産後は可能ならば主に実母や義母などの力を借りて、赤ちゃんのお世話のアドバイスをもらったり、お世話やご飯作りなどを手伝って貰えたりすれば、それに越したことはありません。夫が出勤してしまっても、赤ちゃんと1対1ではなく他に話せる「大人」がいることも非常に心強いでしょう。
今回は、そういうヘルプが得られないケースについて考えてみます。

【体験談】出産後退院した途端に一人ぼっちの育児がスタート!?私を襲った不安とは?
37,651 View産院で出産して退院まできめ細やかに赤ちゃんのお世話を指導してくれた看護師さんは、退院後には当然いません。第1子を出産後、退院する頃に襲われた「私に1人で赤ちゃんのお世話をやっていけるのか?」という不安がとても大きかったことは、14年たった今でもよく覚えています。でも大丈夫。ママは少しずつ赤ちゃんとの生活の呼吸をつかんでいきますよ!
里帰り出産もできない、産後身内に全く頼れない……
「退院した途端に日中は一人ぼっちで赤ちゃんのお世話が始まる」という不安
私は第1子を地方の公立の総合病院で出産しました。低出生体重児の範囲の体重を辛うじて越える、少し小さめの赤ちゃんだったこともあり、最初は念のためNICU(新生児特定集中治療室)へ。搾った母乳を哺乳瓶で与えるのやオムツ替えも、保育器の2つの窓から両手を入れて行いました。
そんな状況で、育児のスタートはとても不安に満ちたものでしたが、幸い赤ちゃんは小さめながらも元気に絞った母乳を飲むことができるようになり、2日後ぐらいに個室での24時間母子同室の育児がスタート。出だしが遅れたものの、母乳育児も少しずつ軌道に乗り、赤ちゃんの各種検査も順調に進み、出産後10日ほどで退院することになりました。
それが決まった時、一抹の不安に襲われました。「ここにずっといるわけにはいかないんだから退院するのは当たり前。でも私、1人で子育てできるのかな?」
病院では授乳前と授乳後にデジタルスケールで体重を量り、その差を飲んだ量として記録していました。不安なことがあればナースコールを押せば看護師さんがすぐやってきてくれました。我が家にはスケールもないし、看護師さんの見守りもなければ、この子がちゃんと育てているか私はちゃんと判断できるのだろうか、などなど、とにかく不安になってしまったのです。

産院で地域の子育て情報も収集を
その不安な気持ちを率直に看護師さんに話したところ、このようなアドバイスを貰いました。
・退院できるということは、ママが家で育てられる状態ということ。自信を持って。
・デジタルスケールを買って退院してからも体重をチェックするのは、神経質になりすぎてしまう恐れもあるので特におすすめはしない。
・1ヵ月健診までは赤ちゃんの体調に何か心配があったら、夜中でも大丈夫だからこの産科病棟に電話をして。
・産後1ヵ月以内に保健師さん(地域によっては助産師さんなど)が自宅を訪問して、赤ちゃんの育ちを見たりママの不安も聞いてくれたりするシステムがある(「乳児家庭全戸訪問事業“こんにちは赤ちゃん事業」”)。
これを聞いただけでグッと楽になりました。当時私が住んでいた土地には親子の集いの場などもあまりありませんでしたが、今は全国的に地域の子育て家庭を支える仕組みづくりには力が入れられています。出産した産院で、そういった情報を収集することもできます。
産後のママと赤ちゃんを対象にした講座を開催しているところもあるので、そういう形で産院としばらくつながりを持ったり、産後ママ同士がつながりを作れたりすることも嬉しいですね。
退院後、直ぐにお世話になった産科病棟への電話…!?
さて、第1子長男と無事退院した私ですが、産院ではよく寝ていた赤ちゃんが、寝ない、寝ない!そして寝入りばなには体をよじらせて苦しげにうなるのです。育児書の病気のページを見ていたら、腸の病気にも当てはまるような気が…。夜だったと思いますが、早速産科病棟に電話をしました。
応対してくれた看護師さんも私と赤ちゃんのことを覚えていてくださり、「ずっと苦しげなのかしら?」「いえ、少しうなるとごきげんがよくなります。その繰り返しで……」「それじゃあ、腸重積症ではないわね。もしそうだったらひどい痛みで、赤ちゃんはどんどんグッタリしていくから」そんなやり取りを交わし、その夜を安心して過ごすことができました。
産後1ヵ月ごろに、保健師さんの訪問もありました。小さめで生まれたことが一番の気がかりで「大きくしなければ」という意識が強く、この頃の私は母乳の後にミルクを足していました。体重測定の結果、「ミルクは要らないから母乳で行ってみて」とアドバイスをもらえたことは一番の収穫でした。
産後は夜遅くに仕事から帰ってくる夫と少し言葉を交わすくらいでしたから、他の大人の方と赤ちゃんのお世話について色々話せたのも嬉しかったです。これを境に、産後の気持ちもだいぶ前向きになっていたような気がします。

出産を迎えるプレママ、出産したばかりのママへのメッセージ
産後は本当に不安でいっぱい。初めてのことばかりでオロオロすることも多いと思います。でも、大丈夫。退院するということは、ママが家で育てる準備が整ったということ。
実際に「退院したら1人ぼっち?いや、赤ちゃんと2人ぼっち?不安!!」とオロオロしていた私も、その後4人の子どもに恵まれ、現在3歳~中2まで四男一女の子育てに奮闘しつつ楽しんでいます。でも、あのオロオロ感は今でも思い出します。それくらいに大変な日々でしたから。
きっとどこのご家庭も同じだと思います。初めての出産、そして初めての育児。どきどきすることは沢山あると思いますが、後になって「あの時は本当に大変だった。でもここまでこれて良かった」と思える日がくるはず。
ぜひ子育てを楽しんでくださいね。
#キーワード

1
【卒園メッセージ例文17選】ワンパターンにならない書き方をケース別でご紹介
コノビー編集部

2
金づちで手を叩かれ骨折した息子。謝罪に来た同級生に、私が伝えたかったこと

ひらたともみ

3
おでかけの時、弟がグズグズ…。兄の「説得術」がスゴかった!!

コノビー名作集

4
使わなくなったベビーベッドの行く末に、かわいさが炸裂する…!!

コノビー名作集

7歳の娘が語る、未来の子育ての夢。“ツッコミどころ”が満載だった…!

コノビー名作集

私、何かした…?姑から「怒り顔写真」が送られてきた理由

コノビー名作集

子どもの「好き」が一番大切!鍵盤ハーモニカ選びで母が実感したこと

コノビー名作集

「宿題やりなさい」って言う?言わない?モンモン母の葛藤の結末

コノビー名作集

「ワーママの大変さ」を、パパが実感したのはこんな瞬間

なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』

座ったまま「ママ、お箸は~?」と聞く息子に、パパがひとこと。

なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』

思わずキュン…♡レストランで夫の対応に”惚れ直した”出来事

多喜ゆい

子が夫に質問「ママのこと大好き?」聞き耳をたてていたら、嘘でしょ…?

なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』