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公開 2023年07月26日  

チャイルドシートの前向きはいつから?安全基準による目安や切り替えのポイントをご紹介

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チャイルドシートを前向きに切り替える時期をご存じでしょうか。車の事故から子どもを守るためには、チャイルドシートを前向きにする時期や注意点を知っておく必要があります。今回の記事では、チャイルドシートを前向きに切り替える時期の目安などについて、新基準を踏まえながらご紹介します。チャイルドシートを使用している方やこれから使用する方は、ぜひ参考にしてください。


チャイルドシートを前向きにするのはいつから?

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チャイルドシートは、商品によって設置する向きが異なります。

取り付ける向きに関する年齢、身長、体重などの条件は商品ごとに決められているため、取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。

前向きに取り付ける時期の目安は、使用する商品が採用している安全基準と、赤ちゃんの成長段階によって異なります。

チャイルドシートの安全基準は2023年から新しいものに変わりますが、前向きに変えるタイミングは、旧基準と新基準で以下のように異なります。

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上記を踏まえ、使用しているチャイルドシートがどちらの基準を採用しているのかを確認すると良いでしょう。

なお、新基準においては1歳4ヶ月を超えていても、身長76cm未満の赤ちゃんは後ろ向きで使用するよう定められています。

参考:国土交通省「チャイルドシート安全比較BOOK」

参考:独立行政法人自動車事故対策機構「チャイルドシートの使い方」

旧基準(R44/04)のチャイルドシートでは1歳1ヶ月以降が目安


2012年7月1日から完全移行された旧基準(R44/04)では、1歳1ヶ月以降を目安にチャイルドシートを前向きに変えるとされていました。

また、年齢以外には体重の基準も設けられており、9kg以上を目安に前向きに切り替えるとされていました。

新基準(R129)のチャイルドシートでは1歳4ヶ月以降が目安


2023年9月から完全移行となる新基準(R129)では、前向きに切り替える目安が1歳4ヶ月以降となっており、旧基準よりも3ヶ月引き延ばされています。

また、旧基準では体重を判断材料としていましたが、新基準ではより個人差の少ない身長基準に変わりました。身長76cm以上を切り替えの目安とすることで、より赤ちゃんの体型に合ったチャイルドシートを選びやすくなるでしょう。

参考:独立行政法人自動車事故対策機構「チャイルドシートの使い方」

チャイルドシートの種類と使用時期

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チャイルドシートの種類はメーカーによって異なります。

しかし一般的には、国土交通省が掲げる乳児用、幼児用、学童用の3種類です。

ここからは、チャイルドシートの種類ごとの使用時期についてご紹介します。

乳児用


まだ首がすわっていない乳児期の赤ちゃんには、後ろ向きに使うシートタイプと横向きに使うベッドタイプがある、乳児用のチャイルドシートを使用します。

体重13kg未満、身長70cm以下を対象としており、年齢でいうと1歳くらいまでです。

なお新しい安全基準(R129)では、生後15ヶ月までの後ろ向き使用が義務付けられています。

そのため、今後は「乳児用=後ろ向き」と考えるのではなく、「体重」と「身長」で判断しなければなりません。

幼児用


首がすわり、自分で座れるようになったら、幼児用チャイルドシートの使用を検討しましょう。

幼児用は前向きのものがほとんどで、体重は9~18kg、身長は65~100cm以下、年齢は1~4歳ぐらいが目安とされています。

学童用


学童用のチャイルドシートは、座席を上げて背の高さを補うことで、大人用のシートベルトを使えるようにするタイプです。

体重は15~36kg、身長は135cm以下、年齢は4~10歳ぐらいが目安となっています。

参考:国土交通省「チャイルドシート安全比較BOOK」

参考:神奈川県警察「チャイルドシートQ&A」

チャイルドシートを前向きにする時期が早すぎるリスク

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チャイルドシートを前向きにする時期が早すぎると、万が一事故にあったときのリスクが高まります。

赤ちゃんの頭は重く、頭蓋骨の発達も未熟なため、同じ交通事故でも大人より大ケガにつながりやすいです。

後ろ向きであれば、事故時に前方からかかる衝撃を背中全体で受け止めて、衝突のダメージを分散できます。

安全基準やチャイルドシートの取扱説明書が定める年齢や条件に達していない場合は、前向きのチャイルドシートに子どもを座らせないようにしましょう。

「大きくなったから大丈夫」と安易に判断すると、大事な命を失ってしまう危険があります。

チャイルドシートを前向きにする際の4つのポイント


チャイルドシートを前向きにする際は、取扱説明書を見ながら正しい方法で行うことが大切です。

ここからは、チャイルドシートを前向きにする際のポイントについてご紹介します。

➀取扱説明書に記載されている切り替え時期を確認する


チャイルドシートの向きを切り替える時期は、商品によって異なります。

まずは、取扱説明書に記載されている切り替え時期をよく確認しましょう。

多くのチャイルドシートには、シートの側面や台座などに取扱説明書を入れるポケットがついています。

もしも取扱説明書を紛失してしまった場合は、メーカーに問い合わせましょう。

➁赤ちゃんの身長・体重を測る

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赤ちゃんの成長段階を確認し、前向きにしても大丈夫かどうかを判断するために、赤ちゃんの身長と体重を測りましょう。自宅で身長を測る方法は、以下を参考にしてください。

1.壁に頭をつけて、赤ちゃんを仰向けに寝かせる
2.赤ちゃんの足の裏に板などを当て、足の裏が板と垂直になるようにする
3.板の位置にテープなどで印をつけ、壁からの距離を測る

また体重を測る際は、赤ちゃんを抱っこした状態で一緒に大人用体重計に乗り、大人の体重を差し引く方法がおすすめです。

➂取扱説明書の指示通りに切り替える


チャイルドシートの取り付け方法は、商品によって異なります。

それぞれの取扱説明書に従って、慎重に設置しましょう。

また、車両に装着されているシートベルトによっても扱いが異なるため、注意してください。

④できる限り後部座席に取り付ける


安全を確保するため、チャイルドシートの取り付け位置は、助手席ではなく後部座席に取り付けましょう。

助手席にはエアバッグが搭載されていますが、交通事故の際にエアバッグが作動すると、子どもがケガをする恐れがあります。

人命を守るためのエアバッグも、子どもの小さな身体には大きな衝撃となるのです。

まとめ


今回は、チャイルドシートを前向きに切り替える時期などについて、新基準を踏まえながらご紹介しました。

チャイルドシートを前向きにするのが早すぎると、事故の際に、子どもにかかる負担が大きくなる恐れがあります。

取扱説明書や安全基準の内容を理解して、子どもの体型に合ったチャイルドシートを正しく使用しましょう。

※ この記事は2024年11月25日に再公開された記事です。

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