夏休み明けに「いじめ」が起こりやすいのはなぜ?我が子をいじめから守る方法のタイトル画像
公開 2015年09月01日  

夏休み明けに「いじめ」が起こりやすいのはなぜ?我が子をいじめから守る方法

4,977 View

「いじめ」は誰にでも、どこの社会でも起こってしまうもの。今回は、「いじめ」は起こるものだというのを前提にして、「我が子をいじめから守る方法」について考えていきます。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007502

夏休み明けは、いじめ注意報発令?!

夏休みも終わり、そろそろ学校が始まりまるお子さんも多いのではないでしょうか。学校には、いろんな子がいます。自分と合わない人、合う人などいろいろな考えを持っている人が集まっています。だからこそ多くのことが学べます。しかし、人間関係のバランスが崩れると「いじめ」の問題は発生します。



実は、夏休み明けから「いじめ」は起こりやすいのです。夏休みの間、それぞれの子どもたちは、思い思いに過ごしていました。自分の好きなように過ごすことのできた子どもが多いかと思いますが、学校が始まると、なかなかそのようにして過ごすことは難しくなってきます。学校という場は、自分一人ではないため、たくさん我慢しなくてはいけないこともあります。



それぞれにストレスを感じながら、過ごすことになります。そのため、心のバランスが崩れてしまい、ストレスの解消として「いじめ」が起きやすいのです。



「いじめ」は誰にでも、どこの社会でも起こります。「いじめ」は起こるものだというのを前提にして、「我が子をいじめから守る方法」について考えていきます。

いじめの予防には、子どもの話を聞くことが大事!

「いじめ」は誰にでも起こります。誰もでいじめの加害者にもなったり、いじめの被害者になったりする可能性はあります。



まず、親としてできることは、「いじめ」に負けない心を育てることだと思います。そして、子どもが安心して過ごせるように居心地のよい居場所を作ってあげることだと思います。子どもが「いじめ」にあっても、めげずに、その子らしく生きてけるためには、「安全基地=安心できる居場所」が必要です。そのために必要なのが、「子どもの話に耳を傾ける」ということ。



子どもが「今学校いやなんだ」「つらいんだよ」と言う本音をいえるようにすることが大切です。子どもは話を聞いてもらうことで、心が回復します。



いじめられている子は、加害者に対して悔しい気持ちを持っていますが、それよりも親や担任の先生に自分の気持ちをわかってほしいという気持ちが強いと思います。そのため、まず、我が子を「いじめ」から守るためには「子どもの話を聞く耳を持つこと」が大事だと感じています。



しかし、こういう話を聞くのは、親自身の心に余裕がなければ難しいもの。まずは親自身が心の余裕を持っていたいものですね。それが、子どもが安心して自分から話したくなるような環境が出来上がってくると思います。

聞いてもらえた!と感じてもらうための「話を聞く時の3つのコツ」

「話を聞く」というのは、簡単なようでですが、実は非常に難しいもの。自分は話を聞いているつもりでも、相手が「聞いて貰えている」と感じているかは、なかなかわかりません。子どもが話をしたそうなとき、パートナーが話をしたそうなとき、以下の3つのことを意識して見てください。



(1)聞くときは、聞くことだけに専念する。やっていることを止めて相手の顔を見ながら聞く。



(2)相手の話を遮らない。最後まで話を聞く。



(3)アドバイスをしない



相手は話すことによって、自分の考えを整理していると考えましょう。そのため、ただ話を聞いてもらうだけで、満足できます。意見を求められた時だけ、私(I)を主語にして、自分の考えを言うようにしましょう。



この3つを意識すると、相手は「話を聞いてもらえた」と感じるのではないでしょうか。

世界中が敵に回っても、親は子どもの味方です!

子どもから、「学校が楽しくない」「いじめられている」などSOSを受け取ったら、「お母さんはずっとあなたの味方よ」ということを伝えたいですね。



子どもは誰かにSOSを発した時点で、「いじめ」と向きあおうと覚悟を決めているのです。親は、子どもが「いじめ」と向きあうための味方でいたいですね。「いじめられたのはあなたも悪いのよ。」という言葉は、子どもにお母さんやお父さんはわかってくれない!と思わせてしまいます。



その言葉を言う前に、子ども自身の言い分を聞いてみてください。子どもの話を聞くときは、子どもの話をそのまま繰り返してあげると良いと思います。



「ぼくは何もしていないのに、○○がぶってきたんだ」

「あなたは何もしてないに、○○がぶってきたんだね。」



というふうに、子どもの言葉をオウム返しをしましょう。子どもの話を「嘘かなも?」と思ってもとりあえず、子どもの話をオウム返しに繰り返して、聞いていると、子ども自身が「話を聞いてもらった」という気持ちになると思います。

まとめ

いじめは様々な場所で起こります。そもそもいじめが生まれないように気を付けていくことも大切ですが、親が気づかないうちにいじめが始まっていたということもあると思います。子どもからSOSが出されたた時に、それをキャッチできるよう、まずは子どもの話を聞くことから始めてみてはいかがでしょうか。

※ この記事は2024年09月03日に再公開された記事です。

Share!