世の中の流れによって、関心を集める物件は変わります。
2023年の上半期には、どのような物件への問い合わせが目立ったのでしょうか。
不動産情報サービスのアットホーム株式会社が7月31日に発表した「2023年上半期 問合せが多かった条件・設備~賃貸編ランキング〜」の結果を見ていきましょう。
調査対象は、全国にあるアットホーム加盟店。
今年1月~6月の間に賃貸居住用物件を探している顧客を担当した568店が回答しました。
2023年上半期に条件面で最も問い合わせが多かったのは「転勤のため引っ越したい」(34.5%)で、「ペット可物件に引っ越したい」(33.3%)、「毎月の家賃を下げたい」(32.6%)、「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」(29.2%)「今より平米数を広くしたい」(20.1%)が続きました。
回答した店舗からは、条件面について以下のようなコメントが寄せられました。
「在宅勤務だった方が、出勤が増えたため都心に戻ってくるケースが多かったです」(東京都)
「在宅勤務から通常勤務へと戻りはじめ、利便性を考える方が多くなってきているように感じます」(埼玉県)
「物価高騰により、自炊をするため、スーパーの近くを希望されるお客さまがいました」(東京都)
出社の機会が増えたことをきっかけに、転居を検討する人が見られます。
設備面で最も問い合わせが多かったのは「駐車場」(34.2%)で、「インターネット接続料無料」(30.8%)、「洗面所独立」(29.9%)、「オートロック」(29.8%)、「温水洗浄便所」(24.3%)、「宅配ボックス」(23.9%)が続きました。
車移動をする人にとって駐車場は必須の設備ですし、無料インターネットがついていれば入居と同時にネットが利用でき、趣味や仕事に活用できます。
店舗から寄せられたコメントは、以下の通りです。
「建物は古くて構わないので、敷地内に駐車場が欲しいというお客さまが印象に残っています」(宮城県)
「オートロックでホームセキュリティーがしっかりしている物件の希望が多くなっているように思います」(大阪府)
「(物流業界で人手不足の深刻化が懸念される)2024年問題を踏まえて宅配ボックスは設置されているか、設置予定はあるかという問合せが何件かありました」(東京都)
参考:
アットホーム株式会社 不動産のプロが選ぶ!「2023年上半期 問合せが多かった条件・設備~賃貸編~ランキング」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000382.000051123.html