産前産後は、身体の変化や慣れないことばかりでママはほんとうに大変……家事や育児をするのも一苦労です。そんなときに便利なのが、自治体の「産前産後家事・育児支援サービス」。
妊娠中や赤ちゃんを迎えたばかりのご家庭へ産後ドゥーラや家事育児サポーターが訪問し、家事や育児のお手伝いをしてくれるサービスです。
通常の家事・育児代行サービスよりお得な料金で利用可能。まずは、お住まいの自治体がどのような「産前産後家事・育児支援サービス」を実施しているのかをHPなどで確認してみましょう。
今回は2024年4月より港区「産前産後家事・育児支援サービス」の家事支援サービス提携事業者としてサービスの提供を開始した、「ピナイ家事代行サービス」について詳しい内容を紹介します。
まずは港区の「産前産後家事・育児支援サービス」について見ていきましょう。
港区に住んでいる方が対象の支援サービスで、妊娠中や出産直後など日常生活で助けが必要な家庭に対して、「ホームヘルパー」または産前産後の母子専門の支援員「産後ドゥーラ」が訪問し、家事および育児支援を行います。
※「産後ドゥーラ」とは
「ドゥーラ」とはギリシャ語で「ほかの女性を支援する経験豊かな女性」の意味。「産後ドゥーラ」は 出産前後の母親に寄り添い、身体的・心理的・社会的なサポートを行う存在です。経験豊かな女性が、産前産後の女性を援助します。
港区在住で、妊娠中または3歳未満の子どもを育てる家庭が対象です。
【家事支援サービスの利用期間と利用上限時間】
・妊娠中および子が1歳になる前日まで:128時間まで
・2歳になる前日まで:48時間まで
・3歳になる前日まで:48時間まで
※母子健康手帳(親子手帳)交付後に流産、死産された方もご利用できます。港区へご相談ください。
8時~22時までの間で、1日1回、2・3・4時間の単位での訪問が可能。ただし予約の状況によりご希望に添えない場合があります。
※「産後ドゥーラ」は支援者ごとに訪問時間が異なります。詳しくは公式ページ(https://matsugaoka-birth.com/)でご確認ください。
家事支援では日常的な食事の支度や一般的な家庭の掃除および整理整頓、洗濯、買い物、検診の付添いなどが支援内容です。
一方、産後ドゥーラでは支援範囲がさらに広がります。家事支援のサービス内容に加え、沐浴の援助・授乳時の見守り、子育て相談、産後における生活設計の相談、兄弟姉妹の送迎まで依頼可能です。
※ピナイ家事代行サービスは「家事支援」にあたります
※「産後ドゥーラ」をご希望の方は公式ページ(https://matsugaoka-birth.com/)をご覧ください
【単胎妊娠家庭】
・2時間:1,500円
・3時間:2,250円
・4時間:3,000円
・キャンセル料:2,475円(1時間あたり)
※「産後ドゥーラ」、「多胎妊娠家庭」の料金は以下をご覧ください
https://www.city.minato.tokyo.jp/kosodatesien/kenko/ninshin/shussan/mama-support.html
【 LINEによる申請 】
・港区公式LINEアカウント(https://www.city.minato.tokyo.jp/dejitarukaikakutan/line-shinsei.html)を友達登録→メニューから申請→申請から2週間程度で決定通知(登録番号)がLINEメッセージで届きます
※妊娠中・0歳児のお子さまは、申請画面から母子健康手帳(親子手帳)を添付
※非課税世帯で、本年1月1日に港区に住民登録がなかった世帯は、転入前住所の区市町村が発行する非課税証明書を申請画面から添付
【 郵送・窓口による申請 】
・港区産前産後家事・育児支援事業利用申請書「PDF版/ワード版(https://www.city.minato.tokyo.jp/kosodatesien/kenko/ninshin/shussan/documents/sinsei1.pdf)」、母子健康手帳(親子手帳)のコピー、非課税世帯で、本年1月1日に港区に住民登録がなかった世帯は、転入前住所の区市町村が発行する非課税証明書を郵送→申請書到着から2週間程度で決定通知書(登録番号/ID番号)が郵送されます
郵送先・窓口
〒107-0062 港区南青山5-7-11 港区子ども家庭支援センター 子ども家庭サービス係
事業者リスト(https://www.city.minato.tokyo.jp/kosodatesien/kenko/ninshin/shussan/documents/jigyousya.pdf)から事業者を選び、直接連絡します。
港区の「産前産後家事・育児支援サービス」へ家事支援サービス提携事業者としてサービスの提供を開始した「ピナイ家事代行サービス」の概要や利用方法について紹介しました。
現在、少子高齢化がすすむ日本では、子育てや育児に関するさまざまな制度やサービスが急速に整えられています。
今回紹介した港区の「産前産後家事・育児支援サービス」もそのなかのひとつです。つわりやお腹の大きい時期、産後の憂鬱な時期にもありがたいサービスで、利用しない手はないでしょう。
しかしなかには「知らなくて利用できなかった……」という方も。実際、去年まではなかった自治体サービスが新たにスタートしたり、これまでの制度の対象が拡大したりと、情報を拾うのも大変です。
せっかくの便利なサービスを取りこぼさないように、まずはお住いの自治体のSNSやHPのチェックからはじめてみるのがおすすめです。国や自治体のサービスを賢く利用して、心も身体も無理のない子育てができるといいですね。
参考:
株式会社ピナイ・インターナショナル
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000023755.html
港区産前産後家事・育児支援サービス
https://www.city.minato.tokyo.jp/kosodatesien/kenko/ninshin/shussan/mama-support.html