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公開 2024年11月19日  

「子どもを放置しない社会」にある難しさとは?ベルギーで子育てしながら考えたこと

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「子どもを放置しない社会」ってどんな感じかというと……?


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コノビー編集部の選りすぐり!何度でも読みたい、名作体験談。

今回は、コノビーで連載中の「さとえみさん」の名作をご紹介いたします!ベルギーではすでに「子どもを放置しない社会」が根付いているようですが、実際には?

初回公開はこちらです。
https://mama.smt.docomo.ne.jp/conobie/article/26766


まいどおおきに!ベルギーに住んでいる割にはベルギーの全てを知っているわけではない系オカン、さとえみです。

最近日本で、「子どもを放置しない」という条例の導入をめぐってさまざまな意見が交わされたようですね。

私が住むベルギーはヨーロッパに位置するため、まさに今回議論になった「子どもを放置しない」というルールが存在する社会です。

そうした社会で生活していると、いろいろと考えることがあって……。

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実際は、けっこう難しい場面もあります


ベルギーでは、12歳未満(「未満」というところがポイント)の子どもに1人で留守番をさせたり、登下校させたりすることが「違法」です。

保護者か12歳以上の人(兄姉など)が12歳未満の子どもを監督する必要があり、たとえ子どもがスヤスヤと寝ている状態でも、出かける場合はベビーシッターを雇うことが普通の社会。

実際はどうなのかというと……?


もちろん「夜に友達と飲み会に行く!」となれば、子どもは祖父母にお願いしたり、シッターを頼んだりします。

でも、子どもが寝ている間に家のすぐそばにゴミ出しに行く時など、そのままサッと行ってくるケースもあります。

公園や登下校中の通学路で、保護者と一緒ではないように見える子も時々います(本当は近くにいるのかもしれませんが)。

もちろん地域差などもあると思うのですが、「子どもを一瞬たりとも1人にしない」というルールが100%厳守されているかというと、そうではないケースもあるのが実情です。

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もちろん、「それってどうなん?」と思う場面もしばしばあります。

赤ちゃんが泣けばすぐに分かるモニターを使っていても、自宅の敷地が広くて、親が子どものいる場所にたどりつくまで5分以上かかったり……。

いくら「家の中から外で遊ぶ子どもを見ている」と言っても、「ここに車が突っ込んできて事故が起きたり、子どもが誘拐されたりしたらどうしよう」と心配になってしまったり……。

私はそんな場面を目撃したことが何度かあります。

でも、ベルギー人である夫は「昔はこういう風に遊んでいた」「目くじらをたてるためのルールではない」「深く考える必要はない」と言うのです。


その言葉を信じて、日々を淡々と過ごしています……。


似たようなことが日本でニュースになっているのを聞いて、「このルールを日本に導入するとなると、どうなるんだろう?」と考えました。

日本とベルギーでは、文化や社会、人々の考え方などいろいろと違うところもあります。

ベルギーはわりと個人主義な社会ですが、日本人は和を重んじたり、真面目にルールを守ろうとしたりすると思うので……(あくまで個人の感想ですが)。

こうしたルールができると、オカンのように深く考えてドツボにはまる人も出てくるのでは?と思いました。


もちろん、最近は日本でも痛ましい事件が起こったりして、こうしたルールを導入した方が良いのではと思う場面もありますが……。

すぐに導入するのはけっこう難しいのではないかな……と感じるオカンです。


ほなまたね!

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