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公開 2023年06月03日  

赤ちゃんの奇声・泣き声がしんどい……。原因や対処法、前向きに乗り越える方法とは

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赤ちゃんと一緒に生活していると、突然奇声をあげたり泣き出したりして、困ってしまうことも珍しくありませんよね。赤ちゃんが奇声をあげる理由がわからず、どうしたらいいのか途方に暮れてしまうパパママも多いことでしょう。この記事では、赤ちゃんが奇声をあげる原因や対処法、奇声・泣き声がしんどいときに前向きに乗り越える方法などについて説明します。


赤ちゃんが奇声をあげる原因は何?

まだ言葉で会話ができない赤ちゃんは、泣くことや奇声をあげることでしか感情を表現できません。

自分の思っていることや要望をパパママに伝えるために、一生懸命声をあげているのです。

赤ちゃんが奇声をあげる原因としては、楽しい・眠い・不安を感じている・注目してほしいなどが挙げられます。

まずは、何が原因で奇声をあげているのかを把握したうえで、正しく対処することが重要です。

【月齢別】赤ちゃんが奇声をあげる原因・対処法


生まれてから成長するにつれて、赤ちゃんが奇声をあげる原因は変わります。

ここからは、赤ちゃんが奇声をあげたり、甲高い声で泣いたりする原因として考えられることを月齢別に説明します。

なお、赤ちゃんの成長の仕方は個人によって異なるので、下記で説明する内容とお子さんの様子が異なっていても、心配しすぎる必要はありません。

生後1~2ヶ月の赤ちゃんの奇声


生後1~2ヶ月の期間は「泣きのピーク」と呼ばれていて、理由もなく甲高い声をあげて泣き続けることがよくあります。

この期間の赤ちゃんは、とにかく泣くのが仕事です。

大声で泣く期間はいずれ落ち着くので、安心してください。

参考:厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない:泣きへの理解と対処のために」

生後3~4ヶ月の赤ちゃんの奇声


生後3~4ヶ月頃は、たそがれ泣きが始まる時期です。

たそがれ泣きとは、夕方の決まった時間帯に突然赤ちゃんが奇声をあげて泣き続けることを指します。

原因ははっきり明らかになっていないものの、生後5ヶ月頃には落ち着くケースが多いです。

また3~4ヶ月の赤ちゃんは、感情を表現するバリエーションが豊かになり、楽しい・つらいといった感情を奇声によって表すようになります。

生後5~6ヶ月の赤ちゃんの奇声


生後5~6ヶ月頃になると、夜泣きが始まるかもしれません。

中には、ひどくなる子もいます。

夜泣きの原因は、空腹やのどの渇き・寒さ・暑さ・運動不足など多岐にわたります。

またこの時期には、「マーマー」や「バーバー」など同じ発音を繰り返す「反復喃語」が現れるでしょう。

赤ちゃんが喃語を発していたら「これが欲しいの?」「楽しいね」などと反応してあげてください。

生後7~8ヶ月の赤ちゃんの奇声


生後7~8ヶ月の時期は、夜泣きが激しくなるピークです。

夜になると、奇声をあげて大声で泣く子が増えるでしょう。

また、自我が芽生え始める時期でもあるため、何か要求があるときに声をあげて、大人の注意を引こうとすることがあります。

参考:厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために-0~3歳までのお子さんのお母さんへのヒント集-」

生後9~10ヶ月の赤ちゃんの奇声


生後9~10ヶ月の赤ちゃんは「だだだ」「ばばば」などの喃語を盛んに発するようになります。

周りの大人の真似をしながら、徐々に複雑な発音も習得するでしょう。

また自我が徐々に発達してくるため、要求があったり、援助を求めたりするときに、関心を引こうとして発語します。

参考:厚生労働省「乳幼児健康診査事業実践ガイド」

生後11~12ヶ月の赤ちゃんの奇声


生後11~12ヶ月になると、身体能力の発達とともに好奇心旺盛になり、身近な人の真似をしようとします。

また、泣く以外の方法で欲しいものや意思を伝えるようになるのもこの時期です。

欲しいものを指差しながら「アウー」などと声をあげたら、パパママが「これかな?どうぞ」と渡してあげましょう。

赤ちゃんの奇声にイライラしても揺さぶらないよう注意しよう

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赤ちゃんが奇声をあげて何をやっても泣き止まないと、うんざりしてしまいますよね。

泣き止まない赤ちゃんに困り果てて、イライラしてしまうのは当然のことです。

しかし、イライラしたときに赤ちゃんを泣き止ませようとして、揺さぶってはいけません。

赤ちゃんを強く揺さぶると、「乳幼児揺さぶられ症候群」になる恐れがあると、厚生労働省が注意喚起をしています。

乳幼児揺さぶられ症候群とは、乳幼児が揺さぶられたときに起こる、重症の頭部損傷のことです。

赤ちゃんは首の筋肉が未発達で頭が重いため、揺さぶりによって脳が衝撃を受けやすくなっています。

脳の血管や神経がダメージを受け、最悪の場合は死に至ることもあるのです。

このような事態を防ぐために、どれだけイライラしても赤ちゃんを揺さぶらないよう、気を付けましょう。

参考:厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない:泣きへの理解と対処のために」

赤ちゃんの奇声がしんどい場合はどうすればいい?

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何をやっても赤ちゃんが泣き止まず、精神的にしんどくなってしまうパパママもいるでしょう。

ここからは、赤ちゃんの奇声と前向きに向き合うための対策についてご紹介します。

参考:厚生労働省「広報啓発DVD(赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~)」

原因を考えてみる


まず、赤ちゃんがなぜ奇声をあげているのか、原因を考えてみましょう。

空腹や暑さ・寒さ・おむつ汚れなど、生理的欲求によって泣いていないか確認し、ミルクをあげたりおむつを交換したりなどの基本的なお世話を試してみてください。

さまざまな対処法を試してみる


基本的なお世話をしても赤ちゃんが泣き止まず、奇声をあげている原因がわからないときは、以下で挙げるようなさまざまな対処法を試してみましょう。

・抱っこする
・おくるみでくるんであげる
・「シー」という音を聞かせる
・ビニールの音を聞かせる(掃除機などの音も効果的)

上記のような対処法は、赤ちゃんがママのお腹の中にいたときに近い状態を作り、安心させてあげられる効果が期待できます。

「シー」という音やビニールの音などは、胎内で聞こえる音に近いとされています。

いったんその場を離れてみる


いろいろ試してみても赤ちゃんが泣き止まず、イライラしてしまうこともあるでしょう。

そのようなときは、赤ちゃんを安全な場所で寝かせて、いったんその場を離れるのも1つの手です。

赤ちゃんから離れて音楽を聴いたり、読書をしたりして、自分のリラックスタイムを設けましょう。

しばらくしたら戻って、赤ちゃんの様子を確認してみてくださいね。

多くの場合、赤ちゃんは泣き疲れて眠るでしょう。

嘔吐や発熱などの症状が出ていたり、心配なことがあったりする場合は、医療機関に相談してください。

ひとりで悩まず相談することも大切


赤ちゃんに泣かれてしんどいときには、ひとりで悩まずに周りに相談することも大切です。

友人や祖父母、最寄りの保健センターなど、連絡しやすいところに今の気持ちを吐き出しましょう。

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まとめ


今回は、赤ちゃんが奇声をあげる原因や対処法、奇声・泣き声がしんどいときに前向きに乗り越える方法などについてご紹介しました。

赤ちゃんが奇声をあげる原因はさまざまですが、泣き止まなくても決してパパママが悪いわけではありません。

周りの人にもしっかり頼りながら、気負いせずに赤ちゃんの奇声と付き合っていきましょう。

※ この記事は2024年10月03日に再公開された記事です。

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