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公開 2023年06月23日  

2023年版「男女共同参画白書」が発表。政府が定義する"令和モデル"とは?

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政府は男女平等について、どのような考えを持っているのでしょうか。最新の報告書の内容を見ていきましょう。


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6月16日、「2023年版男女共同参画白書」(以下、「白書」)が閣議決定されました。

この白書は、男女平等の社会を実現するために政府が行うことを書いた報告書で、内閣府男女共同参画局が年に一度発表しています。

この記事では、白書に掲載された多くの内容から、一部を抜粋してご紹介します。


柔軟な働き方の浸透や男女での賃金格差を是正


白書には、今後政府が目指すこととして、「昭和モデル」から「令和モデル」への切り替えが明記されています。

「昭和モデル」をわかりやすく言うと、会社員の夫と専業主婦の妻の世帯のことです。

このモデルは、「男性は仕事、女性は家事・育児」のように性別による役割分担が固定化を起こしやすく、仕事と家庭とのバランスを取りづらい状況をつくっています。

対して「令和モデル」の定義は、「職業感や家庭観が大きく変化する中、全ての人が希望に応じて家庭でも仕事でも活躍できる社会」のこと。

「令和モデル」の推進に向けて取り組むことの事例として、白書には、柔軟な働き方の浸透や男女間の賃金格差の是正、男性の育休取得の促進などの項目が挙げられています。


男性の約3割が「家事・育児の時間を増やしたい」


白書では、「根づきつつある新たな生活様式・働き方」の例として、子どもがいる男女の時間の使い方についての意識を紹介しています。

子どもがいる20〜39歳の男女に「仕事時間」の増減希望を聞いたところ、女性は「減らしたい」(23.2%)と「増やしたい」(28.6%)の回答率にあまり変化がなかったのに対し、男性は「減らしたい」(34.1%)と「増やしたい」(16.6%)の回答率の差が約2倍に達しています。

「家事・育児時間」については、女性では「減らしたい」(33.5%)が、男性では「増やしたい」(27.7%)が目立っています。

つまり、「女性は家事・育児時間を減らしたい、男性は、仕事時間を減らし、家事・育児時間を増やしたい」と思っていることがうかがえます。

子どもがいる40〜69歳の男女でも同様の傾向が見られるものの、その傾向は20〜39歳で顕著です。

白書で表現された「昭和モデル」にこだわらず、柔軟に対応したいという意識に変わっていることがわかりますね!

(コノビー編集部)



参考:
男女共同参画局 2023年版「男女共同参画白書」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/index.html


※ この記事は2024年10月23日に再公開された記事です。

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