コノビー編集部の選りすぐり!何度でも読みたい、名作体験談。
今回は3児の母である「ゆたかちひろ」さんの作品をご紹介いたします!意外と思い当たる節があり、思春期のお子さんに対する接し方も参考になります。
初回公開はこちらです。
https://mama.smt.docomo.ne.jp/conobie/article/27936
子ども達だけでなく、もちろん私も、何かに集中すると世界は無音になります!完全に無音です。
何人かで会話しているときに自分のしたい話ばかりしないように、心の中で「今はその話をするタイミングじゃないから我慢しようね」と自分に言い聞かせたりしています。常に、です。
子ども達が診断を受けたことで、一番驚いたのは、発達障害ではない人の世界が自分と全然違うものだと知ったことです。
毎日必死に頑張らなくても、朝起きて夜眠れる世界を私は知らないです。
自然に目が覚めるまでほっといたら、昼過ぎても起きるかどうかわからないです(笑)
でも前向きに考えれば、失敗しそうなことや、実際に失敗していることを改善できるように、子ども達にアドバイスをすることができます。
いわゆる定型発達の夫からすると、なぜそんな失敗をするのかわからない、のだそうです。
ふつうあり得ない失敗をやらかすんですよね。
それで社会生活に困難が生じるから、障害なわけなのです。
なぜ、そんなに自信満々なの!?とびっくりします。
でも思い込みが激しいので、本気で自分はちゃんとできていると信じているんです。
実際、電気つけっぱとか頻繁過ぎて、学校行く時に消してる方が珍しいです。
それでも、この発言なので、仕事でそれをやってしまったら、アウトです。今のうちに、確認する癖をつけて、自分がうっかりする前提で生活してほしいと思うのです。
自分を信じるな=むやみに他人を信じる。ではないので、その辺もしっかり分別を付けられるようになってほしいところです。
50年近く生きてきて、今や全く自分が信用できません(笑)
なので、何に対しても予防を必死にやってます。
キッチンの道具の置き方一つとってもそうです。
落とさない、間違えない、壊さないように、と考えて整理します。
手帳やメモに書いても忘れるので、スマホの登場は大変ありがたかったです。
文明の利器、素晴らしい!予定を決めた瞬間、スマホにリマインダーをセットします。
冷蔵庫の前面にベタベタ張り付けたところで、慣れて見なくなって忘れますからね!
家族が見るカレンダーにも、予定を書き入れます。
「あれ?ママ今日この予定があるんじゃないの?」と言ってもらって助かったことも1度や2度じゃないです。
全く自慢できないのですが、それぐらい粗忽者なので、自分一人でどうにかしようなんて、もうとっくに諦めました。
頼れる人はどんどん頼ります。
その代わりに、自分ができることはやって、得意なことでは頼れられる人も目指します。
頼って、頼られて、不注意が過ぎる私にとって、人とのつながりは社会生活を滞りなく送るための、大切な財産ですね。
なので、子ども達にもその大切さを伝えていきたいと思っています。
長い人生、その時々で頼って頼られて、という相手は変わっていくとは思うのですが、一期一会、人とのつながりを大切にしてもらえたら良いですね。
そして、息子には自分の特性を把握して予防策を講じてほしいですね。
どうすればミスを防げるのか、となると親子でも同じやり方ではうまくいかないこともあるので、自分に合ったやり方で「失敗の予防」をして欲しいなと思うのです。