自己肯定感とは、自分の良いところも悪いところも全てを前向きに受け取り、自分の存在する意義を肯定的に捉えることができる考え方のことをいいます。
最近は、人の気持ちが理解できない大人が増えたといわれていますが、相手の気持ちが分からなかったり、誰にも心を開けなくなる背景には、「自分自身を好きになれない」という、自己肯定感の低さが問題になっていることも多いのです。
自己肯定感は幼少期にほとんどが養われるため、その時期の育て方や周囲の接し方が、子どもの将来の自己肯定感を左右していると考えられています。
子どもの自己肯定感を育むために必要な3つのポイント「会話するときは●●を合わせる」
4,415 View子どもの自己肯定感を育みたいと考えているパパママはたくさんいますが、いったいどうすれば自己肯定感を育むことができるのか、よく分からないという意見も多いです。そこで、今回は子どもの自己肯定感を育むポイントや具体的な方法についてご紹介します。
自己肯定感を高めて前向きな性格に
1. 感情に左右されず、常に子どもの味方でいる
小さな子どもの子育ては毎日がバタバタ。時には気持ちがイライラして追いつめられ、思わず子どもを怒鳴りつけてしまった・・・なんてこと、ありませんか?
パパママが自分の感情に左右されて、その場その場で子どもに接する態度を変えてしまうと、子どもの心には「もしかしたら自分は愛されていないのかも」という疑念が生じてしまいます。
そうし、心の中の矛盾が重なれば重なるほど、子どもは自信をなくしてしまい、いつしかパパママの顔色を見ながら行動する子どもになってしまうかも。
子どもがいたずらをしたり、周囲を困らせるような行為をすれば、叱ることは当然です。でも、叱ったあとにはフォローを忘れず、「わたしはいつでもあなたが大好きなんだからね」という気持ちを、言葉や態度でしっかりと伝えるようにしましょう。
仕事をしているせいもあって、いつも子どもの就寝時間までバタバタ!!
自分自身に余裕がなく、時間が差し迫ってくると、こちらもあせっているのでつい言葉がきつくなり、声が大きくなる。。。。。
2. 失敗は励まし、成功は思いきり褒める
子どもの自己肯定感を育むためには、成功体験をできるだけ積み重ね、たくさん褒めてあげることが大切です。子どもの心にとってのなによりの栄養は、パパやママの笑顔。自分のしたことで、大好きな人が喜んで笑ってくれるという経験は、子どもが自己肯定感を高めるためにとても効果的なポイントとなります。
ただ、成功ばかりに目を向けすぎて、子どもが失敗をした時にがっかりしすぎたり、否定的な言葉をかけてしまわないように気を付けましょう。
たとえ結果が失敗に終わったとしても、子どものそこまでの頑張りに対して「よく頑張ったね」と声をかけ、「残念だったけど、また次があるから大丈夫だよ」と励ましてあげて下さい。
子どもは壁にぶつかった時こそ、さらに成長するチャンスなのです。失敗は成功のもと。これからも勇気を持って頑張れるように応援しましょう。
誰にでも当てはめる漠然としたほめ言葉よりも、自分のどんなところがよいかを具体的にほめてもらった方が喜びも増します。
たとえば、「いい子だね」と何度も判を押されるようにほめられるよりも、
「お手伝いしてくれて助かるな」
「お友達と仲良くできたね」
「おもちゃのかたづけがよくできたね」
と具体的にどんなところがいいのかをほめてもらった方が
うれしさは増すものです。
3. 子どもとの会話は目線を合わせて
「ねぇ、聞いて」と、子どもが話しかけてきた時、用事をしながら適当に聞き流してしまっていませんか?
子どもは時と場合を考えず、思いつきでどんどん話しかけてきますから、忙しい時にはなかなか真剣に聞いてあげることができないものです。でも、子どもがパパやママに話しかけてくる時には、どんな話題であれ「自分の存在を認めて欲しい」というメッセージが隠れているのです。そうした子どもの気持ちに答えてあげることで、自己肯定感を育むことができます。
ただ、用事をしている時に話しかけてこられたら、ゆっくり聞いてあげることはできませんよね。そんな時には時間を決めて、「何時になったらお話ししようね、ちょっと待ってね」と言って聞かせます。そして、約束の時間になったらきちんと向き合って、ゆっくり話を聞いてあげて下さい。
仕事に育児に家事にと、毎日忙しいパパとママ。子どものことは気になっていても、なかなか時間が作れない場面も多々あると思います。できる範囲で良いので、子どもに眼差しを向けてあげましょう。子どもの良い面をいっぱい見つけて褒めてあげることで、将来の自己肯定感を育むことができますよ。
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