小さな子どもたちは、好奇心のかたまり。良いことも、悪いこともぜんぶ、彼ら彼女たちにとっての“学び”です。では、大人はどんな関わり方をしたら良いのでしょうか。そのヒントを探るべく、子どもたちの『生きる力』を育むことにつながる教育を実践する人、団体をご紹介していきたいと思います。
記念すべき第一回目にご紹介するのは「原っぱ大学」。神奈川県逗子市を拠点としてスタートした「原っぱ大学」は、“大人も子どもも関係なく、身近な自然で思いっきり遊ぶことで、小さな気付きをそれぞれが得られる、そんな場にしたい”というメッセージにもあるように、大人と子どもがフラットな立場で、それぞれの視点での気づきや、学びを得られる、そんな素敵な“場”なのです。
ユニークなのは、コンセプトだけではありません。自然というフィールドと自宅、そのふたつの場所での遊びを通して、親子だけでなく共に時間を過ごす仲間たちともつながり合うことができるのです。
生きる力を育む教育!“365日親子のための遊びの学校”「原っぱ大学」とは?
1,258 View子どもたちの『生きる力』を育む教育情報を発信するNPO法人「いきはぐ」。理事兼ライターのasamiが、幼稚園・保育園・学校以外の“子どもたちの生きる力を育むための”学び&遊びの場を紹介します。今回は、“365日親子のための遊びの学校”「原っぱ大学」をご紹介します。
活動場所は、自然のなかと自宅。大人も子どもも一緒になって、遊びを作り出そう!
自然のなかに身を投じ、はじめて気付くこと
枯れ葉まみれになって、ズボンに穴開けて、泥だらけになって、擦り傷たくさん作って・・・。小さい頃は当たり前だったそんな時間から遠くなっていたな、と最近気づきました。
幼稚園に入った長男と最初は「子どものため」と秘密基地を一緒に作ったり、枯れ枝やどんぐりを拾って遊んでいたら、子どもと同じぐらい(もしかしたら子ども以上に!)楽しんでいる自分がいました。
小さい頃の感覚がよみがえってくる喜び、日常の凝り固まった頭がほぐれる感じ。五感が総動員されている感覚。傍らでは目を輝かせて遊んでいる我が子。
なんて素敵な時間なんだろう、なんて楽しいんだろう。
「自然」に触れ合うのにどこか遠くの「大自然」までがんばって出向く必要なんてない。僕らの周りにはこんなに素敵な小さな自然が溢れてる。お金をかける必要もない。ちょっとした工夫で、家から遠くない場所で、大人も子どもも最高の時間を全身で味わうことができるんだ。そんなことに気づきました。
自然のなかでは、大人も子どもも関係ありません。そもそも大人と子どもの境界線って何でしょうか。年齢?経験?立場?
そんな小さなことにこだわらなくなるのが、自然の持つパワーではないでしょうか。大人も子どもも関係ない、そんな素敵な時間。これこそが、子どもたちを大きく成長させる、かけがえのない“時”なのだと思うのです。
365日間、親子のための遊びの学校
「自分の大切なことを他人任せにするのをそろそろ辞めよう」
これが、「原っぱ大学」プログラムの出発点。過剰なほどの物質社会のなかで暮らしている私たちは、何かをゼロから作るということを、実は欲しているのかもしれません。
“自分たちの「遊び」を、他人やサービス任せにするのを辞めてみよう”と提案する「原っぱ大学」では、スキルも、正解も、目的も必要のない、親も子どもも、それぞれが楽しいことをするだけという、そんなゆるい「遊び」の時間を自分たちの手で作ってゆくのだそうです。
原っぱ大学 第1期を通して皆さんに経験してほしいのは、遊びを自分たちで作るということ。自分たちで感じて、考えて、手を動かして、身体を動かして、失敗して、前進して、またちょっと考えて。こういったプロセスそのものに大人も子どもも身をゆだねることで、作り出す実感とその気持ちよさを親子で感じること。そんな経験です。
自然のなかでは、子どもが先生!
自分たちにできるかな?と不安になる方もいらっしゃいますよね。「うちの子は、砂場遊びが苦手で・・・」なんて声も聞いたりします。
けれども子どもは本来遊びの天才。いつ、どんな場所でも、その場で遊びを生み出してしまいます。大人は、遊びの先生である子どもに遊んでもらうくらいのスタンスが良いですよね。そこにこそ、子どもだけでなく大人にも大きな学びがあるはずです。「原っぱ大学」でも、フィールドではメンバーそれぞれのペースで、思い思いの過ごし方をしたら良いと提案しています。
最後に「原っぱ大学」ガクチョーの塚越暁さんから、conobie読者の方へメッセージをいただきました。
“難しいことを考えないでただただ「遊ぶ」。「子どもを遊ばせる」ではなくて、「大人と子どもが一緒に遊ぶ」。そんな時間から生まれる感覚、気付きを大切にしていきたいと思っています。ワクワクを大切にしたい皆さん、ぜひ遊びに来てください!”
原っぱ大学 ガクチョー 塚越
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