親が子どもに対して、「してあげたい」と思うことは、きっとたくさんあるでしょう。
しかし、いったん立ち止まって考えてみると、果たして「してあげたいこと」と、子どもが成長するために「必要なこと」は、同じなのでしょうか?
よくあるポイントをおさらいしてみましょう。
ときどき振り返りたい「子育ての自己点検」3つ
3,345 View「今、子どもが喜ぶ姿が見たい」「とにかく泣き止ませたい」・・・いつのまにか自分本位の子育てになっていませんか?自己満足な愛情では、子どもに真意が伝わりません。ここでは、親がいいと思ってやりがちな行為を見ていきましょう。
①子どもの行動の先回りをしてしまう
子どもは一つのことをするのに時間がかかりますね。
例えば、1歳の赤ちゃんがテーブルにおいてあるおもちゃを取ろうとしています。
そんな時、あなたならどうしますか?
取って渡してあげることは簡単ですが、
赤ちゃんは「おもちゃを取る」という行為に挑戦したかったのです。
その気持ちを奪ってしまってはもったいありません。
「まだ1歳だからいいじゃないか」
そう思われる方もいるかもしれませんが・・・
「三つ子の魂百まで」
昔の人はよく言ったもので、3歳までに身についた習慣は一生の土台となるといっても過言ではありません。
もし、親が先回りして何でもしてしまった場合、「この人は(もしくは人という生き物は)、私が何も言わなくても必要なものを用意してくれるのだ」ということを学んでしまうかもしれません。
その先に、本人の本当の自立があるでしょうか。
②子どもの欠点ばかりを直そうとする
誰にでも、長所と短所はあるものです。
それは当たり前のことですが、控えた方が良いのは、長所を褒めず短所だけを指摘することです。
もちろん、注意されて伸びる人もいるでしょう。
ビジネス上であっても、課題を意識することで、成長することも多々あります。
でもそれは、親子の間に信頼関係が十分にあり、認めてもらえている実感があるからこそ。短所だけをむやみにクローズアップすることは、自尊心が低下することにつながりかねません。
親「今日サッカーの練習は何点だった?」
子「ん〜。80点かな!」
親「お!そうなんだ。よし!って感じ?それともまだ足りないなって感じ?」
(80点で満足なのか、のこりの20点を埋めたいのかを問う)
という様なイメージです。
大人は、子どもの自己評価に共感しつつ、本人が満足なら一緒に大喜びすればいいし、不満足ならその次どうすればいいか一緒に考えればいい。
「褒めよう」「褒めよう」と思っていると、どうしても軸足が大人の意思になってしまいますが、「本人がどう思っているのかな」と自己評価を聞いてみることで、子ども本人に軸足を預けてコミュニケーションを取ることができるようになるのでおすすめです。
③いきすぎたしつけをしてしまう
保育園、幼稚園、学校などの集団に属すようになると、「自分の子どもが他の子と違うことをしていないか」など、他の子どもと比較してパパママは気になってしまうこともあるでしょう。
そのため、挨拶をしましょう、家に入ったら靴を揃えましょう、使ったものは元の場所に戻しましょうなど、
このころから、子どもに声をかける親御さんも多いのではないでしょうか。
もちろん、社会マナーとして、適度なしつけは必要です。
ただし、行きすぎたしつけは、「過干渉」になってしまいます。
子どもが何かをする度に、「それは良くないわね」「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」など口をはさんでいると、子どもは常に親の反応を見て行動するようになってしまいます。
「インナーチャイルド」とは、今も自身の内面に影響を与えている、子どものころの経験や心情、記憶のことです。
人の性格の形成には、生まれつきの素質だけでなく、環境が大きく関わっています。例えば周囲に認められずに成長した子は、常に欠乏感に付きまとわれてしまったり。また、子どもの頃の出来事で傷ついた心を守るため、本来の自分から逸れた生き方をしていってしまうということもあります。
自分では意識していなくても、このように子どものころの傷ついた心を大人になっても抱えながら生きているという人も少なくありません。
逆に、放任や全く叱らないということも、子どもの成長を考えるとあまりよくないように思われます。悪いことをしている時は、その行為を叱ることは必要です。
その際に、「あなたはほんとにダメな子ね」など人格を否定するのではなく、行動の内容にフォーカスを絞って指摘できるといいですね。また、指摘で終わってしまえば「失敗体験」で終了ですが、その後、「じゃあどうしたら良いのか」を一緒に考え、やり直しをさせてみるなどして「成功体験」で終わらせる工夫も必要です。
そうすることで、最終的には褒めて終わることができます。
心のゆとりがある子育てを
パパママ自身が心の余裕をつくり楽しく子育てすること。これが大事な要素の一つだと思います。
過干渉も叱りすぎてしまうことも、後から冷静になると「やり過ぎた・・・」と思うことがしばしば。つまり、親の本心ではなく、その時の感情の波によって「やってしまった」ケースが多いと思います。
だからこそ、自分の性格や感情のパターンを知り、100%とはいかずとも、コントロール出来るようになれば、より良い状態で子どもと向き合うことができそうですね。
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