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公開 2015年08月22日  

【体験談】障害のある子の母として大事にしていること。我が子はそのままでとっても素敵!

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知的障害のある我が子。困ったことがあるとなぜか誰かが手を差し伸べてくれます。どうしてだろう?と思っていたある日、園長先生がこんな言葉を投げかけてくれました。「ちぃちゃんのお母さんは、顔を上げて明るくお話しをされますね」障害のある子どもを持つ親の体験談を皆さんにお伝えできればと思います。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=09509000178

知的障害のある我が子

私の娘は知的障害ですが、赤ちゃんの頃に見つかったおでこの腫瘍が良性だったこと、そして、手術しなくても良かったことで、『娘がいてくれるだけで幸せだ』と思えるようになっていました。そして、娘を育てていく中で手助けしてくれる人が多いこと、困っているときにさっと手を差し伸べてくれる人がいることから、「娘はきっと徳があるんですよ」と笑いながら話せるようになっていました。



そんなある日、保育所の入所後に園長先生と懇談をしていると、園長先生から「ちぃちゃんのお母さんは、顔を上げて明るくお話しをされますね」という言葉を掛けて貰いました。

障害のある2人のお子さんと、2人のお母さん

昔、園長先生が出会ったお子さんの中に、障害の種別や程度が同じようなお子さんが、同じ学年にお2人いらっしゃったそうです。ところが、片方の子にはいつも沢山のお友達が一緒にいるのに対して、もう一方のお子さんには、あまりお友だちがいなかったとのこと。一体どうしてなんだろう?と不思議に感じていたそうです。そして、その後それぞれの保護者の方と懇談をした際、園長先生はあることに気付いたそうです。



それは『お母さんの受け止め方の違い』。



いつも友達が集まっているお子さんのお母さんは、顔を上げて明るく楽しそうにお子さんの話をされていたのに対し、もう片方のお子さんのお母さんの方は、うつむき加減で、「なんで、こんな子が生まれたんでしょう」と、涙を流しながら話されていたとか。



園長先生からその話を聞かされた時は、正直ビックリしました。

なんで、なんで、うちの子が?

なんで、こんな子が~?という思いも、よくわかるんですよね。障害のある方々にとっては失礼な言葉だとは思うのですが、親だとしても最初はそういう意識からスタートしてしまうことは多いと思います。



なんで?なんで?うちの子が?原因を考えても仕方がないこととわかっていても、いっぱい考えたくなってしまう。 実際、そう思ったことは、私自身、何度もありました。



それでも、娘の為には、笑っているお母さんでいたい!と思い直すことができたので、できるだけ明るく過ごすようにつとめていたのです。そんな日々を経ての、園長先生からの言葉でした。



「生まれながらの徳もあるかもしれませんが、お母さんがそうやって明るく接していることで、ちぃちゃんの周りには、人が集まってくるんですよ。」と。



それは、私の気持ちを少しでも楽にさせたいという思いからの言葉でもあったでしょう。それでも、その言葉が嬉しすぎて、さすがに、その時は目から涙が溢れました。

口に出さなくても、心の中で、自慢してみたら…

園長先生が紹介くださった事例は事実としても、本当に我が子に対する親の接し方で、周りの子どもたちの受け止め方が変わるのかどうかは、正直わかりません。ですが、園長先生の言葉が励みとなり、娘のことをずっと肯定的に認めて自慢の娘だと思いながら子育てしていくことができました。



口には出しませんでしたが、小学校の登下校の時にも「ちぃちゃんって、ステキでしょう~?かわいいでしょう~?」と、心の中で念じながら、学校へ送って行っていました。周りからどう思われるか?と、少しドキドキする気持ちをごまかす為でもあったのですが。



そのせいかはわかりませんが、上の子の同級生や上級生の女の子から、「いいなぁ~。妹がちぃちゃんで!」「おばちゃん、私もちぃちゃんみたいな妹が欲しい」と言ってもらうことが度々あったのです。

気持ちの持ち方次第で変わるのなら、試してみて!

障害があるから、悲しい。 障害があるから、かわいそう。障害があるから、劣っている。



それら障害をマイナスだというイメージを払拭しながら、障害があろうとなかろうと、我が子は世界で一番ステキ!という思いで、子育てしてみてください。気持ちの持ち方を変えるだけで、大変な子育てであっても、少し気が楽に、そして子育てが楽しくなってくるかもしれません。

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