娘の隣にいた子の髪が、とにかく乱れていたのです。
参観日で大勢の保護者が来る中でもありますし、とっても目立っていて……。
「どうしてこのまま学校に送り出したのだろう?」
と、その時の私は他人事のように不思議に思っていました。
……でも。
後日、その理由を思わぬ形で察することになりました。
起きてくるなり、娘の髪がすごいことに……!
私はその姿を見て驚いたのですが、当の本人は何のその。
「髪の毛をくしでとかしなさい」と声をかけても、そんな気は全くない様子です。
見かねて、髪をとかしてあげようとすると……?
思春期なのか、反抗期なのか……
親の言葉を聞き入れたくない時期ってありますよね。
親は「そんな髪で学校に行ったら、周りになんて思われるか……」と心配になってしまいますが、子どもにとっては関係なし。
身だしなみを整えてあげようとしても、絶対に聞き入れてはくれないのです。
もしかすると、あの時の参観日の子の家でも、我が家と同じようなやりとりがあったのかもしれません。
もちろん真相は分かりませんが、学校で髪が乱れている子を見かけたら、それは……。
「子どもの頑なさを受け入れ、学校の日だろうが参観日だろうが、それが子どもの意思ならばと広い心で送り出した親の愛情」とも受け取れる……かもしれないです。