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公開 2015年10月29日  

夜泣き地獄の真っ最中に出会った感動の詩!子育てはいつか終わりがくるからこそ・・

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ありのままの子どもを愛し抱きしめたくなる、優しさに満ちた浜文子さんの詩をご紹介します。

出典:https://www.flickr.com/photo.gne?id=11129035133

今回は深い感動と共感を生み、私の心を支え続けている詩をご紹介したいと思います。是非、心で感じてください。

抱きなさい、子を

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「抱きなさい 子を」

抱きしめなさい 子を
育児書を閉じ
子育てセミナーを欠席し

抱きしめなさい 子を
誰にも遠慮せず
あなたの子を しっかりと
抱きしめなさい

抱きしめなさい 子を
母の膝が 子どもの愁いの
すべてを除く その時代に

いつか母の膝は
子の悲しみに近づけない日がやって来る
やがて母の手が
子の涙を拭いてやれない日が訪れる

きっと来る その日
子が涙を拭う手に
柔らかな記憶の手が重なるように
痛む子の心が
温かな思い出の膝に包まれるように

母よ 抱きしめなさい 子を
もう何もしてやれない日のために
抱きしめる手が 子の未来に届くよう
幾度も 幾度も 抱きしめなさい

母たちよ
やがて別れる者として
あなたの子を しっかり胸に 抱きなさい

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『母になったあなたに贈る言葉』
(浜文子・著、清流出版)より

夜泣き地獄の真っ最中に・・

友人に紹介されたのは、次女の夜泣き地獄真っ最中のタイミングでした。終わりの見えない寝不足の日々、産後3時間以上寝たのは結局次女が3歳近くなってからでした。初めて読んだ時、子どもを無性に抱きしめたくなり娘を呼んだことを覚えています。また、子どもに手が届かなくなる日が来るという教えに、強烈な寂しさと、なぜか不思議な安堵感を覚えました。

子どもは自分の命の何百倍も大切に思える、心から愛おしい存在。しかし目の前の子育てに必死で、人生を俯瞰的に見る余裕をなくしていた私。「あぁ、こんな大変と思える育児にも、いつか終わりが来るんだ。限りある子育ての幸せな毎日、後悔のないよう慈しみながら過ごしたい。」…読後の穏やかな感動が、今も私の視野を少しだけ広げてくれています。

今日も思い切り我が子を抱きしめよう

育児の最終ゴールは、子どもの健全な「自立」だと思っています。自分で考え自分で決めて、人と良い関係を築きながら人生を楽しめる力を付けて欲しい。

それは同時に、親の手を離れることであり、親がいなくても生きていける強さの体得でもあります。目の前にいる子どもを見ると果てしなく遠く感じるこのゴールも、いつか振り返る時には「あっと言う間だった」と思うのが人生の常。

この詩が1人でも多くの方に届きますように。今日も思い切り我が子を抱きしめよう!と思ってくれるママさんが増えることを、心から願っています。

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