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公開 2015年04月09日  

あなたの料理下手、実はレシピのせいかも?

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30~40代のお母さんは、お料理をきちんと習ったのは高校の家庭科が最後、という方が多いようです。今はレシピサイトでたくさんのレシピが公開されていますが、中には高校の家庭科で習っただけの知識では読み解けない「レシピの行間」があることも。いったいどうしたらいいの?そんなお悩みに応えてみたいと思います。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161016395

どうして料理下手なの?

料理下手、と言うとちょっと言い過ぎですが、私がやっている料理教室にいらして下さるお母さまのなかにも「お料理が苦手で…」とか「あんまり得意じゃないのですが…」とおっしゃる方が少なからずおられます。そのように料理に苦手意識をもってしまう原因はどこにあるのでしょうか?



そのひとつとしては、ご自分の理想が高くイメージ通りのお料理が作れない、と感じてしまうことがあげられます。また、作ってあげた相手に喜ばれなかった経験が苦手意識に結びついているかたもいらっしゃるのかもしれませんね。



でも、料理を教えている私が考えるいちばん大きな原因。それは、「レシピ通りに作ったのにうまくいかなかった」という経験から苦手意識を持つ方が多いということです。

レシピ通り作ったのに、イメージ写真のように出来なかった。

レシピ通り作ったのに、美味しく出来なかった。

「だから私は料理が下手(または苦手、得意じゃない)」そう思ってしまっても無理は無いですよね。

なぜレシピ通りなのに上手くいかないの?

では、なぜレシピ通り作っているのに、美味しくできないのでしょうか。



なぜなら、そのレシピには文字にされていない「行間」があるからです。レシピ通り作ったつもりでも、実際にはレシピ作成者の意図通りの調理がされていないのです。書籍などで文字数制限があって詳しく書けない場合もありますが、レシピをサイトで公開するような方は料理が好きで得意な方が多いので、「このくらい知っているだろう」という前提でレシピを書かれている方が多いからなのでしょうね。

わかりやすい例をあげてみましょう。天ぷらやクッキーなど、小麦粉を入れた生地を「サクッ」と仕上げたい場合、バターや卵に小麦粉を加えた後、「絶対に」混ぜすぎてはいけまんせん。グルテンが粘ってしまうからです。しかし、レシピには

「室温に戻したバターに砂糖、卵、小麦粉を加えて混ぜる」

としか書いていない場合が往々にしてあります。この「混ぜる」という手順はなかなかくせ者で、「さっくり」や「しっかり」と言った形容動詞が付いていることもあるのですが、どうしたら「さっくり」混ぜられるのか、や、なぜ「さっくり」混ぜるのか、と言った情報は書かれていない場合が多いのです。

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「混ぜすぎてはいけない」ことを知らずに、レシピ通り「混ぜる」から、混ぜすぎてしまってカッチコチの固いクッキーや天ぷらが出来上がってしまうのです。せっかく頑張って作ったクッキーがレンガのように固かったら、もう二度とクッキーを作りたくないですよね?レシピ通り作ったのにクッキーが固くなったのはなぜでしょう。レシピにどの程度混ぜれば良いのかが書いていなかったからです。



もうお分かりですね?これがレシピの「行間」です。

どうしたら「行間」を読み解けるの?

色々なところで言われていることですが、料理は科学です。プリンやお豆腐は固めるのにタンパク質の凝固作用を利用しています。ケーキがふわふわに膨らむのはバターや卵白の起泡性を利用しているからです。



ですから、お料理は作ったようにしか、出来上がりません。単純です。失敗するには、失敗するなりの原因があるのです。その原因を知ることが、レシピの「行間」を読み解く手がかりになります。しかし、毎日の食事の支度に一々読み解いている余裕はありませんよね。だから、詳しく解説してある信頼のおける人のレシピを使ったり、お料理教室や親に習ったりする必要があるのです。ある程度の経験を積めば、知識と感覚で「行間」を読み解けるようになります。大丈夫です。知れば納得、の理屈の世界です。

苦手意識をもたないで

だから、苦手意識を持たず、どんどんお料理を作ってみてください。レシピ通り作ってみて、美味しくできなかった。それはあなたのせいではありません。詳しくかいていないレシピが悪い事の方が多いのです。そのレシピを書いた人の他のレシピは使わないようにしましょう。ある程度経験を積めば、レシピを見ただけで、ここに何行か「行間」があるな、と見えてきます。さらに経験を積むと、レシピを見ただけで自分好みの美味しい味に出来るかどうか、までわかるようになりますよ。



そう思ってお料理していくと、楽しくお料理していただけるのではないかと思います。お料理が苦手な方、是非苦手を克服してお料理を楽しんで下さいね。

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