左から順に
ソロンゴさん:2歳7ヶ月の男の子
砂羽さん:小3の男の子
吉村さん:中2長男・小6長女・小3次男
平山さん:小2の男の子
「新しいパートナーの迎え方は?」「男の子の性教育はどうする?」シングルマザーの本音座談会-その2-
4,621 View世のママたちの本音知りたいという思いから始まった本連載「本当のママの気持ち」。連載第3回目は、シングルマザーである4名の方に、仕事・子育て・恋愛について赤裸々に語っていただきました。後編である今回は、「新しいパートナーシップ」と「子どもの性教育」についてお伺いします。
シンママ集合!赤裸々トークを繰り広げてくれる4人のママたち
子どもに彼氏を会わせる?それとも・・・ ~結婚はゴールじゃない!だから自分たちらしいカタチのパートナーシップを~
編集部:みなさんの新しいパートナーシップについてお伺いできればと思います。みなさんお付き合いされている方や、再婚を検討されている方はいますか?
ソロンゴさん:最近、彼氏ができました!
まだ出会ったばっかりなのですが、意見も合うし、心も通じ合っている感覚があります。新しい彼もシングルで子連れなのですが、彼は本当にいい父親だと思います。私の息子に対してもすごく良くしてくれますし。
職場のみんなにも、彼氏ができてから、最近変わったね、明るくなったねって言われます。
「ソロンゴ、最近輝いているね~!」と言われたら、
「だって恋してるもん」って、返しています(笑)
全員:素敵~!!!
編集部:新しいパートナーができたとき、すぐにお子さんに伝えますか?
ソロンゴさん:はい。彼とは、息子の保育園のお迎えに一緒に行ったり、この夏は彼の子どもたちと一緒に海に行ったりもしました。
彼と息子は自然にコミュニケーションが取れていて、子どもも「お兄ちゃん優しかったね。また遊びたい」と言ってくれています。息子がまだ小さいということも影響しているのかも。
息子には、私の変化も一緒に感じてもらえればと思っています。再婚しようと焦っているわけではないから、いまを楽しく人と関わる、楽しい時間を過す…それが息子にも伝わればいいなと思います。
平山さん:私も、2年前くらいからお付き合いしている人がいます。
最初、子どもは「ママが取られちゃう」という感覚があったようです。
思い返せば、付き合いたての頃は、私自身も「女性としての立場」を取れることが嬉しかったんですよね。でも、そういう雰囲気って、にじみでちゃうから。子どもは感じやすいですよね。
息子には、母親の興味のベクトルがあちらに向いている、というのが分かるんだと思います。ちょうと彼氏ができたのと同じくらいの時期に、風邪をひいたり、保育園で喧嘩をしたり、といった分かりやすい形で現れていましたから。
でも2年も経つと、私にパートナーがいることが当たり前、という感覚になってきたようです。
「みんなはパパ1人だけど、あなたはパパ2人もいるんだよ。いいでしょ!」
と伝えると、
「ああ、そうなんだ。そっか、ラッキーかも!」って、今では納得してます(笑)
編集部:パパが2人いたほうがラッキー、その伝え方は面白いですね!
平山さん:そうですね。息子とパートナーが良い関係性を築けているからこそ、納得してくれているということもあると思います。
それから、パートナーと私がもめていると、子どもがアドバイスをくれることもあるんですよ。
パートナーがたまに遊びに来た時に、すぐ寝ちゃうことがあるのですが、私は話したいことがあったりすると起こそうとしちゃうんですね。
そうしたら息子が、「ママ、疲れているんだから、そっとしておいてあげなよ」と、私に注意をしたり(笑)
私のことも、彼のことも、ちゃんと分かっているんですよね。
砂羽さん:誰よりも大人だね~(笑)
「彼氏がいるのはいいけど、再婚は絶対しないでよね!」子どもたちから釘をさされることも・・・
吉村さん:我が家では、パートナーと子どもたちが会うということはありませんね。
子どもたちは、ママに彼氏ができようができまいが、それはママの自由だよ、と言ってくれています。
でも子どもたちから、「絶対、再婚はしないでね」と言われています。
きっと、子どもの年齢も関係しているかもしれませんね。
子どもたちにとっては、昔のパートナーが「父親」であって、新しい父親はいらない、ということなんだと思います。
それでも、ママに彼氏がいるということ自体は応援してくれているみたいです。
「じゃ、今日はデートに行ってくるね!」「いってらっしゃい~」という感じですね。
「あなたが一番」というメッセージが子どもに伝わっていれば、恋人がいても、きっと大丈夫
砂羽さん:私は、「恋人だよ」と直接紹介はしないけれど、子どもとパートナーと一緒に食事に行ったり、時には旅行に行ったりもします。
ときどき息子から
「ねえ、さっきチューしてたでしょ!」
とかって言われることもありますが(笑)
でも日頃から、「ママにとってはあなたがいちばん大切」ということを伝えているので、「パートナーにママを取られちゃうかも!」という不安はないみたいです。俺が一番だからな、と思っていると思います。
私にとって結婚はゴールではないので、再婚はまだ考えていません。お互いにとって、望む形が結婚という形になればそうしますし、そうでないならば無理矢理結婚しなくてもいいかなって。
大切な「性」のこと、男の子にはどう伝えますか?
編集部:みなさん男の子のお子さんがいますが、よく男の子の性教育は父親の役割なんていう家庭もありますよね。みなさんは性に関することはどのように伝えていますか?女性だから伝えづらいことなどあるんじゃないでしょうか。
吉村さん:大人になるための準備があるんだよ、という話は日常的にしています。
今だとネットを通じて、男性が喜ぶような情報がどんどん入ってくるじゃないですか。
それを見るなとは言わないけど、それが全てじゃないから、と伝えています。女の子が喜ぶようなセックスを考えてあげてねって。こういうことを話すお母さんって変だと言われるかもしれないけど、私はとても大切なことだと思っています。
逆に女の子の方が伝えるのが難しいですよね。
「じゃあ、ママもそうなの?」って聞かれると、若干答えにくいところもあるし(笑)
編集部:たしかに、女性同士だからこそ伝えづらいこともありますよね。
平山さん:私は、セックスの話なんかも、自分なりの方法でしっかり伝えようと思っています。
今だと、性に関する絵本とかもあるんですよ。女性器に男性器を挿入している絵もしっかりと描いてあって。ここから赤ちゃんがでるよ、という説明もある。
他の人からしたら、そういう教育は早いんじゃないの?と思われることもありますが、私は、セックスが恥ずかしいものというよりは、すごく幸せなことなんだよ、ということを伝えたくて。
その絵本には、子どもは本当に大切にされて、パパとママが幸せになった結果、生まれてきたんだよ、ということも書いてあります。子どもも最初は恥ずかしがっていたけど、次第に「ぼくもこうやって生まれたの?」と聞いてくれるようになりました。
ソロンゴさん:私はまだ子どもが小さいので、具体的なことまで教えたりはしていないけれど、これから子どもが大きくなるとき、他人から聞いた情報だけで育っていくのは嫌だなと私も思います。
平山さん:いかがわしい性商売の情報だけが、真実ではないと思うんですよね。
息子が中高生くらいまで大きくなったら、父親なり、男性から話してほしいなと思っていますが、それまではなるべく私からも伝えていけたらと思います。
みんながありのままに生きられる社会こそが、生きやすい社会
編集部:シングルマザーが子育てをする上で、気になることはありますか?
砂羽さん:シングルマザーって、「かわいそう」「大変そう」っていうイメージ、ありませんか?
でも、私の周りには、そういう人って結構少なかったりするんです。
もちろん、貧困だったり、苦しんでいる人もいる。でもそれ以上に、社会が、シングルマザーを弱者にしたてあげようとしているんじゃないかなっていう感覚もあるんです。
結婚していても、悩んだり苦しんだりしている家庭、幸せで充実している家庭があるように、シングルマザーにもさまざまな人がいますから、その真実をしっかりと伝えてほしいなと思います。
編集部:たしかに、シングルマザーというラベルの上に、みんなが「弱い存在」というレッテルが貼られているような気もします。
砂羽さん:本当に困っているシングルマザーがいるとしたら、もしかすると、その人自身の自己肯定感の低さも大きく関係しているかもしれないなと思います。
私も昔は自己肯定感が低くて、拒食症で苦しんだこともありました。そうすると「自分の体を守る」という感覚すら、持てなかったりするんですよね。
そういう経験したからこそ、「自己肯定感を高く持つ」ということの重要性を感じています。自己肯定感をしっかりと持てる大人になるための環境、学びを用意することが、何よりも子どもを守ることに繋がると思っています。
平山さん:とても共感しますね。
それから、シングルマザーやシングルファザーに限らず、親がもっと自己開示できる社会になってくれればいいなと思います。今は、なにか問題を抱えていても、それを開示できない環境があると思います。
でも見方を変えれば、みんなそれぞれ何かしらの問題を抱えていて、だからこそ面白いし、だからこそ愛が深まっていくと思うんですよね。人間って、そういうものじゃないですか?
だから、そういう考え方をできる自由な空間、環境があるといいなと思います。
編集後記
シングルマザーであると、「そろそろ、いい人いないの?」とか「再婚したらどう」という話をされることも。
でも、新しいパートナーの見つけ方も、パートナーとの関係性も人それぞれ。子どもも含めたその家族ごとのカタチを、それぞれの家族でつくることができ、周りはそれをあたたく見守る、そんな社会になったらいいなと思います。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
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