赤か黒かで悩むのはもう古い?今は性格で選ぶ時代!130年続いたランドセル文化の最新事情がスゴい!
5,736 Viewお盆休みやシルバーウィークで帰省をし、ランドセルを祖父母からプレゼントされた来年新1年生になる子ども達は多いのではないでしょうか?
夏休み、クリスマスとお正月など、ランドセル購入ピークを前に、『ランドセルが使い続けられる謎とそこに見られた小さな変化』に迫りたいと思います。(画像提供:ペイレスイメージ)
ランドセルの起源は、『軍隊』だった?!
ランドセルは、最初から現在のように通学用のかばんとして使われていたわけではありません。
江戸時代の幕末期に、将兵の持ち物を収納するためのものとして、オランダから導入した背嚢 (はいのう、バックパック)を利用したのが起源とされています。
オランダ語で背嚢を「 ransel(ランセル又はラヌセル)」と呼び、それが訛って「ランドセル」と呼ばれるようになりました。
つまり、元々は軍隊で使われていたものだったのです!
では、なぜ日本では「通学かばん」として使われるようになったのか?
それは、あの学習院の初等科が起源とされています。
明治18年、学習院は「教育の場での平等」との理念から一部の家庭が利用していた馬車・人力車による登校を禁止し、生徒が自分で学用品を持ち登校するための通学かばんとしてランドセルを導入しました。
また、導入から二年後、当時皇太子だった大正天皇の学習院初等科入学の際に、伊藤博文が祝い品として軍の将校にならったランドセルを献上した事が、世間に一気に知れ渡るきっかけとなったようです。
ただ、戦前の皮製ランドセルは贅沢な高級品だったので、地方や一般庶民の間では流行らず、高度成長期を迎えた頃から徐々に全国に普及し始めたとされています。
ランドセルは”義務じゃなかった”という衝撃
ランドセルの歴史を調べる中で、驚くべき事実に遭遇!
『ランドセルは義務化されているものではない』
と皆さん知っていましたか?
私はてっきり、あれは義務なんだと思っていました。
つまり、ランドセルは買わなくてもいいのです。小学校の入学案内にも、用意しなくてはいけないものとしてランドセルの名は書いていないようです。
それなのに、小学生のほぼ全員が当たり前の様に背負っているランドセル。
なぜそのような現象が起こっているのでしょうか?
ランドセルが選ばれる3つの理由
義務でもなく、高学年になると「ダサい」という理由からランドセルを使いたがらない子もたくさんいる中で、130年もの間小学生のシンボルとしてあり続けるランドセル。
そこにはこんな理由がありそうです。
■理由①:6年間使い続ける為の丈夫さ・機能性の高さ・安全性
6年間毎日、重い教科書やノートを入れて使い続けるという事を考えると、ランドセルの耐久性は非常に優れています。多くのメーカーが、6年修理保証を適用しています。修理して使い続けるという事を前提としているわけですね。
身体の大きさが毎年変化していく子ども達に合わせ、どの学年でも身体に負担がかからない様に工夫してあったり、A4ファイルが曲がらずに入る大容量なのに軽量化を実現したりと、ランドセルの機能や質も毎年どんどん進化。それに伴い値段もじわじわと上昇傾向にあります。
また、両手があく・転んだとき手をつくことができる ・後ろに倒れた時にクッションとなるなどの何かあった時の為の安全性の高さも選ばれる理由の1つです。
理由②: 置き勉禁止制度
私自身、子どもの頃疑問に思っていた『置き勉禁止制度』。
ほとんどの小学校では、「毎日教科書はすべて持ち帰らなければならない」というルールが存在しているようです。
そうなると、理由①で述べたように耐久性や機能性の高いランドセルを選ばざるを得ない状況になります。
置き勉禁止制度には賛否両論あって、ネット上にはこんな意見もありました。
【質問】
”置き勉禁止について。皆様の小学校は置き勉禁止ですか?
うちは置き勉禁止です。
理由は「家で勉強するため、宿題などでわからない問題がでてきた時、調べるため」です。納得できます。
その理由なら、家庭学習が殆どない、社会(教科書、地図帳など)図工や書写は置き勉OKだと思いませんか?
ランドセルがパンパンで気の毒です。”
【回答】
“「家庭学習がほとんどない」から置き勉していい、とは簡単に言えないと思います。
置き勉OKにして、もし破損や盗難といったトラブルが発生した場合、誰の責任になりますか?「だって先生が置き勉していいって言ったからそうしたのに、どうしてくれる」と言い出す保護者が必ずいますよ。”
小学校によっては、学年や教科によって置き勉を許可しているところも少なくないようですが、禁止している側の理由としては、やはり教科書が無くなるなどのトラブル回避の目的が大きいのでしょうか。
実は、平成23年の学習指導要領改訂以降、ページ数が増えた教科書は、今年(平成27年度)の改訂で更に分厚くなっています。
子どもの体格や体力によっては、負担になる子もいるかもしれません。トラブル回避の視点に加え、子どもたちの状態に合わせた対応をしていただけるようになるといいですね。
理由③: みんなと一緒がいい主義
みんなと一緒に登校。
みんなと一緒に勉強。
みんなと一緒に給食。
みんなと一緒に、が溢れている日本の教育。
そんな日本独自の学校文化の中、『ランドセルもみんなと一緒』が定着していったのではないでしょうか?
ランドセルを使わないと、みんなとは違うという事から、差別やいじめが始まるのではないか?
と心配する教師や保護者の心理も、ランドセルが一般的である事と無関係ではなさそうです。
ランドセルにも個性が反映されてきた!?
みんなと一緒がいい主義が大多数の世の中でも、少しでも自分らしいものを!と願う子ども達。
昔の定番であった赤と黒だけではなく、ランドセルの枠の中でも色やデザインが多様化し、個性的なランドセルを背負う子が増えてきました!
ランドセルに「定番の色」はもうない?!
最近では、人気のランドセルのカラーが赤や黒以外の色であることも多いようです。選択肢が多い方が、子供たちの個性に合わせることができますよね。たくさんの色があると、「女の子だから、男の子だから◯◯色でなくてはいけない」という性差の固定概念も外れるのではないでしょうか。
子どもの性格でランドセルを選ぶ時代到来!?
あなたの子どもにぴったりのランドセルが探せる?
『子どもの性格でランドセルを選ぶ』というおもしろい方法を見つけました!
性格は以下の6つのパターンがあります。
・やんちゃ、おてんば(活発)
・おしゃれ ファッションリーダー
・ほっこりマイペース
・冷静、クール
・優等生、知的 学級委員タイプ
・ユニーク、個性的
例えば、あなたのお子さんが『やんちゃタイプの女の子』だったら、明るくてポップなデザインに加え耐久性に優れ、軽くて傷がつきにくい素材のもの。という風に、性格のイメージに合わせて素材や機能、カラーを分類してあるサイトです。いろいろなブランドの商品をまとめてみることができます。
出典: 親子で選ぶランドセル人気比較ランキング
「その子らしさ=個性」を大事にする傾向が、ランドセル文化の中でも少しずつ進んでいるのかもしれないと感じました。
将来的には、ランドセルの中から自分らしいものを選ぶというやり方から、ランドセル以外の選択肢も含めて、子どもたちがひとりひとり自分らしいバッグを選べる時代もやってくるのではないでしょうか?
1
追い詰められたママのイライラは、子どもに向かう。それを救ってくれたパパの言葉
とげとげ。
2
赤ちゃんの肌にいいの?悪いの?冬至の「ゆず湯」の秘密
離乳食・幼児食アドバイザー 園田奈緒
3
産後のウラミは根深くて…10年経っても忘れられない夫の言葉
コノビー名作集
4
「勝ち負け」へのこだわりがエグい…癇癪を笑顔にかえる画期的アイデア
いそめし ちかこ
息子をめぐるバトル勃発!?「だれがすきなの?」への返答が、流石すぎ♡
コノビー名作集
やば…言いすぎた!?娘の夏休みの宿題との関わり方を考えました
コノビー名作集
夫よ、ごめん…!夕食の味噌汁がつい「濃いめ」になっちゃうワケ
コノビー名作集
家事の最中にしゃべり続ける息子。ママに話しかけているかと思いきや、実は!
コノビー名作集
思わずキュン…♡レストランで夫の対応に”惚れ直した”出来事
多喜ゆい
「ワーママの大変さ」を、パパが実感したのはこんな瞬間
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
子が夫に質問「ママのこと大好き?」聞き耳をたてていたら、嘘でしょ…?
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
座ったまま「ママ、お箸は~?」と聞く息子に、パパがひとこと。
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』