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公開 2015年08月14日  

「超薄味のカレー」「水の出ない蛇口」・・・。全てが初体験のサマーキャンプで、子どもはこう成長する!

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幼稚園生活がスタートした4月からあっという間に5ヶ月。

1学期間が終わりましたね。子どもたちも保護者の皆さまも本当にお疲れ様でした。いよいよ、待ちにまった夏休みですね。今回はサマーキャンプ(小学生)についてご紹介したいと思います。


夏と言えば・・・

「今年の夏休みはどんな思い出つくろうかな?」「どこへ出かけようか?」



しかし、そうはいってもお仕事の関係でなかなかお休みが取れずにいる保護者の皆さまも多いかと思います。



仕方がないとはいえ、お子さまをどこかに連れていってあげたい、と思いながら働き、心苦しい思いをしてる・・・



そんな保護者の皆様に、オススメなイベントがあります。

今回はサマーキャンプ(小学生)についてご紹介したいと思います。

サマーキャンプって何をするの?

サマーキャンプは文字通り夏のキャンプですが、大自然の中でたくさん遊びながら生活し、豊な心を育むのがキャンプの素晴らしいところです。



最近はあちこちで目にする機会が多くなったように思います。

キャンプの内容も様々で、キャンドルづくりから山登りなど多種多様の魅力的なイベントがあって、どこのキャンプに参加するのに迷ってしまいますね。

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私が勤めていた幼稚園にも参加自由型のサマーキャンプを開催していました。

メインのイベントは、サマースキー・川下り・魚釣り・フォレストアドベンチャーなどで、自分で好きなイベントを選択して2泊3日過ごします。

宿泊先は自分たちで設営したテントで、青空の下みんなでご飯を食べます。



初めての火おこしから始まり飯盒でご飯を炊いたり、牛乳パックを使ってホットドックをつくったりもします。



お友だちと一緒に参加する子もいれば、1人で参加する子など様々ですが、キャンプ中は単独では行動せず、必ずグループに分かれ、行動します。



そのグループでは、まずリーダーを決めてもらいます。

なるべく子どもたちの自立と責任感を育みたいので、人数点呼や体調管理など(最終的には職員が把握しますが)も、リーダーの仕事になります。

チームワークを意識することで、お子さま自身の安全性も確保されます。

自分が子どもだった時、参加したサマーキャンプ

20年前の私が体験したサマーキャンプの話をご紹介します。



私は小学生のころ、夏休みは友だちとクーラーの効いた部屋で遊んだり、テレビを見てお菓子を食べて昼寝して・・・。とにかくよくグータラして過ごしている子でした。



両親が休みの日には旅行によく連れて行ってくれたりしていましたが、夏休みはとにかく時間がありすぎて、暇を持て余していました。

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「サマーキャンプに行かない?」

夏休み中のある日、仲良しの友だちに「サマーキャンプ一緒にいかない?」と誘われました。私のそれまでの人生の中では聞いたことのない言葉に、頭の中は「?」でしたが、答えは「うん、行きたい!」と。

なんだか分からないけど、参加することを決めてしまいました。



両親に相談すると「1人で参加して大丈夫なの?」と言われましたが、「うん、友だちいるし」と根拠はなかったですが、きっと何とかなる、と思っていました。

「泣きそう…」思わぬ出来事にどうしようの連続

キャンプ場に着くと、なんと唯一知っている友だちとは違うテントになってしまいました。



「泣きそう・・・」



友だちがいるから大丈夫!と思っていたのに、出鼻を挫かれ、不安な気持ちになりました。



キャンプの内容はというと、1泊2日、キャンプ場内でテントを張って寝泊まりし、日中は中学生~高校生のお兄さん、お姉さんと一緒に大自然の中遊びます。



本当は、たったそれだけのこと。

でもそれが、私にとっては「どうしよう」の連続だったのです。

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何度も参加している子たちはお兄さんお姉さんの名前まで知っていました。私は初参加です。



「これは、まずい・・・早く馴染まなきゃ!」



進んで知らない子に声をかけ、苦手な鬼ごっこにも参加して、お兄さんお姉さんの近くへ行き、とにかく場の空気に馴染むように、早く名前を覚えてもらい、名前を呼んでもらえるように必死にアピールしました。

「分からない」ことだらけで気持ちが整理できなかった

大自然の中で遊ぶ、たったそれだけのこと。

それは、なんて難しいことなんだろう。



そう実感したのは、これまでの生活で当たり前だったことが、当たり前にできないことが多くあったからでした。

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例えば、キャンプ中に持ってきた水筒の水を飲み干し、水道に駆け寄ると・・・



「断水」。子どもでもわかる大きな文字でした。

「ここで断水する意味はなに?」水が飲みたいのに飲めない、なんだか怒りが込み上げてきました。



また、トイレに行ってみると、ツンとする匂いがして逃げたくなるような状況。

「夜にトイレに行きたくなっても、絶対にこんなトイレは使いたくない!」

さらになぜか怒りが込み上げて、気持ちの整理がつきませんでした。



体も心も限界な所へ、夕飯の時間。



人生で初めて、超薄味のカレーを食べました。

つらかった経験が「誇り」になる

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20年たっても1泊2日のひと夏の経験を、今でも鮮明に覚えています。

それは、本当につらい気持ちになった経験でもあると同時に、私の「誇り」でもあるからです。



窮地に立たされる場面は多かったものの、甘えられる人がいない中で、それを乗り切れたという事実。



そして何より、自分の未熟さを嫌ってほど自覚した経験でした。



自分の中で「当たり前」であった生活は、実は当たり前ではなかったこと。

自然の中では、自立しなければ、生活できないこと。



「自分の経験を超えた体験を通じて、自分が見えてくる」



水が出てこない蛇口やトイレと格闘した話は、強烈な思い出ながらも、今でも笑えます。

でもそれは、自分の今までの常識を壊せる素晴らしい機会でもあったのです。



今は様々な種類のキャンプがあり、またキャンプ場も素晴らしいリニューアルを遂げていますが、昔から変わらないことが、今でもキャンプには詰まっていると思います。



「可愛い子には旅をさせよ」とは正にこのことかもしれませんですね。



夏休みは、家族で過ごすだけでなく貴重な体験ができるチャンスです。

当たり前の生活、当たり前の環境から抜け出して、ぜひ、サマーキャンプでの夏の思い出を手に入れましょう!!



素敵な夏休みをお過ごし下さい!

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