受けても、同時接種でも効果に差はありません。
近くの小児科を受診しましょう。
上述したように、生後2ヶ月頃からだんだん昼と夜の区別がつき始めます。
今後の生活リズムを整えるためには、この時期に環境づくりをしておくことが重要です。
朝は決まった時間帯にカーテンを開けて太陽の光を浴びるようにしたり、夜は照明を暗くして静かな環境を作ったりして、「明るい朝は起きて、暗い夜は寝る」習慣を身につけるための準備を始めてください。
天気のいい日には、赤ちゃんと一緒にお散歩に出かけてみましょう。
外の空気に触れさせることは、赤ちゃんの五感を刺激して心の発達を促すのに役立ちます。
「気持ちがいいね」「お花が咲いているね」などと話しかけながら、赤ちゃんとのお出かけを楽しみましょう。
生後2ヶ月になったら、スキンシップからさらに踏み込んで、簡単な遊びも取り入れてみましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんにおすすめの遊びには、以下のようなものがあります。
■キックキック
1.足を少し上げた状態で足の裏を手のひらで支える
2.足の裏を軽く押す
3.赤ちゃんがキックで押し返してくれば、「上手!」と褒める
また、生後2ヶ月の赤ちゃんを腹ばいにさせると、前腕で支えて頭を少し持ち上げられるようになってきます。
正面にいるママを見るために、首を使って頭を前に向けることもできるかもしれません。
このような腹ばいでの遊びをしているうちに、頭を上げる姿勢を長い時間保てるようになるでしょう。
赤ちゃんが生後2ヶ月のときには、ママの体調の変化にも気を配りましょう。
ここからは、産後2ヶ月頃のママの特徴に関して解説します。
生理の再開時期には個人差がありますが、産後の悪露も次第に終わり、早い人だと産後45日ほどで排卵して産後2ヶ月ほどで生理が来ます。
産後最初の性交渉で次の子どもを妊娠する可能性もあるため、次の妊娠まである程度の期間を空けたい場合は避妊を徹底しましょう。
産後2ヶ月の時期には、尿漏れなどのトラブルが発生する可能性があります。
なぜなら妊娠中に拡大した子宮が骨盤を圧迫し、排尿障害を引き起こすからです。
産後の尿漏れは時間とともに改善していくケースがほとんどなので、あまり心配する必要はありません。
産後2ヶ月での職場復帰は、あまりおすすめできません。
しかしどうしても職場復帰せざるを得ない場合は、育児と仕事を無理なく両立できるよう、家族や周囲へサポートをお願いしましょう。
たとえば、家事はできるだけパパにお願いできるよう、役割分担をはっきりさせておくのがおすすめです。
また何かあったときにすぐに協力してもらえるよう、近所の友人や親戚などにあらかじめ相談しておきましょう。
今回は、生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴や、育てる際のポイントなどに関して解説しました。
生後2ヶ月の赤ちゃんは、筋肉の発達などによって動きが活発になり、表情も出てきます。
赤ちゃんの健やかな成長をサポートできるよう、今回解説したポイントをぜひ実践してみてください。