初めてのお産は、半日くらいかかります。そう言われて、12時間は覚悟されている方が多いように思います。でもそれは、あくまで平均です。初産婦でも2時間でお産になる方もいれば、24時間かかる方もいます。
『あと何時間かかるの~?』とはよく聞くセリフですが、辛くともいつかは産まれるのです。陣痛も、右肩上がりに強くなる方もいれば、強くなったり弱くなったりを繰り返す方もいます。たどった経過が、その母子にとっての『お産』です。
長くかかるお産も、赤ちゃんにとって必要な時間なんです~助産師からのメッセージ~
3,623 View1時間で産まれてくる子、50時間かかる子、赤ちゃんによって、産まれてくるために必要な時間は様々です。早いから安産、遅いから難産ではないんですよ。
「初産婦12~15時間」これはあくまでも平均
早ければ安産、と簡単には言えない理由
初めてのお産でスピード出産された方は『2~3時間で産んだの?楽だったね~』と言われることでしょう。しかし本当に楽だったのでしょうか?楽だったと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもキツかったと感じる方が多いと思います。
例えば、硬い股関節。開脚しようと思っても、なかなか開きませんよね。毎日ストレッチすることで、徐々に開くようになるでしょう。子宮口も同じです。一度も開いていない子宮口が開くのは、大変なことです。弱い陣痛で徐々に負荷がかかって開いて行くのと、急激に強い力が加わって、一気に開いていくのとでは、負担が違うのです。初めてのことには、それなりに時間が必要です。
ゆっくりゆっくり花びらが1枚1枚開いていくように、子宮口が開いていきます。急激に開いた子宮口の場合、負荷が強すぎて切れてしまう場合もあるのです。特に冷え症の自覚のある方に多いような気がします。もちろん、スピード出産でも、何ともない良いお産もたくさんあります。スピード出産が悪いというわけではありません。
長くかかる陣痛で赤ちゃんも準備をする
長くかかる陣痛が、赤ちゃんに負担にならないかというご心配もあるでしょう。赤ちゃんは、陣痛が起こっている間、子宮収縮(陣痛)の度に血液の流れが緩やかになります。
でも大丈夫です。私たちも1分くらい息を止めると多少苦しくなりますが、特に影響はないですよね?赤ちゃんは、私たちよりも少ない酸素で、おなかの中で生活しています。陣痛は長くても1分。1分たてば十分な血液が流れます。
元気な赤ちゃんであれば、苦しくなるほどではありません。ギュッと圧迫されて、解放されて、少しずつ子宮口に向かって進んでいって、戻って…そういうことを繰り返す中で、産まれる準備を進めていきます。
母子の数だけ、それぞれのペースがある
お産は、人と比較するものではありません。自分と赤ちゃんが向き合う時間です。その母と子にとって必要な時間です。あっという間に産まれても、長く時間がかかっても、二人にとって必要な時間。たっぷり楽しんで、たっぷり満喫して、これからの育児の糧にしてください。
1
追い詰められたママのイライラは、子どもに向かう。それを救ってくれたパパの言葉
とげとげ。
2
赤ちゃんの肌にいいの?悪いの?冬至の「ゆず湯」の秘密
離乳食・幼児食アドバイザー 園田奈緒
3
産後のウラミは根深くて…10年経っても忘れられない夫の言葉
コノビー名作集
4
「勝ち負け」へのこだわりがエグい…癇癪を笑顔にかえる画期的アイデア
いそめし ちかこ
息子をめぐるバトル勃発!?「だれがすきなの?」への返答が、流石すぎ♡
コノビー名作集
やば…言いすぎた!?娘の夏休みの宿題との関わり方を考えました
コノビー名作集
夫よ、ごめん…!夕食の味噌汁がつい「濃いめ」になっちゃうワケ
コノビー名作集
家事の最中にしゃべり続ける息子。ママに話しかけているかと思いきや、実は!
コノビー名作集
思わずキュン…♡レストランで夫の対応に”惚れ直した”出来事
多喜ゆい
「ワーママの大変さ」を、パパが実感したのはこんな瞬間
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
子が夫に質問「ママのこと大好き?」聞き耳をたてていたら、嘘でしょ…?
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
座ったまま「ママ、お箸は~?」と聞く息子に、パパがひとこと。
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』