産後ドゥーラとは、一般社団法人ドゥーラ協会で認定を受けた、産前・産後ケアの専門家のことです。
ママが妊娠しているときから産後にかけて、赤ちゃんと安心して生活できるよう家事や育児をサポートします。
産後ドゥーラのサポート形態は、主に以下のとおりです。
産後ドゥーラとは?何をしてくれる?利用方法や料金について分かりやすく解説
1,399 View産前・産後のママをサポートしてくれる「産後ドゥーラ」をご存じでしょうか。産後ドゥーラは育児サポートだけでなく、家事の手伝いや悩み相談など、さまざまな面でママの負担を軽減してくれます。今回の記事では、産後ドゥーラの役割や利用方法、料金相場などについてご紹介します。産後ドゥーラの利用を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
産後ドゥーラとは
ホームヘルパーやベビーシッターとの違いは?
ホームヘルパーは掃除や料理など、主に家事代行をする人のことです。
またベビーシッターは、子どものお世話に特化したサービスを提供します。
ホームヘルパーやベビーシッターと違い、産後ドゥーラは育児と家事の両面からママをサポートする点が特徴です。
また、ホームヘルパーやベビーシッターには特別な資格が必要ありませんが、産後ドゥーラになるためには専門の資格を取得する必要があります。
参考:港区「港区産前産後家事・育児支援サービスのご案内」
産後ドゥーラによるサポートの対象者・期間
一般社団法人ドゥーラ協会のサイトによると、訪問によるサポートは妊娠中~出産後1年半までの母親と家族を対象としています。
ただし、自治体によっては「原則として生後4ヶ月まで」などと、対象年齢を独自に設定しているケースも少なくありません。
条件や期間、利用時間など、詳細は自治体・施設・提供元企業によるため、利用する前にホームページなどでよく確認しておくのがおすすめです。
参考:新宿区「産前産後支援事業」
産後ドゥーラは具体的に何をしてくれる?
産後ドゥーラは、産前・産後のママと赤ちゃんを育児と家事の両面でサポートしてくれます。
ここからは、具体的なサービス内容についてご紹介します。
妊娠中・産後の悩み相談
産後ドゥーラは、妊娠中や産後のママが抱える悩みの相談相手になってくれます。
妊娠中から産後にかけての期間は、ホルモンバランスや生活リズムの変化によってママの気持ちが不安定になりやすいです。
育児疲れや睡眠不足、子育てへの不安、溜まっていく家事へのストレスなど、どうすることもできないつらさを抱えているママは少なくありません。
「これをしてほしい」という要望が明確になくても「とにかくつらい感情を何とかしたい」というママの気持ちを、産後ドゥーラはやさしく受け止めます。
ママの悩みを聞きながら、そのときの状況に応じたサポートを提案してくれます。
悩みを相談し、頼れる存在がいることはとても大切なことです。
子育てに関する悩みを誰にも相談できずにいるママは、ぜひ産後ドゥーラに思いのたけを伝えてみてください。
妊娠中・産後の家事サポート
産後ドゥーラは、妊娠中・産後の家事サポートを行います。
とくに、産後のママは子宮が傷ついた状態で、ホルモンバランスも不安定です。
妊娠前の身体の状態に戻るまでの期間は、身体を休ませてゆっくりすることを優先させる必要があります。
もしママが無理をしてしまうと、心身の不調につながって育児ができなくなる恐れもあります。
このような事態を防ぐため、産後ドゥーラは料理や掃除、買い出しなどの家事をママに代わって行ってくれるのです。
産後ドゥーラが家事をしてくれることで、ママは安心してゆっくり休んだり、赤ちゃんのお世話に専念したりできます。
産後の育児サポート
子育てに関する豊富な知識と経験を備えた産後ドゥーラが、育児を全面的にサポートします。
沐浴やおむつ交換などを行い、ママの負担を軽減してくれます。
また、パパや祖父母への沐浴指導や育児アドバイスなども行い、ご家庭ごとのニーズに合ったサポートをしてくれるのも特徴です。
妊娠中・産後の上の子のお世話
生まれてくる赤ちゃんのほかに上の子がいる場合、ママは上の子のお世話もしなければなりません。
一息つきたいと思っても、なかなか落ち着いて身体を休める暇はないでしょう。
そんなとき、産後ドゥーラはママに代わり、上の子のお世話をしてくれます。
その間にママは、家事や下の子のお世話、心身のリフレッシュができるでしょう。
育児支援イベントの開催
産後ドゥーラは、産前・産後のママと赤ちゃんを対象に、ドゥーラカフェ(育児相談やランチの会)などの育児支援イベントを開催することがあります。
このようなイベントに参加することで、育児に関するお役立ち情報を入手したり、悩みを相談したりできるでしょう。
緊急時のサポート
妊娠中から産後にかけては、ママや赤ちゃんに何が起きるか分かりません。
このような緊急時に、パパやご家族がすぐに対応できない可能性もあるでしょう。
そんなとき、産後ドゥーラは迅速に対応し、病院や各行政機関の専門家とつなぐ役割を果たします。
また、赤ちゃんを連れた通院の際の付き添いなどにも対応しています。
緊急時にも頼れる存在がいると思うと、初めての子育ても心強くなりますね。
産後ドゥーラの利用方法
産後ドゥーラを利用するためには、一般社団法人ドゥーラ協会のサイトなどから申請する必要があります。
ここからは、産後ドゥーラの利用方法についてご紹介します。
一般社団法人ドゥーラ協会のサイトから探す
一般社団法人ドゥーラ協会のサイトには、産後ドゥーラの検索ページがあります。
居住エリアや産後ドゥーラの得意分野(清掃系、調理系、保育系など)、身体ケア資格(整体、アロマセラピストなど)、その他の条件(多胎児対応可、医療資格あり、17時以降可能など)を指定して検索にかけると、要望にぴったり合った産後ドゥーラを絞り込めます。
ケアをお願いしたい産後ドゥーラが見つかったら、直接申し込みを行いましょう。
自治体のサイトから申請する
自治体によっては、自治体ホームページに産後ドゥーラの一覧を載せているケースもあります。
自治体のサイトでケアをお願いしたい産後ドゥーラを見つけたら、直接申し込みを行いましょう。
なお、自治体によっては、窓口や郵送での申請を受け付けているところもあります。
自治体ごとの申請方法は、ホームページなどで事前に確認してみてください。
参考:目黒区「家事育児サポーター(産後ドゥーラ)利用費助成事業」
参考:新宿区「産前産後支援事業」
育児支援を行っている企業のサイトから申し込む
産後ドゥーラの中には、助産院や産科クリニック、保育園、企業などの施設の中で活動している方もいます。
その場合は、育児支援を行っている施設や企業のサイトから申し込みを行いましょう。
産後ドゥーラの利用料金
産後ドゥーラの利用料金は、自治体・施設・提供元企業によって異なります。
相場としては、1時間3,000円ほどが目安です。
サービス内容によって料金が変わる場合もあるので、ホームページなどで確認しておきましょう。
なお、自治体によっては、産後ドゥーラの利用に対して助成金を出しているところもあります。
たとえば目黒区では、支援サービス1時間につき2,000円の助成を行っています(※2023年8月時点)。
このような助成を上手に活用しながら、産後ドゥーラを気軽に利用しましょう。
参考:目黒区「家事育児サポーター(産後ドゥーラ)利用費助成事業」
まとめ
今回は、産後ドゥーラの役割や利用方法、料金相場などについてご紹介しました。
産後ドゥーラは産前・産後のママを支えるため、家事や育児などさまざまな面でサポートしてくれます。
安心して子育てを進めるためにも、ぜひ産後ドゥーラの利用を検討してみてください。
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