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公開 2015年09月11日  

ドイツの子育て事情~子どもに厳しく、優しく みんなで子育て~

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夫の仕事の都合で、3年間、家族でドイツの北部にあるハンブルで生活することになりました。海外で生活をすると、日本の良いところ・課題、文化の違いなど発見がありました。今回はドイツの子育て事情事情についてお知らせします。


ドイツでは子どもを守るのは保護者の義務

ドイツの憲法では、保護者は未成年を危険な状況から保護する義務があると定められています。子どもだけをおいて家を空けることは虐待に値し、禁止されています。



子どもを車に乗せる際、子どもがチャイルドシートに座り、肩からシートベルトをしていないと、罰則を受けます。子どもに何かあれば、必ず保護者の責任が問われるのです。ドイツに来たとき、息子は二年生、娘は幼稚園の年中でした。



幼稚園の迎えが娘は十二時、息子は二時の日がありました。娘がもう疲れて行きたくないといったので、娘を家において、一人で息子を迎えに行きました。



すると、ママ友達から、「小さい子を一人でお留守番させることは、ドイツではやってはいけないよ。もし、通報されたら、捕まるよ。」と教えてもらい、ママ友達の車に乗って、急いで帰ったこともあります。ドイツでは、小さい子どもを一人でお留守番させることは、虐待と同じ扱いになるそうです。

悪いことは注意する!

登下校は、すべて親の責任なので、私も子どもと一緒に通学に付き添っていました。



ハンブルクに来て間もない頃、電車好きの我が子が、ホームで身を乗り出して電車を見ようとしていたら、近くにいた女性から、「そんな前で見ていると危ないからもっと後ろに下がりなさい。」というようなことをドイツ語で言われ、近くにいた親である私もきちっと子どもをみるように注意されました。(まだドイツ語が全く分からなかったので女性がいっていた言葉は推測ですが・・)



子どもが静かにすべきところで騒いでいたり、危ないことをしていたり、ルールを守っていないときは、近くにいた大人は、他人の子であろうと、その場で注意をしています。また、親が近くにいたときは、親も注意されます。他人の子どもであろうと、悪いことをしたときは、きちんと叱ります。

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よいことはおもいっきりほめる!

よいことをしたときは、他人でもおもいっきりほめてくれます。子どもを連れてオペラを見にいったとき、我が子が、静かにオペラをみていたら、休憩中、横に座っていた方から、「静かにみていて、偉いわね。」とほめていただきました。

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子どもと犬のしつけはドイツ人に?!

「子どもと犬のしつけは、ドイツ人にまかせろ」という話を聞いたことがあります。



街を歩いていると、ひもをつけずに犬を散歩させている人や、犬を乗せて電車やバスに乗っている人をよく見かけます。ひもにつながれていなくても、犬は飼い主が声をかけたら、少し離れていても必ず戻っていくし、他人にほえたりかみついたりすることは決してありません。バスや電車に乗っている犬も、ほえたり、うろうろしたりしません。



犬を飼っているドイツ人の友人に、「何か特別に犬をしつける学校みたいなのに入れているの?」と聞くと、「いけないことはダメといって、いいことや正しいことをしたときはほめるだけよ。」と教えてくれました。



子育てでも、「いけないことはダメといって、いいことや正しいことをしたときはほめる」ということはとても大切です。

見て見ぬふりをせず、行動を!

バスに乗っていたら、不良っぽい男の子が乗ってきました。その後に停まったバス停で、車いすの人が乗ろうとしていました。すると、彼は率先してバスを降り、車いすの乗り込みを手伝っていました。



エレベータもなければ、エスカレータもない駅の階段で、車いすやベビーカーを持っている人がいると、必ず近くの人が手伝うようになっています。ドイツに住んでみて、子どもや障害を持っている人など弱い立場にいる人を大切にしているなといろいろな場面で実感しました。



一人一人が、「いいものに対してはJa!いけないことはNein!」とはっきりしています。見て見ぬふりをせず、いいことをしたときにはおもいっきりほめ、悪いことをしていたときは注意できる大人でありたいと思います。

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