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公開 2015年07月16日  

幼稚園と学童の受け入れがなんと朝6時半から!知られざるチェコ共和国の子育て…一日のスケジュールは?

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朝が早いチェコ共和国。幼稚園&学童の受け入れはなんと朝6時半から!なぜチェコでは朝が早いのか?

2000年よりチェコ共和国に移住し、現在は小学生2人の育児に奮闘している「Glolea! チェコ共和国子育て・田舎暮らしアンバサダー」が子育ての一日と社会背景・文化についてお届けします。


チェコの幼稚園・学童の受け入れが早朝6時半からの理由

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▲社会全体が早朝から動き出すチェコ共和国(プラハ)

子どもたちは通常、朝6時半には起床。一日が始まります。チェコの朝は早いです。



小学校の授業開始は8時。でも、幼稚園や学童の受け入れは、朝6時半から。



「何でそんなに早いの?」と思われますよね。

共働きが当然だった社会主義時代の名残!? 家庭内で仕事時間はシフト制だった!

社会主義の時代、共働きが当然の義務でした。子どもが3歳になると自動的に幼稚園。そして、父も母も働きます。でも、同じような時間に働いていたのでは、家庭運営という目からみて(?)、効率が悪い。



ということで、

一方の親が朝6時から15時まで就業

もう片方の親が朝9時から18時まで就業

と、時間差を設けていたのだそう。



たとえば、お父さんが朝早くから仕事している場合には、お父さんが出社後、お母さんが子どもたちの支度をし、学校へ送っていきます。その代わり、お迎えは、終業が早いお父さん。



なんとも効率的な。

朝6時半に始業という会社が少なくないチェコ!

その名残なのか、チェコでは今でも朝の6時半から始業という会社が少なくありません。



その代わり、15時とか16時にお仕事が終わるんです。さすがに、プラハのような都市部では、最近は外国資本も多く、そうではなくなってきているようですが。



ちなみに我が家も、旦那様が朝6時から仕事をしています。私は8時半始業。それでも、私も7時過ぎには家を出ないといけないので、毎朝5時半起きです。



朝5時半に起きても旦那様はすでに出社済みなので、顔を合わせません。

小学校への送迎は小学3年生くらいまで続きます

小学校への送迎は義務ではないようです。(学校により様々らしいですが)でも、3年生ぐらいまでは送迎するのが普通のようです。日本では1年生から子どもたちだけで通学しますよね。チェコはその点、少し甘いのかな。



だからと言って、子どもだけでの通学途中に犯罪が多いわけではありません。親が心配しすぎているのでしょうか。



3年生は毎日授業時間は5時間。

科目は、算数、チェコ語、英語、体育、生活、音楽。



2年生は、4時間の日と5時間の日があります。

算数、チェコ語、体育、生活、音楽。英語は、小学校3年生からの必修科目です。

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▲チェコ共和国の小学校2年生の算数の教科書
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▲小学校2年生の算数の教科書と連絡帳

科目ごとに成績が書いてあります。



チェコでは「1」が最高で、「5」が最低です。日本と真逆ですね。



宿題を間違えると、ここが「2」になってしまったりします・・・

これは普段の連絡用で、学期・年度末にもらう通知表とは違います。

チェコも学童やクラブ活動があります… パパ・ママは時間差勤務を利用して夕方にお迎え!

授業が全部終わったら給食を食べ、午後のクラブ活動へ。5時間授業も、全てお昼前に完結します。クラブ活動がない日は学童へ。学童へは行かずに、すぐに帰宅する子も多いです。



学童は朝早い分、終わるのが早く最終が16時半と早い。だからこそ、早くお迎えに行ける人が必要なので、前述した時間差勤務なんですね。

お昼まで何も食べない日本はかわいそう!?!?

チェコの小学校、堂々と「軽食」の時間があります。2時間目までが終わると、20分の長い休み時間があります。その時に、おやつを食べます。そして、午後も2、3時ごろ、また「軽食」。



小学校は基本的に食堂がありますので、お昼ごはんのお弁当は必要ないけど、この軽食を毎日持参しなければなりません。



軽食だけでなく、飲み物も。「軽食」の中身は、サンドイッチとか果物とか。各家庭によって中身は様々だそう。

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▲長男と長女の軽食ボックスと水筒。

「日本の学校ではお昼まで何も食べないよ」と言うと、チェコ人は一同驚きます。

「おなか、すかないの?」と。

「おなかはすくけど、お昼までは我慢なの。大丈夫なように、朝ごはんちゃんと食べるのよ」と言っても、納得はしてくれません。「子どもがかわいそう」と(笑)



確かに、大きくなると早弁とかしてましたね、我慢できなくて。そう考えると、このおやつ制度も効率的なのかもしれませんね。でも、良いのか悪いのか、この習慣が大人になってもずっと残っていて、大人でも10時と15時に軽食を食べるのが普通です。

チェコの小学校クラブ活動事情

クラブ活動、これは本当に学校によって様々です。都市部にあるマンモス校ではクラブ活動の数も当然多いです。

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▲長男が所属するサッカーチーム。サッカーはやはり人気です。

しかし、うちの子が通う田舎の学校ではクラブ活動も限られていて、陶芸、サッカー、エアロビクス、テニス、体操教室、チェス、自然教室、英語、ロシア語…などしかありません。



時には、学童の活動の一環で、遠足に行ったりしているみたいです。

宿題チェックは親の仕事… チェコの小学校では毎日宿題が出ます!

帰宅後は、毎日出される宿題と格闘。



算数の計算だったり、チェコ語だったり。それに加え、毎日最低一ページずつ読書(音読)の宿題も。読書本は、課題図書があるわけではなく、自由に選んで良い(これがまたチェコっぽい)ので、サッカー少年の長男君、時には読むのがスポーツ新聞だったりするのです。

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▲音読をする長女。アンデルセンの童話を読んでます。

そして、全部の宿題をチェックするのは親のお仕事。間違った問題があったら、親がキチンと説明し、訂正します。

ここで親がチェックを怠ったりして間違えたりすると、子どもたちの成績にちょっぴりだけど、響きます。



「そこを教えるのは学校の先生の役割では?」と思う部分もありますが、ここではなぜかそういう習慣なのです。



子どもたちも朝早い分、夜も日本の子どもより早く寝ます。2年生の場合、平均的には20時、遅い子でも21時には就寝。



そんな風に、子どもたちの毎日は忙しく過ぎていきます。



今回は、知られざるチェコ共和国の子育てと1日について詳しくお届けしました。日本との違い、いろいろ感じていただけたのではないかと思います。

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