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公開 2023年09月26日  

新生児が寝ないのはどうして?考えられる理由や寝かしつけるコツをご紹介

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新生児とは、生後28日以内の赤ちゃんのことです。一般的に、新生児は1日の大半を眠って過ごします。しかし新生児がなかなか寝てくれないと、パパママは心配になりますよね。
今回は、新生児が寝ない場合に考えられる理由や、寝かしつけるコツについてご紹介します。新生児が寝なくて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。


新生児の睡眠リズム・睡眠時間は?

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参考:厚生労働省「未就学児の睡眠指針 4.年齢毎の睡眠の特徴」

子どもの睡眠リズムや睡眠時間は、脳の発達に伴って大きく変化します。

新生児は1日あたり16時間以上眠って過ごすといわれており、母乳・ミルクを飲むときや排せつ時以外は、ほぼ眠っているのが一般的です。

ただし、睡眠には、浅い“レム睡眠”と深い“ノンレム睡眠”がありますが、新生児の睡眠の約半分はレム睡眠で、昼夜を問わず短いサイクルで寝る・起きるを繰り返すといわれています。

成長に伴って昼夜のリズムが整うと、次第に夜にたくさん寝るようになります。

参考:厚生労働省「未就学児の睡眠指針」

新生児が寝ない理由として考えられること・対処法

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新生児が寝ない理由は、多岐にわたります。

ここからは、新生児が寝ない理由として考えられることや、対処法についてご紹介します。

お腹が空いている

新生児がなかなか寝ない場合、お腹が空いている可能性が考えられます。

新生児期の授乳量は、1日あたり0.78Lが目安です。

新生児期はまだ授乳のリズムが確立されておらず、授乳回数や授乳量も毎日変わります。

そのため、新生児がほしがっている素振りを見せたら、いつでも授乳できるように心がけましょう。

生後6〜8週以降になると、次第に授乳のリズムが確立されるといわれています。

なお、母乳の量が足りているか不安な場合は、赤ちゃんの体重をチェックするのがおすすめです。

母子手帳などに載っている身体発育曲線に沿って体重が増加していれば、授乳量に問題はないでしょう。

参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」

おむつが汚れている

新生児が寝ないのは、おむつが汚れていることが理由かもしれません。

新生児は膀胱に尿を溜められないので、1日に10~20回ほどおしっこをするといわれています。

ついさっきおむつを替えたばかりだと思っても、おむつが濡れた不快感で、赤ちゃんが眠れなくなっている可能性もあるのです。

参考:はままつ子育てネットワークぴっぴ「確認してみよう!赤ちゃんのうんち・おしっこ」

げっぷが出なくてお腹が苦しい

新生児は、授乳時や泣いているときに空気を飲み込んでいます。

げっぷが出ないまま過ごしていると、空気が溜まってお腹が苦しく、寝付けなくなる可能性があるのです。

自分で上手くげっぷできない新生児期には、パパママがげっぷをさせてあげましょう。

げっぷの出し方は、以下の手順を参考にしてください。

1.赤ちゃんを縦抱きして、大人の身体にもたれさせる
2.大人が少し身体を反らせ気味にする
3.大人の肩にガーゼなどを置いて赤ちゃんの顔をのせ、背中をやさしくさする

なお新生児のげっぷが出ず、ずっと機嫌が悪い場合や、お腹が張っている場合などは何らかの疾患にかかっている可能性もあるので、気になることがあれば医療機関を受診しましょう。


参考:橿原市「こんな時どうする?~新生児の赤ちゃんとママあるある~」

参考:はままつ子育てネットワークぴっぴ「授乳後、ゲップを出さなくても大丈夫?」

眠りにくい環境になっている

新生児が寝ない理由として、眠りにくい環境になっていることも考えられます。

照明によって部屋が明るすぎたり、家族の声で騒がしかったりすると、なかなか睡眠に入りづらいです。

また新生児は温度に敏感であるため、部屋が暑すぎたり寒すぎたりすると眠りにくくなります。

新生児がいる部屋の温度をこまめにチェックして、空調管理を徹底しましょう。

機嫌が良い

新生児が泣かないで起きている場合は、日中に経験したできごとや音、香りなどが新生児の脳を刺激し、少し興奮状態になっていることが考えられます。

新生児がぐずっているのではなく、機嫌が良いのであれば、焦らずにしばらく様子を見守ってみましょう。

赤ちゃんが寝ない場合、放置しても大丈夫?

新生児がなかなか寝ないとき、「少し目を離して家事や仕事をしてもいいのかな……」と悩まれるパパママは多いです。

長時間放置しないのであれば、赤ちゃんをずっと見ていなくても問題はありません。

新生児から離れる際は、新生児を安全な場所に寝かせて、こまめに様子を見ましょう。

あまりにも新生児が寝ない場合は体調が悪い可能性もあるため、気になることがあれば医療機関を受診してください。

参考:厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない:泣きへの理解と対処のために」

参考:厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために-0~3歳までのお子さんのお母さんへのヒント集-」

赤ちゃんが寝ないことで、困っているママは多い

Q.赤ちゃんが、夜寝なくて困ったことはありますか?

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「アカチャンホンポ」が行ったアンケート調査によれば、生後3ヶ月までの間に赤ちゃんが「寝なくて困ったことがある・時々ある」と答えた方が67%もいることがわかります。

生後3ヶ月未満のデータなので、新生児に限定されているわけではありませんが、赤ちゃんが寝ないことで困っているママは多いといえるでしょう。

生後4〜6ヶ月になると数値に変化が見られ、生後7ヶ月以降は赤ちゃんが寝ないことで困るケースは「ほとんどない・まったくない」と回答した方が54%でした。

すなわち個人差はあるものの、赤ちゃんが成長するにしたがって、上手に眠れるようになっていくようです。

引用:アカチャンホンポ「赤ちゃんが夜寝ない時、どうした?」

新生児を寝かしつける2つのコツ

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新生児を寝かしつけるためには、普段から心がけたいポイントがあります。

ここからは、新生児を寝かしつけるためのコツについてご紹介します。

生活リズムを整えるよう心がける

新生児の時期は、まだ昼夜の区別がありません。

成長とともに生活リズムが身についていくよう、パパママが環境を整えてあげることが大切です。

昼間は太陽の光などを取り入れて明るくし、夜は照明を落として暗くしましょう。

また夜中の授乳は、部屋を薄暗くしたままで行います。

このように、生活リズムを意識して赤ちゃんと過ごすことで、次第に昼夜のリズムをもった睡眠に移行していくでしょう。

参考:厚生労働省「未就学児の睡眠指針」

起きているときはスキンシップをたくさんとる

質の高い睡眠をとるためには、適度な疲労が必要です。

新生児はまだ外で遊べないので、起きている時間はお部屋の中でパパママとしっかりスキンシップをとれるようにしてください。

たくさん触れ合う中で、信頼関係が生まれるだけでなく、適度に疲れてぐっすり眠れるようになるでしょう。

まとめ

今回は、新生児が寝ない場合に考えられる理由や、寝かしつけるコツについてご紹介しました。

新生児が寝ない場合、空腹やおむつ汚れなどさまざまな理由が考えられます。

まだ昼夜の区別がつかない時期だからこそ、安心して眠れる環境を整えて、赤ちゃんの成長をサポートしましょう。



※ この記事は2024年09月26日に再公開された記事です。

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