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公開 2024年03月27日  

無難に「黒」VS息子が欲しい「赤」。悩みに悩んだ、ランドセル選びの行く末…

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男の子が赤いランドセルを持つことに抵抗を感じるのは、もしかして大人だけ?


赤色のランドセルがほしい息子


小学校入学準備の中で、子どもが喜ぶことの1つがランドセル選びではないでしょうか。

次男はクリスマスが過ぎた頃から、早くランドセルを買いに行きたいとワクワクしていました。

私は次男に「何色のランドセルにする?」と何度か聞いていました。

その答えはいつも

「買うときのお楽しみ!」

ランドセルの購入をとても楽しみにしていた次男ですが

実は私も、次男が何色を選ぶのかとても楽しみにしていたのです。


入学式まであと3ヶ月となったある日、ランドセルを購入するために百貨店へ向かいました。

ずらりと並んだ色とりどりのランドセルを見て、次男のテンションはマックス!

真っ先に手に取ったのはなんと「赤色」のランドセルでした。

そして

「これにする!赤に決めた!」

とニコニコしていました。

私は次男の意外な選択に目が点になってしまいました。


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まわりのイチオシは


様々な色のランドセルがある今の時代、好きな色を選べばいいと思っていました。

しかし、赤色を選ぶとは思ってもいませんでした。

満面の笑みで赤色のランドセルを背負う次男を見た店員さんは、私に

「男の子ですが、赤色のランドセルで大丈夫ですか?」

と声をかけてくれました。

その言葉に、「大丈夫です」とは正直なところ言えず

私は次男に「黒もかっこいいよ!」と伝えました。


そうです。

私のイチオシは黒だったのです。

長男が紺色だったので、同じ色ではどちらがどちらのランドセルかわからなくなるため、黒色や青色を選ぶものだと勝手に思い込んでいました。

しかし次男は「絶対赤がいい!〇〇ジャーレッド(戦隊ヒーロー)の色がいい!」と大きな声で言ったのです。

私はこの言葉を聞いて、赤いランドセルを選んだ理由がわかりました。

次男はその戦隊ヒーローが大好きだったのです。

しかし6年間使うことを考えると、本当に赤でいいのかと悩みました。

低学年のときは赤いランドセルがいいと思っても、6年間使用することを考えると無難な色の方がいいという思いが強かったのです。

お店の方も一緒に百貨店に来ていた私の母も、次男にさりげなく黒を勧めてみたのですが、次男の赤いランドセルへの思いは変わりませんでした。


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頭によぎった、ある言葉


次男がお店でうれしそうに赤色のランドセルを背負っているのを見て、私はある先輩ママの言葉を思い出しました。

それは長男がランドセルを購入する際に、教えてもらったアドバイスでした。

「目立つ色のランドセルを使っていると、まわりの子から何か言われるかも」

赤色のランドセルは女の子が多く持っているため、とくに目立つ色ではありません。

しかし赤いランドセルを持っている男の子を見たことがなかったので、私が心配していることを次男に伝えました。

「もしかしたら、男の子が赤いランドセルを持っていると嫌な思いするかもしれないよ」と。

それでも次男は赤いランドセルがいいと、他の色のランドセルには見向きもしませんでした。


次男のうれしそうな顔を見ているうち、赤色のランドセルが似合っているように思えてきました。

次男が希望する色のランドセルを買おうと思って、百貨店に来たことをふと思い出しました。

6年間使うなら、次男がほしい色を買ってあげたいと思ったのです。

そして次男念願の、赤色のランドセルを購入しました。

家に着くなり、鏡の前で赤色のランドセルを背負った次男。

そんな姿を見ながら、私の心配は完全に消えたわけではありませんでした。


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子どもたちの意外な反応


「みんなと違う色」のランドセルを自分の子どもが持つ場合、親としてどんな点を気をつけなければいけないのか。

何かヒントはないかと、インターネットで調べてみました。

担任の先生に事前にランドセルの色について連絡しておく、などいろいろなアドバイスがありました。

でも調べていくうちに、起きるかわからないことを先回りして解決しようとするのも違うと感じるように。

いくつかのアドバイスを頭の片隅におきつつも、今は何もせず見守ってみようと思いました。


入学式の日。

赤色のランドセルを背負った次男は、注目の的でした。

次男はニコニコしていましたが、私は周りからどう思われているのか正直不安でした。

その日は何か言われることはなかったものの、数週間後、心配になった私は、ランドセルのことで何か言われたか次男に聞きました。

「うん。言われたよ。いいなーって。クラスに4人も赤いランドセルほしかった子がいたよ」

という次男の返事に、私はほっとしました。

長男もその話を聞き「俺の友達も赤色のランドセル、本当はほしかったって言ってた」と教えてくれました。

次男はその後6年間通して、ランドセルの色で嫌な思いをすることはありませんでした。


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親は心配が先にたつ?


次男が赤色のランドセルを使うようになってから、1学年に1人程度、赤色のランドセルを使う男の子がいるようになったと先生から聞きました。

高校生になった今でも、赤色のランドセルは次男の部屋に飾ってあります。

中には何も入っていませんが、大切なものだと話していました。

次男が赤色のランドセルを背負って学校に行くとき、正直いじめられはしないかと心配でした。

私は子どもに対して起こるかどうかもわからないことを心配し、不安になり、よかれと思って自分の考えを通そうとすることがあります。

子どものことを大切に思うがあまりなのですが、それは親の敷いたレールの上を歩かせてしまうことになるのかもしれません。

子どもが高校生になった今も、いろいろなことが心配になるのは同じです。

しかし、子どもの個性や意思を尊重することも、大切なことだと思います。

あまり口出しをせず、もし子どもがSOSを出したとき、すぐに対応できるように準備しておくことも親の役割の一つであると、日々学んでいるところです。


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