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公開 2023年07月12日  

お七夜とは何をする行事?メインの命名式やお祝い方法についてご紹介

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お七夜とは、赤ちゃんの生後7日をお祝いする日本の伝統的な行事です。「お七夜には何をすればいいの?」「お七夜でお祝いをもらったらお返しするべき?」など疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、お七夜の参加者や流れ、服装などについてご紹介します。お七夜について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。


お七夜とは

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お七夜とは、赤ちゃんが誕生してから7日目に行うお祝いの儀式です。

赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお祝いの日であり、伝統的にはこの日に命名式も行います。

生後7日目に赤ちゃんとその名前を家族や親戚にお披露目し、社会の一員として仲間入りしたことを認めてもらうのです。

また、お七夜にはママの産の忌(さんのいみ)が晴れたことを祝う意味もあります。

つまり、お七夜はママと赤ちゃん両方に対するお祝いの日であるといえます。

お七夜の由来


お七夜は、平安時代の貴族が行っていた「産立ちの祝い」と呼ばれる行事が由来であるといわれています。

平安時代には赤ちゃんが誕生してから奇数の日ごとに、「初夜(1日目)」「三夜(3日目)」「五夜(5日目)」「七夜(7日目)」「九夜(9日目)」と呼ばれるお祝いをしていました。

昔は今ほど医療が発達しておらず、赤ちゃんが産後間もなく亡くなることが珍しくありませんでした。

そのため、赤ちゃんが毎日無事に生きていることが何よりのお祝いだったのです。

時代の移り変わりによって「七夜」だけが残り、江戸時代には庶民の間にも広まったといわれています。

お七夜はいつ行う?日数の数え方

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お七夜は、生まれて7日目に行う行事です。

現在では誕生した日を0日目として数えますが、昔は誕生した日を1日目として数えていました。

しきたりに沿うのであれば、昔の数え方で計算するのが無難です。

ただし、地域によって数え方が異なる場合もあるので、気になる方は事前に確かめておきましょう。

またママと赤ちゃんの体調を考えて、7日目以降にお七夜を行う方も多いです。

お七夜の参加者


お七夜は、父方の祖父が中心となって行うのがしきたりでした。

昔はママがパパの家に嫁ぐのが一般的であったため、父方の祖父が跡取りである孫を親戚や知り合いにお披露目する意味を込めて、主催していたのです。

しかし現在では、誰が中心となって誰を招待するかは自由です。

産後間もないママと赤ちゃんの体調を最優先に考え、無理のない範囲で行いましょう。

パパママだけで行う場合は、両家のご両親にその旨を伝え、後日写真などをプレゼントすると喜んでもらえるはずです。

お七夜では何をする?お祝いの方法・流れ


お七夜では、メインイベントである命名式のほか、食事会や記念撮影などを行います。

ここからは、お七夜のお祝いの流れについてご紹介します。

➀挨拶をする


お七夜で祖父母などを招待する場合は、はじめにパパやママから挨拶をしましょう。

お七夜のために集まってくれたお礼だけでなく、出産までさまざまな形でサポートしてくれたことへの感謝も伝えられると良いですね。

挨拶の一例は、以下の通りです。

<例文>
「本日はお忙しい中、〇〇(赤ちゃんの名前)のお七夜にお集まりいただきありがとうございます。

〇〇が誕生してから無事に7日を迎えられたのは、出産まで温かく見守ってくれた皆さまのおかげです。

〇〇の健やかな成長を祈って、本日はお食事とともにどうぞゆっくりお楽しみください。」

➁命名式を行う

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お七夜のメインイベントである命名式とは、赤ちゃんの名前をお披露目する行事です。

かつては赤ちゃんの名前を発表することによって、親戚やご近所の方々に社会の一員として認めてもらう意味があったといわれています。

命名式については、以下の記事で詳しくご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。

➂お祝い料理を食べる


命名式が終わったら、みんなでお祝い料理を食べましょう。

伝統的には、尾頭付きの鯛や赤飯、昆布巻きなど縁起物を中心とした祝い膳を用意します。

自分で一から作るのが大変であれば、デリバリーやケータリングなどを利用するのも良いでしょう。

もちろん特別な料理を用意せず、普段の料理であっても構いません。

この時期はママの体調が回復していないことが多いので、何事も無理は禁物です。

④記念撮影を行う

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お七夜では、誕生したばかりの赤ちゃんの顔をいつでも思い出せるように、記念写真を撮りましょう。

お七夜の時期は赤ちゃんもママも体調が崩れやすいので、フォトスタジオなどではなく自宅での撮影がおすすめです。

お七夜らしい写真を撮るなら、命名書と赤ちゃんを並べた写真がぴったりです。

写真に残すのを想定して、命名書のデザインにこだわるのも良いでしょう。

また、赤ちゃんを囲んでの家族写真や集合写真も忘れずに撮りましょう。

⑤赤ちゃんの手形・足形をとる


お七夜の日に、赤ちゃんの手形・足形をとるのもおすすめです。

赤ちゃんは驚くほどの早さで成長するため、誕生したばかりの手足を見られる時間は限られています。

手形や足形をとっておけば、後から見るたびに「こんなに小さかったんだ!」と感激するでしょう。

赤ちゃんの手形や足形を上手にとるポイントは、赤ちゃんが寝ているタイミングを狙うことです。

また、インクや粘土をつける前にベビーオイルを塗っておけば、後で汚れを落としやすくなります。

⑥締めの挨拶をする


お七夜の終わりには、パパやママが締めの挨拶をしましょう。

締めの挨拶の例は、以下の通りです。

<例文>
「本日は〇〇のお七夜にお越しいただき、本当にありがとうございました。

嬉しいお言葉や心のこもったお祝いをいただきまして、親としての実感が一層深くなりました。

これから夫婦で力を合わせて、この子を大切に育てていきます。まだまだ未熟な私たちですが、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

本日は、誠にありがとうございました。」

お七夜を行う際の服装


お七夜を行うにあたり、赤ちゃんやパパママは事前に服装を決めておくとスムーズです。

ここからは、お七夜を行う際の一般的な服装についてご紹介します。

赤ちゃんの服装


お七夜の日に赤ちゃんに着せる服としては、ベビードレスがおすすめです。

退院用に用意したベビードレスがある場合は、お七夜で再び着せてあげると華やかになります。

またお宮参り用に祝い着を用意している場合は、それを掛けてあげるのも良いでしょう。


ママの服装


お宮参りなどと異なり、お七夜は家で行うことも多いので、フォーマルな服装にこだわる必要はありません。

とくにママは赤ちゃんの授乳や抱っこを頻繁に行う必要があるので、お世話しやすくリラックスできるような服装にしましょう。

フォーマル感を出したい場合は、授乳口がついているきれいめのワンピースを1着持っておくと便利です。

パパの服装


パパの服装はママと合わせ、フォーマルに寄せる場合はスーツが無難です。

しかし主役はあくまでも赤ちゃんなので、形式にこだわりすぎず、普段着でも問題ありません。

お七夜でお祝いをいただいた場合、お返しは必要?


お七夜でお祝いをいただいた場合は、その方を食事に招待しましょう。

祝い膳をもてなすことがお返しになるので、別途お返しの品を用意する必要はありません。

ただし、食事に招待しない方からお祝いをいただいた場合や、出産祝いを兼ねて高額のお祝いをいただいた場合は、お返しを用意するのが無難です。

目安としては、いただいた金額の半分〜3分の1ほどの値段の品物を選ぶのが一般的です。

お七夜を行う際の注意点


お七夜の日はまだ産後間もないため、赤ちゃんとママの体調が不安定になりやすいです。

赤ちゃんのいる生活にも慣れていない時期なので、無理にお七夜を開催しようとするのではなく、赤ちゃんとママの体調を最優先に考えて計画しましょう。

赤ちゃんとママの体調を考慮して別の日に開催したり、あまり人を呼ばずにささやかに済ませたりするご家族も増えています。

伝統にこだわりすぎず、家族みんなが落ち着いて赤ちゃんの成長をお祝いできる雰囲気になってから考えましょう。

まとめ


今回は、お七夜の参加者や流れ、服装などについてご紹介しました。

お七夜は、赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお祝い行事です。

赤ちゃんとママの体調を最優先にしながら、赤ちゃんの誕生をみんなで喜びましょう。

※ この記事は2024年11月11日に再公開された記事です。

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