こんにちは。
子育てママの強い味方、ハッピー♪マネー研究会です。
前回は教育資金の貯金の仕方をご紹介しましたが、たくさんの方々より、ご好評いただきました。
本当にありがとうございます。
さて、今回からは、その教育費をしっかり確保していくためにも、
人生における『3つのお金の色分け』について、3回に分けてお伝えしたいと思います。
「節約しなきゃ」という考え方は間違っている!?~3つのお金を色分けで考えてみる<1>「つかう」編~
7,221 View前回までは、教育資金のコラムをご紹介させていただきました。今回からは、その教育費をしっかり確保していくためにも、人生における『3つのお金の色分け』についてお伝えしたいと思います。第一回目は「つかう」編。節約しなきゃ、その考え方が間違っているのかも・・・?
『3つのお金の色分け』とは?
当たり前のことですが、お金には色がありません。
ですので、毎月の収入から、
自分で色をつけていく(つかい道を決めていく)必要があります。
家計簿をつけたり…
大体の予算を組んだり…
口座を分けたり…
お金の管理は本当に大変ですよね。
目的に合わせてお金を色分けしていくことは、月々のやりくりをする上で、非常に重要です。
その3つの色分けとは、
①人生を楽しむために「つかう」お金
②将来のために「ふやす」お金
③万一のために「まもる」お金
になります。
まずは、毎月の収入から自分がどのくらい
「つかう」「ふやす」「まもる」ために使っているのか、
少し振り返ってみてください。
いかがですか。
「つかう」ことには一生懸命だけど、「まもる」ことまではあまり考えていない方。
「ふやす」ことは大好きだけど、「毎月のつかった金額」には無頓着な方。
「まもる」ためになんとなく貯金しているけど、「ふやす」ことには関心がない方。
いろいろな考え方があると思いますが、やはり大切なのはバランスではないでしょうか。
まずは、「つかう」から考えてみましょう。
「つかう」上で、必ず押さえておきたい2つのポイントとは?
お金を「つかう」のは、必ずしも楽しいことばかりではありませんが、ワクワクすることも多いですよね。
今日は外食をしようかな?
旅行、どこに行く?
この洋服、ちょっとお高いけど買おうかな?
子どもの晴れ姿を写真におさめたいよね。
などなど……いろいろな願望があるかと思います。
「つかう」上で、必ず押さえておきたいポイントは、
①「5大支出」から確保する
②無駄をなくす
この2つです。
それぞれ、どういうことなのでしょうか。
人生の基本となる「5大支出」とは!?
人生の「5大支出」とは、
住宅費
教育費
生活費
保険
老後
どれも納得できる大きな支出ですね。
この5大支出を把握することは、生涯収支を考える意味でも、とても大切。
生涯収支とは、
【一生涯で得られる収入(生涯収入)】
から
【一生涯で出ていく支出(生涯支出)】
を差し引いたものでプラスなら黒字、マイナスなら赤字というわけです。
ちなみに、働いて得られる収入の平均値ですが、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によりますと、
従業員1,000人以上・・・約3億円
従業員100~999人・・・約2,5億円
従業員10~99人 ・・・約2億円
となっております。
(大卒男子の統計数値を使用し、22歳~60歳まで働いた場合)
今は、収入が右肩上がりに増えていく時代ではありませんので、
「生涯限られた収入の中で、目的に合わせてお金を色分けしていく」
という考え方がとても大切になってきます。
5大支出は、
「今すぐ必要な支出」と
「今すぐ必要ではないけれども、将来必要になる支出」があります。
今すぐ必要な支出としては、
生活費と住宅費。まさに「衣・食・住」ですね。
住宅費については、住宅を購入された方と住宅を購入する予定のない方で違いはありますが、最も大切な支出になります。
次に、今すぐ必要ではないかもしれませんが、将来、来たるべき時に備えておく支出が、教育費、保険、老後。
これらの支出は、ある時期・ある場面で急に発生する性質があり、時に大きな支出ともなりえます。
今すぐ必要ではないため、優先順位が下がる傾向にありますが、
“その時”に「つかう」お金として、しっかり意識することが大切です。
「つかう」ためのお金については、まず
「5大支出をしっかり確保すること」これが最優先になります。
そして、5大支出をしっかり確保した後、残ったお金の中で、無駄をなくすお金の「つかい方」を考えていきます。
「5大支出」を考えてからすることは
さて、いったいどのくらいお金が残ったでしょうか。
全く残らなかった方は、5大支出をもう一度見直しましょう。
お金が残った方は、どのように無駄をなくしてお金をつかえば良いのでしょうか。
今の時代はお金を使って、「時間を買って」いたり、「ストレスを軽減」したりしています。
もともと
「節約するのが好き」「お金を貯めるのが好き」だという方以外は、節約することで生活のリズムを崩しがちです。
今までやってこなかったことを習慣化するのは意外とハードルが高いのです。
例えば、ダイエットに置き換えると分かりやすいかもしれません。生活習慣を改善していくのはなかなか難しいですし、時間がかかるものです。
せっかく毎日遅くまで体と神経を酷使して稼いだお金です。
ストレスなく上手につかっていきたいですよね。
実際に上手にお金をつかうことで、貯金を1,000万円以上している方100名に「貯まる秘訣」をお伺いしてみましたが、私たちが考えていた「節約生活」とは、程遠いお金のつかい方を実践されていました。
「貯まる秘訣」は、2つの支出を別々に管理する!?
毎月の支出にはその性質に合わせて、「変動費」と「固定費」とに分かれます。
まずは「変動費」についてですが、代表的なものに食費、趣味、娯楽、洋服や交際費、そしてお小遣いなどが挙げられます。
変動費は、削減すると苦痛を感じやすい特徴があります。
これが節約を難しくしている理由の一つかと思いますが、
貯金ができている方については、
「旅行にはお金を惜しみません」
「洋服はちょっと高くても気に入ったものを買います」
などなど、好きなもの、やりたいことにはお金を「つかう」一方で
「必要がなければ外食はしません」
「買い物に行く前にリストを書き、衝動買いはしません」
などなど、自分に必要のないものにはお金をかけないという
「無駄がない=メリハリのある生活」「長く続けられるシンプルなルール」
を実践されている印象を受けました。
変動費は、「節約」ではなく「メリハリ」
このことを覚えておいてください。
次に「固定費」です。
固定費の代表的なものには、住宅費、光熱費、通信費、保険料、そしてローンや税金になります。
固定費は、銀行引き落としになっていることが多く、その結果、無自覚のまま支払ってしまうなど、出費に対しての痛みを感じない特徴があります。
毎日忙しいので、なかなか意識を持てないですよね。
ただちょっと待ってください。
固定費は毎月決まった金額がかかることも多いので、一度見直して削減できたら、ず〜っと削減されるという特徴も持っています。
例えば、通信費や保険料。
不要なものに入っていたり、契約時にはなかったお得なプランが出ていれば、プラン変更したりすることで料金を削減できるかもしれません。
また、光熱費に関しても、日々のつかい方によって削減できるかもしれません。
固定費を見直すことによって、お子さんが生まれたのを機に毎月5,000円削減できたら、お子さんが18歳、つまり大学を入学するころまでには、
5,000×12ヶ月×18年間=108万円が削減されることになり、
大学の平均入学費用といわれる95.7万円(平成25年)
を払ってもお釣りがくることになります。
18年間で考えると月5,000円でもかなり大きいと思いますが、いかがでしょうか?
その他にも、住宅費。
住宅ローンの繰り上げ返済ができれば、利息を減らせて、
トータルで支払う金額が大きく変わりますよね。
固定費は、「見直して削減する」こちらも覚えておいてください。
最後に・・・
今回のコラムは、3つのお金の色分け「つかう」をテーマにお話を進めてきました。
上手にお金と付き合っている方の「つかい方」のポイントは、以下の2つです。
①5大支出から確保する
②無駄をなくす⇒変動費は「節約」ではなく「メリハリ」
固定費は「見直して削減する」
ぜひご自身に合った方法で試してみてくださいね。
次回は、3つのお金の色分け<2>「ふやす」編です。
どうぞお楽しみに!!
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