入籍10年で夫婦のプロ!子育てを通じた「夫婦育て」のススメ
2,707 View「日本愛妻家協会、主任調査員曰く。」と称して徒然なるままに書き連ねた本コラムもいよいよ最終回。自らの失敗談から得た「夫婦環境保全による良質な親子関係論」について今号も自由気ままに。
読んでシェアしてくれたみなさま、本当にありがとう!
これまで読んでいただいた方、今回が初めての方、Conobieでの最終号にアクセスいただき、ありがとうございます!
前号、
「パパの「食器、洗おうか?」は実は逆効果!?魔法の言葉づかい「ゴビニネ」を知っておこう!」
は、敏腕編集担当W氏のスーパーなタイトリングのおかげで、びっくりするほどの反響(シェア数、View数)をいただきました。
賛否含めて誰かの、何かの気づきになってくれてたらいいなと、やんわり振り返りながら最終号で一番伝えたいことをまとめているところです。
この連載では、
・最も身近な赤の他人
・テミル原則
・愛しい我が子の母を愛するということ
・ゴビニネコミュニケーション
など、
良好な夫婦関係が良質な親子関係に影響を与える(かもしれない)「夫婦環境保全による良質な親子関係論(そう呼ぶことにしました)」についてお伝えしてきました。
毎日一緒にいるから起こる課題や、毎日一緒にいるからこそわかる理解など、「いろいろあるけど夫婦ってやつは、なかなかにいいね」をお伝えしてきた次第です。
心にグッときた言葉「10年続ければなんでもプロ」
入籍10周年を旅先で迎えた去る2013年7月。作家でイラストレーターの友人からこんなメッセージをいただきました。
“小菅さん おめでとうございます。いつも写真アップ楽しみにしています。何でも10年続けるとプロになるそうです。小菅夫婦もプロですね。素敵な記念日を家族でドイツ素晴らしいです!!”(原文まま)
「10年続けるとプロ…そっか。ダメ男でも、ダメ夫でも、続けることでプロになれるのか。」
…単純ですよね(笑)
入籍10周年を迎えたその日にこの言葉をいただいて、そう強く思えてしまう自分の単純さが、この年になると長所に思えてきます。ダメ男、ダメ夫も図々しく、たくましくなったものです。(いわずもがなツマさんのおかげです)
「よし。折角なら夫婦のプロになろう。何か基準があるわけではないけれど、夫婦であり続けることにプロ意識を持とう。そして、そんな意識を持ったいい感じの夫婦たちと、いい感じに人生を過ごそう。」
そう決めたわけです。
子育ては「夫婦育て」のツール
そう決めて改めて子育てに向き合うと、物事の見方が変わってきました。Conobieの読者さんも日々向き合っている子育て。子育ても私にとっては「夫婦育て」のツール、というふうに見えてきたんです。
我が家には小学校5年生の長女と小学校2年生の次女がいます。みなさん同様、年相応の問題や悩みが我が家にも当然あります。その問題や悩みだけにフォーカスすると、どうしても親子という上下でとらえてしまうのですが、私は「夫婦のプロ」ですから、その問題を夫婦育ての絶好の機会と捉えるようになったわけです。
何か具体的に行動したわけではなく、本当にただただ意識を変えただけ。
間違いもあるし、意見が合わないこともありますが、「私たちは”夫婦”で、この問題をどう解決していくか」そんな意識を持つだけで、お互いがお互いを必要としていることが理解し合える。
今はそう強く思えるのです。
ワーク【ワイフ】バランス、とかどうでしょう?
「我が国の社会は、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面している。
誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。(後略)」
ご存知、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章です。
様々この分野については研究も、レポートもされているのでそちらはプロにお任せするとして、私は、仕事と妻さんの調和「ワーク・ワイフ・バランス(Work-Wife Balance)」をやんわり推進していきたいなぁと考えています。
ワーク・ワイフ・バランスが豊かな夫婦が集まる創造的夫婦空間メオトープ(meotop)が地域や社会に広がり、ワーク・ワイフ・バランスが豊かな夫婦が集まる先進的夫婦環境保全都市メオトポリタン(meotopolitan)が出現する未来。
そんなことを面白おかしく考えていくと、なんだかちょっぴりワクワクしませんか?
家庭に帰り、パートナーの機嫌や気分が悪いと、いろいろがうまくいかないものです。
改めて、仕事と妻さんのバランスを考えてみる。そんな時代がやってきたのかもしれません。…と調べたら、だいぶ真面目にレポートしている前例がありました。いつかこういった方々ともお話してみたいですね。と、言ってみる(笑)
ワーク・ワイフ・バランスの充実を!―長時間労働から離れ、妻と過ごす時間を増やそう!―(ニッセイ基礎研究所より引用)
「言ってみて、思い描いてみて、放り投げるとだいたい叶う」の教え。
これは、第一号でも登場した、私の師の教えなんですが、「小菅ちゃん、言ってみて、思い描いてみて、放り投げてみると、だいたい物事そんな感じに進みますよ。いやはや。」と教わったことがあります。
事実、夫婦のあれやこれやこそれらしく、もっともらしく楽しんで発信していたら、先日、少子化担当大臣が催す有識者会議に呼ばれ、発言する機会をいただきました。
【内閣府】第2回 少子化社会対策大綱の具体化に向けた結婚・子育て支援の重点的取組に関する検討会議事次第「資料5」日本愛妻家協会 ―活動レポートと未来構想―
面白いですよね。
不思議なご縁が繋がって、思いもよらぬ人の前でお話しする機会をいただける。いやはや「言ってみて、思い描いてみて、放り投げて」みるものです、はい。
何より私が嬉しかったことは「社会に何かを提言できた!」ということよりも、ユーモアと自分ごと化でいい夫婦を増やそうとするこれらの活動を、娘たちが「いい夫婦が増えるって、いいお父さんとお母さんが増えるってことだから、とてもいいことだよね。頑張ってね。」と我が事のように喜び、応援してくれていることにほかなりません。
やっぱり私の使命は、子育てではなく「夫婦育て」なんだなぁと、しみじみ感じるわけです。
最後に
よく日本愛妻家協会の活動をしていると「結婚したいけどできない人はどうしたらいいと思いますか?」「離婚は悪ですか?」「子どもがいる夫婦とそうでない夫婦、どちらが幸せだと思いますか?」などなど、本当に色々な意見を求められます。
そのどの質問にも、私は明確な解は持ち合わせていません。
正直自分たちのこと以外はわからないんですね。どのケースでも幸せそうな人はいるし、どのケースでも幸せでなさそうな人もいる。
そんな価値観も、環境も多様な時代だからこそ、私は私の幸せをゆるゆる発信し続けることで、誰かを幸せにしていると信じたい。そんな気持ちでこれまで書き連ねてまいりました。事実、私の周りにはとても素敵な夫婦がたくさん増えてきました。
また、様々な地域で活動を共にした学生や新社会人には「愛妻家になります!」「愛妻家をみつけます!」といった若い世代も出てきていて、次世代に伝わっている実感を得ています。個人の活動では大きく世界を変えたり、社会を変革したりはできないけれど、それでも周りにいい感じの夫婦が増えていくことで、きっと未来は素敵になると信じたい。
そう強く願ってコラムを締めたいと思います。
最後になりましたが、読んでいただいたみなさま、編集を頑張ってくれた担当のW氏に心から感謝するとともに、稚拙な文章、赤裸々な感情が中心の記事にも関わらず、毎回アップを楽しみにし、なまあたたかく見守ってくれた、私の大事なパートナーのツマさんに、心からの感謝と敬愛をこめて「いつもありがとう」。
それではみなさん。またどこかで会いましょうね。
ではでは。
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