まずは、生後6ヶ月の赤ちゃんの身長や体重について解説します。
なおここでご紹介している数値はあくまで目安です。
赤ちゃんによって成長のスピードは異なるため、数値から外れていても大きな問題はありません。
生後6ヶ月の体重・睡眠時間・授乳間隔は?
8,201 View生後6ヶ月の赤ちゃんは、1歳までの折り返し地点を迎えて、少しずつ寝返りやお座りが上手になるのが嬉しい一方、転倒や誤飲などのリスクが高まるためますます目が離せません。本記事では、生後6ヶ月の赤ちゃんの体重・身長、睡眠時間、授乳間隔や、育てる際に気を付けるべきことなどについてご紹介します。
生後6ヶ月の赤ちゃんの身長・体重はどのくらい?
生後6ヶ月の身長の目安
生後6ヶ月の赤ちゃんの身長は、男の子で63.6~72.1cm、女の子で61.7~70.4cmが平均的です。
母子健康手帳にある発育曲線を見てもわかるように、それまでの急激な成長と比較すると、6ヶ月頃の成長スピードは緩やかになります。
それでも、身長は1ヶ月で1.5~2cmほど伸びる子もいます。
参考:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査 Ⅱ 調査結果の概要」
生後6ヶ月の体重の目安
生後6ヶ月の赤ちゃんの体重は、男の子で6.44~9.57kg、女の子で6.06~9.05kgが一般的です。
新生児期と比較すると増加速度は遅くなるものの、生後5ヶ月と比べて約15~20g増えます。
赤ちゃんの体重増加については、下記の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
参考:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査 Ⅱ 調査結果の概要」
生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後6ヶ月の赤ちゃんは、お座りができるようになったり、人見知りをするようになったりと、これまでにない動きや感情を見せてくれるようになるでしょう。
ここからは、生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴について解説します。
支え座り・お座りができるようになる
生後6ヶ月になると、支え座りやひとりでお座りができるようになる子も多いです。
お座りを始めたばかりの頃は、まだ身体が安定せずにバランスを崩して、頭を床やテーブルなどにぶつけてしまう恐れがあります。
そのため、赤ちゃんがお座りをするときは目を離さないようにしましょう。
またお座りをするようになると、赤ちゃんの視界が一気に広がって周りのものに興味をもつようになります。
この時期もまだ何でも口に入れたりなめたりする傾向にあるので、赤ちゃんの周りに危険なものを置かないようにしましょう。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
参考:浜松市子育て情報サイトぴっぴ「おすわりができる頃の赤ちゃんで、気をつけることは?」
反復喃語が始まり、自分から呼びかけることもある
喃語とは、赤ちゃんがおしゃべりをする前段階で意味のない子音や母音を発するコミュニケーション方法のことです。
生後6ヶ月になると、「マママ」や「アウアウ」など同じ音をくり返す「反復喃語」と呼ばれる発声が始まります。
反復喃語は、赤ちゃんの発声器官や口周りの筋肉が発達している証拠です。
何か要求があるときに、声を上げてパパママに呼びかけてくることもあるでしょう。
赤ちゃんが喃語を発したら、「はーい」「なあに?」「すごいね!」と応答してあげてくださいね。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
参考:犬山市「0歳児~5歳児の言葉に関する目安となる姿一覧」
いないいないばあに喜ぶようになる
生後6ヶ月の赤ちゃんに、「いないいないばあ」をしてみてください。
いないいないばあは昔から愛され続けてきた遊びで、赤ちゃんの顔にタオルやガーゼなどをかけて「いないいない」と言ってから、すぐに外して「ばあ!」とママの顔を見せるというものです。
タオルやガーゼを赤ちゃんの顔ではなく、ママの顔に当てて隠したり、両手で隠したりするのも良いでしょう。
赤ちゃんがこの遊びで喜ぶということは、短い時間であれば目の前の顔を記憶でき、すぐその顔が現れるのだろうと予測したり、期待したりする能力が身についてきたしるしです。
歯が生え始める子もいる
生後6ヶ月頃になると、歯が生え始める子もいます。
赤ちゃんの歯は前歯から生え始め、順番に奥歯まで生えていきます。
生え始めの時期には個人差があるため、時期が前後しても過度に心配する必要はありません。
参考:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS「小児歯科疾患」
人見知りが始まる子もいる
生後6ヶ月頃になると、人見知りが始まる子もいます。
赤ちゃんが人見知りするようになるのは、不安や好奇心を感じるようになるからです。
新生児の頃よりも感情の幅が広がったことにより、パパママ以外の知らない人に対して、好奇心と不安が生まれて2つの感情を処理しきれず、泣き出してしまうのです。
逆を言うと、パパやママとの愛着形成ができている証拠でもあります。
生後6ヶ月の赤ちゃんのうんち・おしっこ
離乳食が始まると、赤ちゃんのうんちに変化が見られるようになります。
やや茶色い色になり、匂いも大人のものに近づいてくるでしょう。
離乳食を始めてすぐの頃は一時的にうんちが緩くなったり、反対に硬めになったりするケースもあります。
また、おしっこはまだまだ反射的に出るので回数は1日10~16回前後と多めですが、膀胱にたくさんおしっこを溜めておけるようになれば、徐々に回数は減っていくでしょう。
生後6ヶ月の授乳間隔・授乳量
生後6ヶ月の赤ちゃんは離乳食が始まっている子も多いですが、まだしばらくは母乳やミルクが主な栄養源となります。
母乳の場合は赤ちゃんが欲しがる量を、ミルクの場合は1日800~1,000mlほどを、5~6回に分けて与えましょう。
参考:子育てあっとなら|奈良市の子育ておうえんサイト「赤ちゃんの食事」
生後6ヶ月の睡眠時間
生後6ヶ月の赤ちゃんは、1日に12~16時間ほど眠るといわれています。
昼と夜の判別がついてきて、夜にまとまって眠ることが多くなるでしょう。
ところがこの時期の赤ちゃんは、夜泣きが激しくなりやすい点に注意が必要です。
夜泣きの要因は、怖い夢や空腹感、オムツ汚れなど多岐にわたります。
夜中に赤ちゃんが大声で泣き続けていると、疲れているママはうんざりしてしまうかもしれませんが、夜泣きは成長の重要なプロセスです。
そのうち自然と落ち着いてくるので、落ち着いてうまく付き合っていきましょう。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
参考:厚生労働省「未就学児の睡眠指針」
生後6ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイント
ここからは、生後6ヶ月の赤ちゃんと向き合うポイントについてご紹介します。
感情表現が豊かになる赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとると同時に、安全面や衛生面にも気を付けましょう。
6~7ヶ月健診を受けよう
生後6ヶ月頃には、6~7ヶ月健診を受けましょう。
6~7ヶ月健診では、下記のような項目をチェックしてもらいます。
・お座りや寝返りができるか
・離乳食の回数はどれぐらいか
・おもちゃに関心があるか
・人見知りをするか など
このように、運動能力や精神的な特徴を確認することで、発達の遅れがないかどうかを見極めます。
育児で不安なことがあれば、このときにしっかり相談しておきましょう。
参考:江東区「6~7か月児、9~10か月児健康診査」
赤ちゃんの成長にあわせて離乳食を2回食に進めよう
離乳食を始めて1ヶ月ほど経ったら、離乳食を1日2回食に進めてみましょう。
新しくチャレンジする食品を午前中に、食べ慣れた食品を午後に与えるのがポイントです。
2回目の量は1回食の3分の1程度から始めて、だんだん量を増やしていきましょう。
離乳食を食べさせるときには、膝に乗せた赤ちゃんの姿勢をやや後ろに傾けるようにすると食べさせやすいです。
参考:安中市「離乳食のすすめ方」
参考:和歌山市「離乳食のすすめ方」
参考:西宮市「離乳食の進め方について」
おもちゃを使って一緒に遊ぼう
生後6ヶ月の赤ちゃんは、手指の動きが目覚ましく発達しています。
おもちゃを片手で持って反対の手に持ち替えることもできるようになり、興味のあるものには自分でぐっと手を伸ばします。
赤ちゃんの好奇心を掻き立てるためにも、月齢に合ったおもちゃを使って一緒にたくさん遊びましょう。
周囲の安全と衛生に気を配る
寝返りやお座りができるようになると、赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。
この時期の赤ちゃんは、興味のあるものを手に取っては口に入れたがるので、誤飲事故のリスクが高くなる点に注意しましょう。
ボタン電池や乾燥剤、アクセサリーなどを赤ちゃんの手の届く範囲に置かないよう、気を付けてください。
また、なめても良いおもちゃであっても、赤ちゃんが一度なめたらその都度洗い、清潔にしておくことも重要です。
参考:東京都「0歳児から2歳児の発達過程」
赤ちゃんが生後6ヶ月のときのママの心・身体
赤ちゃんが生後6ヶ月のとき、まだまだ体力的に回復しきっていないママも多いです。
身体的・精神的な疲れを溜めないためには、パパや周りの人と協力しながら育児をしましょう。
たまにはパパや支援センターの一時預かりに赤ちゃんを任せて、外で美味しいランチを食べたり映画を観たり、リフレッシュの時間を意識的に作ってくださいね。
まとめ
今回は、生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴や、お世話のポイントについて解説しました。
生後6ヶ月の赤ちゃんは、人見知りをしたりいないいないばあに喜んだり、ますます多彩な表情を見せてくれます。
夜泣きなど大変なこともたくさんありますが、今しかない赤ちゃんの時期を愛おしく感じながら育児を楽しんでくださいね。
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