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公開 2015年08月04日  

子育てに自信が持てるママはその違いを知っている!「BEの自信」と「DOの自信」の違いとは?

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子育ては正解がないものとは知りつつも、どんなお母さんも抱えるのが「自分の子育ての仕方で本当にいいのだろうか」という悩み。実は、子育てに自信を持ちにくいのは、ある理由があるからなんです。今日は、子育てに自信を持ちたいお母さんに伝えたい「DOの自信」と「BEの自信」の話をしたいと思います。


子育てに自信が持ちにくい本当の理由

他のお母さんと比べて落ち込んでしまったり、子どもの反応についつい怒ってしまって反省したり。あるときには、「本当に私のこの子育ての方法でいいの?」と悩んでしまったり…



子育て中のお母さんは、自分の子育てに対する自信がどうしてもゆらぎがち。



でも、できることならば、日々自分の子育てに自信を持って、自分も子どもも幸せでいられる毎日にしたい…そう思いますよね。



そう思い続けてきた私が最近気づいたこと。



それは、子育てに自信を持てるお母さんとそうでないお母さんは、そもそも



持っている「自信の種類」が違うのでは…



ということです。



そんなふうに考えるようになったのは、精神科医で医学博士の水島広子さんが提唱している「DOの自信」と「BEの自信」という2つの自信の種類を知ったから。



今日は、子育てに自信を持てる人は自然と使い分けているこの2つの自信の違いについて説明できればと思います。

そもそも、子育てと仕事は、ココが違う!

そんな「DOの自信」と「BEの自信」を紹介する前に、まずは私が考える子育てと仕事の違いについて説明しておきたいと思います。



そもそも、仕事と子育てでは、①目標②成果③評価という3つの点において、大きな違いがあると考えられます。



まず、仕事では【目標】が具体的に、そして明確に決まっています。営業だったら顧客を獲得してくる、販売業だったらどれくらいの金額の売り上げをあげる、事務だったらこれくらいの件数をこなす、といった具合です。



さらにその目標の【成果】は、獲得する顧客の数であったり、売上であったり、件数であったりと数値等ではっきりと分かるものが多く、非常に分かりやすい。



また、その成果への【評価】も年に数回の査定の時期が定められており、昇給や昇進に結び付くなど、評価の時期も報酬もきわめて明確です。



これに比べて子育てはどうでしょうか。



子育てには正解がないという言葉からも分かるように、まずお母さんたちは数多くあふれる子育て本に囲まれて、そもそも目指すべき【目標】が分からずに途方にくれるところからスタートします。



そして、子どもの成長は日々少しずつ積み重なっていくもの。この日を区切りに何かが急にできるようになる、ということは少ないですから、【成果】も曖昧でよく分からない。



さらに、子育ては一生をかけた一大プロジェクトです。自分の子育てが正しかったかどうかなんて、いつどのタイミングで、どのように判断したらよいのかなんて、誰も教えてはくれません。

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仕事と子育ては①目標②成果③評価において大きく異なる

このように、仕事と子育てでは、何か目標を掲げて、成し遂げるというプロセスにおいて、大きな差があることが分かると思います。よく考えてみると、こんなにもあやふやな状況のなかで子育てをしていくってとっても大変なことなんですね。

仕事を支える「DOの自信」は子育てには不向きである

では、そんな大きな違いを持つ仕事と子育てですが、それを支える自信の種類にも大きな違いがあると気付いたのは、水島広子さんの『「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』を読んでいた時のこと。



水島さんによれば、自信には「DOの自信」と「BEの自信」という2種類があるそうです。



「DOの自信」とは、なにかをすることで成果が上がり、評価を得ることによって感じられるもの。つまり「~できる」という自信のことです。



一方で、「BEの自信」とは、成果やできることに基づく自信ではなく、自分の内的な心の「あり方」についての自信とのこと。例えば、「~したい」という自分の信念に対する信頼や安心感がこれにあたります。



水島さんがいう「DOの自信」と「BEの自信」を仕事と子育てに当てはめて考えてみます。



すると、仕事は目標も決まっていて、成果も見えやすく、評価も明確のため、「~できる」と感じるまでのプロセスが描きやすいものであると考えられます。そのため、ひとつひとつの業務に対して「DOの自信=~できる」を身につけることによって、うまく自信を持ちやすい事柄であるといえます。



一方で、先に述べたように子育ては仕事と違って、そもそも目標・成果・評価のいずれも超がつくほど曖昧。



そのため、私たちが普段の生活において馴染んできた「DOの自信=~できる」がそもそも形成しにくく、馴染みにくい。結果として多くの人が「子育てに自信が持てない…」というようになってしまうのだと考えられます。

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子育てを仕事と同様に「DOの自信=~できる」で支えようとすると不安定になる

水島さんはこうした曖昧な状況でも効果を発揮する自信を「BEの自信」と呼んでいます。



これは、「~したい」という自分の気持ちのありように納得感や信頼感を持つというものであり、基本的に「できない」からといって折れるものではありません。



毎日の生活において具体的に考えてみましょう。



例えば、子どもには「しっかりと言うことを聞いてくれる」ようになってほしいもの。しかし、子どもたちがそんなに思うように動いてはくれるはずがありません。



騒いではいけない場所で騒いでしまったり、毎日毎日同じことを口うるさくガミガミと言い続けなくてはいけなかったり…



そんな「できない」が重なるたびに、自分に嫌気がさして、「あれ、私これで本当にいいんだっけ」と思ってしまったりすることもあると思います。



でも、もしお母さんが「子どもが~できるようになる」という気持ちではなく、「どんなときでも子どもの言葉にしっかりと耳をかたむけてあげたい」という「~したい」という気持ちを持っていたとします。



すると、子どもの「できた・できなかった」に関わらず、お母さん自身がその心の持ちように納得をしていれば、いちいち自信がゆらぐことがありません。子どもが思い通りに動いてくれなくても、自分が「そう接したい」と感じていることにはブレがないからです。



これが、水島さんのいう「BEの自信」です。



「~できる」という「DOの自信」が「できた/できなかった」という結果によって揺らぎやすいのに対して、「BEの自信」は「~したい」と自己決定をした自分自身に対して信頼をしているという状態のこと。このため、ひとつひとつの結果に揺らぐことなく、自分自身への安心感を持ち続けることができるのです。

「BEの自信」はどうやって身につけるのか

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「BEの自信」を持つことが、自分への信頼につながる…



とはいうものの、子育てをする中で、どのように「~したい」という自分なりの子育て方針に信頼感を持つのか、すなわち「BEの自信」を育むのか、ということに悩む人も多いかと思います。



なぜなら、巷には子育てハウツー本があふれ「これがいい、あれがいい」とささやいてくるから。いったいどれを信じて自分の子育てに取り入れたらよいものなのか…



そこで私は、そうした子育て本に頼る方法を諦めて独自の方法を編み出すことにしました。



それが、「共通点探し法」です。



これは、今まで出会った人の中で、感覚的に「この人素敵だな」と思う人の共通点を考え直してみる、というもの。選ぶ人は、知り合いでも、著名人でも、ネット記事等で知った人でも構いません。



例えば、あなたが、AさんとBさんが似ているな、そして、この人たち素敵だな、と感じているとします。



では、そのAさんとBさんの共通点はなんでしょうか。



毎日お弁当を作っているところ?

子どもに毎日怒らずに接しているところ?

子育てと一緒に自分の人生も思いっきり楽しんでいるところ?



色々あげてみたなかで、1番しっくりくる共通点を探してみます。



そしてその共通点こそが、自分自身が思っている、自分が「~したい」と思っている子育て方法なのだと思うのです。ことばに出来ていなくても、「これ、いいな」と思う子育ての方法は身近にいっぱいあふれているはず。



それを言語化することで、自分なりの子育て方針をつくってしまおう!ということなのです。



つまり、「頭で考えて」子育て本などでよいと言われている子育て方法を「~しなくては」という形で取り入れるのではなく、「感覚として」自分がよいと感じる身近な子育て実践例を「~したい」という形でしっかりと捕まえ直すという感覚です。



もちろん、それは揺れ動くこともありますし、変わることもあるけれど、誰かに押し付けられた「~すべき」という「子育てのカタチ」でないからこそ、その「~したい」という自分の思いに信頼と安心という「自信」が持てるのだと私は思っています。

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子育て本を読んで「~すべき」と考えるより身近な人の共通点から「~したい」を探そう

自分なりの子育て観を自信につなげよう

実は、私は、この「~したい」という子育て観も頻繁に変わります。



それでも、自分が感覚的につかんだ「~したい」という気持ちは何よりも自信が持てるもの。今自分がそちらの方向を向いているなあ、と感じるだけで心が安定する気がしています。



ひとりでも多くのお母さんが、自分の子育て観に「BEの自信」をもって、子どもとたくさん笑いあえる幸せな毎日を送れますように。

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