お食い初めは百日祝いとも呼ばれており、赤ちゃんが生まれて100日が経過したことを祝う伝統行事です。
お食い初めでは「一生食べることに困らないように」との願いを込めて、赤ちゃんに料理を食べさせる真似をします。
女の子のお食い初めのやり方は?服装や必要なもの・準備についてご紹介
1,520 View赤ちゃんの成長を祝う伝統行事にはいくつかの種類がありますが、そのうちの1つが「お食い初め」です。お食い初めのやり方や準備方法は、赤ちゃんの性別で異なります。「女の子の赤ちゃんの場合は、どのようなことに気をつければいいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、女の子のお食い初めのやり方や服装、必要な準備などについてご紹介します。
お食い初めとは
女の子のお食い初めを行う時期
一般的にお食い初めをするタイミングは、赤ちゃんが生まれて100日目です。
しかし、必ずこの日に行う必要はなく、前後で予定が合う日程や、お宮参りと同じタイミングで行うケースもあります。
もちろん、まずは赤ちゃんとママの体調を最優先にして、負担が大きくならないようにしましょう。
女の子のお食い初めの参加者
かつて、お食い初めの日には、親戚や友人などを招待して盛大にお祝いするのが一般的でした。
現在では、小規模でお食い初めをするご家族も増えています。
両家または父方、母方いずれかの祖父母を招いたり、夫婦のみで行ったりするケースも多いです。
女の子のお食い初めを行う場所は?
女の子のお食い初めを行う場所としては、自宅やお店があります。
ここからは、それぞれのメリットやポイントについてご紹介します。
自宅・祖父母の家
お食い初めを自宅や祖父母の家で行う場合、赤ちゃんはリラックスした気持ちで快適に過ごせる点がメリットです。
時間や周りの人を気にする必要がないので、パパママも気を張り詰めずに過ごせます。
また、お店での会食よりも、費用を安く抑えられるのも魅力です。
一方で、食器や料理などをすべて自分たちで用意しなければならない点に注意が必要です。
料理を一から作る事が難しい場合や手間を省きたい場合は、宅配や通販などの利用もおすすめです。
レストラン・料亭・ホテル
料亭やレストラン、ホテルなどでお食い初めを行えば、準備や片付けの手間を軽減できる点がメリットです。
中には、記念写真撮影などのサービスをつけられるところもあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
一方、慣れない場所や知らない人に囲まれた環境で、赤ちゃんが泣き出したり体調を崩したりする恐れがあります。
他のお客さんの目が気になる場合は、個室のあるお店を選ぶのがおすすめです。
女の子のお食い初めに必要なもの・準備
お食い初めに必要なアイテムは、男女で異なります。
ここからは、女の子のお食い初めに必要なものについてご紹介します。
➀食器・祝い箸を準備する
お食い初めで使用する食器は普段使っているものでも構いませんが、伝統的には漆器を用いるとされています。
女の子の場合、内側が朱塗りで外側が黒塗りの漆器を用意しましょう。
器のデザインは花模様や束ね熨斗の文様など、女の子の記念日を華やかに祝えるようなものがおすすめです。
またお箸は男女共通で、柳や白木で作られた祝い箸を使いましょう。
購入の際は、器と祝い箸などがセットになったものを選ぶと安心です。
費用を抑えたい場合は、レンタルサービスの利用も検討してみてください。
➁料理を準備する
お食い初めでは「一汁三菜」を基本としたお祝い膳を用意するのが一般的です。
料理の内容や意味合い、ポイントは以下を参考にしてみてください。
これらのメニューを一から作るためには、時間や手間がかかります。
自分で調理する負担を軽減するためには、通販などで購入するのもおすすめです。
また、お食い初めの儀式が一通り終わったら、料理は赤ちゃん以外の参加者たちでいただきましょう。
参加者の人数に応じて、料理を多めに用意しておくのがポイントです。
➂養い親を決める
お食い初めまでに、養い親を決めておきましょう。
養い親とは、お食い初めの儀式で、赤ちゃんに料理を食べさせる真似をする人のことです。
伝統的に、儀式に参加する身内の中で、最年長かつ赤ちゃんと同性の方が養い親を務めるとされています。
すなわち、女の子の赤ちゃんの場合は、祖母が養い親になるケースが多いです。
お食い初めをパパママのみで行う場合は、ママが養い親になると良いでしょう。
ただし、必ずしも伝統にしたがう必要はないので、参加者同士で事前に話し合い、全員が納得できる方法で養い親を決めてみてくださいね。
➃赤ちゃんの服装を考え、準備する
お食い初めのときの赤ちゃんの服装にとくに決まりはないため、普段着でも問題ありません。
以下では、女の子の服装の一例についてご紹介します。
◆色つき小袖
伝統的には、お食い初めの儀式は「お色直し式」と同時に行われていました。お色直し式とは、それまで白い産着を着ていた赤ちゃんに、初めて色つきの着物を着せる儀式のことです。このことから、お食い初めの正装は色つき小袖とされています。
女の子に色つき小袖を着せる場合は、朱色の生地に花柄や束ね熨斗を選んで、華やかな印象にするのがおすすめです。ただし購入するには費用が高く、慣れない着物に赤ちゃんが泣き出してしまう可能性もあるので、無理に伝統にこだわる必要はありません。
◆着物・袴ロンパース
「伝統に合わせて和装にしたいけれど、赤ちゃんにストレスをかけたくない」とお考えの場合は、着物風・袴風ロンパースを選ぶのがおすすめです。ロンパースなら着脱が簡単で動きやすいので、赤ちゃんもママも快適に過ごせます。ピンクや赤など華やかな色を選べば、女の子のかわいさが引き立つでしょう。
◆セレモニードレス
洋装を女の子に着せたいなら、退院やお宮参りのときに準備したセレモニードレスを着せるのもおすすめです。お宮参りでもセレモニードレスを使ったなら、そのときよりも少し成長した姿を見られるでしょう。
⑤パパママの服装を考え、準備する
お食い初めのときに女の子が着る服装が決まったら、パパママの服装についても考えましょう。
もちろん普段着でも問題ありませんが、ママの服装としては以下のようなものがあります。
・着物
・フォーマルなスーツやワンピース
ママが着物やワンピースを着る場合は、パパはスーツを着用するのが定番です。
ホテルや高級レストランなどに行く場合は、礼服を準備すると良いでしょう。
⑥お食い初め後に使う、歯固め石を準備する
お食い初めの儀式の後には、歯固めの儀式を行うのが一般的です。
歯固めの儀式とは、赤ちゃんに丈夫な歯が生えてくることを願う儀式を指します。
そのときに用いる歯固め石を事前に準備しておきましょう。
歯固め石の入手方法としては、以下のようなものが挙げられます。
・お宮参りのときに神社から授かる
・インターネットなどで購入する
・近所の河原などで拾う
河原などで石を拾う場合は、儀式までにしっかり洗って清潔にしておきましょう。
念のため、煮沸消毒しておけば安心です。
女の子のお食い初めの一般的なやり方
女の子のお食い初めの一般的なやり方は、以下のとおりです。
1.お食い初めの儀式をする
2.歯固めの儀式をする
3.終わったら、お祝い膳を参加者でいただく
お食い初めの儀式で料理を食べさせる順番は「赤飯→お吸い物→赤飯→焼き魚(鯛)→赤飯→お吸い物」が一般的です。
これを1つのサイクルとして、3回繰り返しましょう。
なお、料理は実際に食べさせるのでなく、食べさせる真似をします。
お食い初めの儀式が終わったら、歯固め石を使って歯固めの儀式を行います。
歯固めの儀式の手順は、主に以下のとおりです。
1.祝い箸で歯固め石に軽く触れる
2.そのお箸で、赤ちゃんの歯茎にチョンと触れる
歯固めの儀式まで無事に終わったら、残った料理を参加者のみんなでいただきましょう。
お祝い膳だけだと物足りない場合は、オードブルの料理などを注文しておくと安心です。
女の子のお食い初めを行う際の2つのポイント
女の子のお食い初めを行う際は、伝統的な風習について知っておく必要があります。
ここからは、女の子のお食い初めを行う際のポイントについてご紹介します。
地域ごとの風習をチェックしておく
お食い初めのやり方に関する風習は、地域によって異なります。地域ごとの風習としては、以下のようなものがあります。
上記は風習の一例にすぎず、地域ごとにさまざまな伝統があります。
お食い初めをする際には、お住まいの地域に伝わる風習について、事前にリサーチしておくと良いでしょう。
伝統的なやり方を必ずしも守る必要はない
上述したように、お食い初めにはさまざまな風習がありますが、伝統的なやり方を必ずしも守る必要はありません。
大切なのは伝統を守ることではなく、女の子に対するお祝いの気持ちです。
たとえば、食器や祝い箸は女の子の好きな柄のものを選ぶなど、女の子が喜んでくれる方法でお食い初めを行いましょう。
まとめ
今回は、女の子のお食い初めのやり方や服装、必要な準備などについてご紹介しました。
女の子のお食い初めでは、食器や歯固め石、料理などを事前に準備する必要があります。
どのようなやり方で行うか家族で話し合い、女の子の成長をみんなでお祝いしましょう。
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