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公開 2023年06月07日  

赤ちゃんと添い寝しても大丈夫?いつからOK?方法や眠る際の注意点もご紹介

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赤ちゃんは夜中に何度も起きて、泣いたりぐずったりするものです。1人だとなかなか寝てくれないけれど、パパママが一緒に添い寝をしているときだけはよく眠ってくれるというケースも多いのではないでしょうか。しかし、赤ちゃんとの添い寝には、注意すべき点があります。この記事では、赤ちゃんと添い寝する際に気を付けるポイントや、添い寝する方法などについてご紹介します。


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赤ちゃんとの添い寝はいつからOK?

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厚生労働省の「人口動態調査(令和2年)」によれば、交通事故を除く不慮の事故による4歳以下の子どもの死亡者数は93名で、そのうち不慮の窒息による死亡者数は63名でした。

その中のおよそ9割が1歳以下の赤ちゃんだといいます。

また、医療機関から消費者庁に寄せられた報告によると、6歳以下の子どもがベビーベッドや大人用ベッドから転落する事故は、平成 27 年1月から令和2年9月末まで計912件でした。

そのうち0歳児が534件、1歳児が160件と多数を占めていました。

このように、赤ちゃんが大人と添い寝すると、窒息や転落のリスクが高くなります。

赤ちゃんを事故のリスクから守るために、満2歳になるまでは、できるだけ大人用ベッドではなくベビーベッドで寝かせるよう、消費者庁は呼びかけています。

ただし上記の年齢はあくまで目安ですので、その歳になれば安心だと断定するのではなく、赤ちゃんの成長を見ながらパパママが判断していきましょう。


実際に起こった赤ちゃんの就寝時の事故


消費者庁が公開している、実際に起こった赤ちゃんの就寝時の事故についてご紹介します。

「普段から使用していた低反発マットに子どもを寝かせて、保護者が家事のため30分ほど目を離していた。初めて寝返りをしたようで、気付くとうつぶせでマットに顔が完全に埋もれていた。抱き上げたが手足がだらんとしていて顔も唇も真っ青で息をしていなかったため心臓マッサージをしたところ、浅く呼吸を始めた。救急搬送時は、意識ははっきりして元気だった。」(5ヶ月)

「子どもを寝室の大人用ベッド(高さ50cm)に寝かせていて、保護者は別の部屋で洗濯物を干しに離れた。5分ほどして泣き声に気が付いて見に行くと、子どもがフローリングの床に転落し、うつぶせで泣いていた。急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、頭蓋骨骨折、入院10日間。」(0歳)


参考:消費者庁「Vol.570 就寝時の子どもの窒息事故に注意しましょう。ベビーベッドを利用することで避けられる事故があります。」

参考:消費者庁「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」

赤ちゃんと添い寝する際に気を付けたい4つのこと


赤ちゃんと添い寝するときには、敷布団や掛布団の選び方などに注意して、事故のリスクを減らす必要があります。

ここからは、赤ちゃんと添い寝する際に気を付けたいポイントについてご紹介します。


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1:敷布団やマットレスは硬めのものを使う


赤ちゃんが寝転ぶ敷布団やマットレスは、硬めのものを選びましょう。

柔らかい素材のものに寝かせると、赤ちゃんがうつぶせになったときに顔が埋まり、口や鼻が塞がれてしまう恐れもあります。


2:掛布団は軽いものを使う


赤ちゃんを窒息から守るために、敷布団だけでなく掛布団にもこだわりましょう。

掛布団は赤ちゃんが払いのけられるぐらいの軽いものを使い、顔に被らないように気を付けてください。

寝始めたときには顔にかかっていなくても、目を離した隙に赤ちゃんが動いて、掛布団が顔に被る恐れもあります。

また、冬の時期には掛ける布団の数も増えるので、窒息には十分注意してください。


3:赤ちゃんの顔の近くにものを置かない


寝ている赤ちゃんの顔の近くに、鼻や口を覆ったり、首に巻きついたりするものを置かないように注意しましょう。

赤ちゃんは眠っている間、その場で静かにしているわけではありません。

ずり上がったり寝返りをしたりして、上下左右によく動きます。

近くにぬいぐるみや紐などがあると、口や鼻が塞がれたり、首に巻きついたりする恐れがあるのです。

このようなリスクを回避するために、赤ちゃんの顔の近くには何もない状態で寝かしつけましょう。


4:ベッドガードは生後18ヶ月未満の赤ちゃんには使わない


大人用ベッドに取り付けるベッドガードは、生後18ヶ月未満の赤ちゃんには使わないよう、安全基準(SG基準)で定められています。

しっかりと固定しても、子どもが隙間に挟まってしまう可能性があるため、18ヶ月以降の赤ちゃんに使用する場合も、目を離さないように注意しましょう。


参考:消費者庁「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」

参考:消費者庁「Vol.570 就寝時の子どもの窒息事故に注意しましょう。ベビーベッドを利用することで避けられる事故があります。」

参考:厚生労働省「睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう」

赤ちゃんと添い寝する方法・パターン


赤ちゃんとスキンシップをとるために、また赤ちゃんをスムーズに寝かしつけるために、添い寝をする場面は出てくるでしょう。

赤ちゃんと添い寝するパターンは、いくつかあります。

ここからは、パターンごとの注意点などについてご紹介します。


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ベビーベッドとパパママのベッドを並べて寝る


ベビーベッドとパパママのベッドを並べて寝る方法であれば、大人が赤ちゃんを圧迫してしまう可能性は低いです。

ベビーベッドと大人用ベッドを並べる場合は、ベビーベッドの柵を上げておきましょう。

またベビーベッドは、2019年に起きた窒息事故を踏まえて、新たな基準が設けられました。

新基準では「床板を下げた時に収納スペースが生じない場合(収納部分がなくなる場合)を除き、開口部と床板の上面の間隔は85ミリメートル以下であること」が義務付けられています。

しかし現在でも、旧基準での商品が流通しているケースが見られます。

もしも旧基準の商品を使っている場合、収納部分の扉のロックが壊れていたら、すぐに使用を中止してください。


参考:消費者庁「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!-頭部を負傷する事故に加え、窒息事故も報告されており、ベビーベッドの安全基準が見直されています-」

ベビー布団とパパママの布団を並べて寝る


赤ちゃんを事故から守るために、ベビー布団とパパママの布団を並べて寝るのも良いでしょう。

ベビー布団は、赤ちゃんが寝返りをしても身体が沈み込まないよう、大人用よりも硬めに作られています。


パパママの布団で一緒に寝る


パパママの布団で一緒に寝る方法は、大人用ベッドと比較すれば、転落の危険がないので安全性が高いといえます。

しかし、大人用の布団は子ども用よりも柔らかいことが多いため、赤ちゃんが顔をうずめて窒息してしまう危険性があります。

赤ちゃんと一緒の布団で寝たい場合は、硬めの敷布団を使うようにしてください。



パパママの布団で一緒に寝る方法は、大人用ベッドと比較すれば、転落の危険がないので安全性が高いといえます。

しかし、大人用の布団は子ども用よりも柔らかいことが多いため、赤ちゃんが顔をうずめて窒息してしまう危険性があります。

赤ちゃんと一緒の布団で寝たい場合は、硬めの敷布団を使うようにしてください。


パパママのベッドで一緒に寝る


赤ちゃんが大人用ベッドで寝ると、上述した消費者庁の報告事例のように、転落や隙間に挟まるなどのリスクがあります。

そのため、パパママのベッドで一緒に寝るのは、赤ちゃんのうちはやめておくのが賢明です。


参考:消費者庁「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」

参考:消費者庁「Vol.570 就寝時の子どもの窒息事故に注意しましょう。ベビーベッドを利用することで避けられる事故があります。」

参考:厚生労働省「睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう」

寝かしつけの際、意図せずそのまま寝込んでしまわないように注意しよう

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寝かしつけの際、添い寝するつもりはなくても、意図せずパパママがそのまま寝込んでしまうケースがあります。

寝かしつけの流れで寝込んでしまい、パパママの身体が赤ちゃんを圧迫すれば大変です。

このような事態にならないよう、大人用のベッドや布団で寝かしつけをする際は、赤ちゃんが眠ってくれたらベビーベッドまでそっと移動させましょう。


参考:消費者庁「Vol.570 就寝時の子どもの窒息事故に注意しましょう。ベビーベッドを利用することで避けられる事故があります。」

まとめ


今回は、赤ちゃんと添い寝するリスクや、添い寝をする際に押さえておきたいポイントなどについて詳述しました。

赤ちゃんとの添い寝には、転落や窒息などさまざまな危険が伴います。

赤ちゃんの安全な睡眠を確保するべく、注意点をしっかり理解したうえで添い寝をしましょう。


※ この記事は2024年10月07日に再公開された記事です。

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