海外と比べると国内での割合は少ないものの、無痛分娩を希望する女性が増えています。
無痛分娩を選択した理由のほか、よかったと感じることとは何なのでしょうか。
医療法人森永産婦人科が今年8月に発表した「分娩方法についての調査」の結果を見ていきましょう。
調査対象は、無痛分娩を経験したことがある20代~40代の女性。1030人から回答を得ました。
無痛分娩の満足度を質問すると、「非常に満足している」が48.2%、「満足している」が45.8%と、合わせて94%が「満足している」と回答しました。
無痛分娩を選んだきっかけを複数回答で聞くと、最多回答は「出産時の痛みの軽減のため」(74.3%)で、「痛いのが苦手だったため」(38.8%)、「産後の体力温存のため」(33.5%)が続きました。
初めて無痛分娩をしたのは第一子の出産時だったかについては、「はい」(73.4%)が約7割に上りました。「第二子以降」は、26.6%でした。
とはいえ、無痛分娩を選択する人は少数であるため、何からしらの不安を感じたはずです。
無痛分娩で不安だったことを挙げてもらったところ、以下のようなコメントが寄せられました。
・薬による副作用
・本当に痛くないのか
・胎児への影響
・しっかりサポートがあるのか
麻酔の副作用や胎児への影響のほか、痛みがどこまで軽くなるのかといった疑問を抱いていることがわかります。
無痛分娩をするにあたって準備したことについては、「体調管理」や「病院で行われる説明会への出席」のほか、「無痛分娩体験者のレポートを読む」「周囲の人が心配しないように説明」といった回答がありました。
無痛分娩をしてよかったと感じることを複数回答で聞くと、「出産時の痛みが緩和できた」(70.9%)が最も多く、「気持ちが楽になった」(46.6%)や「産後の体調の回復が早かった」(33.9%)が続きました。
出産時の痛みが和らいだことのほか、「痛みを緩和できる」という安心感を得られたことをメリットととらえる女性が多いことがわかります。
一方で、費用の高さや麻酔への心配、実施している産院の少なさなどから、無痛分娩の選択をためらうといった意見も挙がりました。
参考:
医療法人 森永産婦人科「分娩方法」についての調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000117295.html