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公開 2015年09月25日  

妊娠中に夫が急逝。専業主婦が夢だった、女性起業家の家族のカタチ

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女性起業家として、そしてシングルマザーとして、1児の母でもある戸田さと美さんにお話を伺いました。妊娠中に夫が急逝したという辛い体験を、どのように乗り越え、また女性社長になられたのでしょうか。その生き方に迫りました。


妊娠中に夫が急逝…毎日泣いていた彼女を救ったものは?

「妊娠中に夫が急逝して、当時はそれこそ、自殺を考えたこともありました」



そんな衝撃的な体験をお話してくださったのは、PETAGO株式会社の代表取締役の戸田さと美さん。





「当時は何をしたらいいのかわからなかったけれど、インターネットを使って情報を集めたり、色んな起業家の方のブログを見て勇気をもらったりしていました」



現在は6歳の男の子の母親として、活き活きと、お仕事と子育てを両立されている戸田さん。予期せずシングルマザーとなった戸田さんは、どのように辛い体験を乗り越えてきたのでしょうか。



「月並みですが、やはり頑張る源になったのは『子どもの笑顔』ですね。

夫が亡くなってから8ヶ月くらいずっと泣いていたんですけど、子どもが3ヶ月になって目が見えるようになって。泣いてばかりのお母さんって、子どもがかわいそうだなぁと思って、そこから前に進むため、何かしようと考え始めました」

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息子さんとぶどう狩りを楽しむ戸田さん

「専業主婦が夢だった」そんな彼女が起業家になったきっかけは?

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当時はなんと、専業主婦になるのが夢だったという戸田さん。仕事も以前までは普通のOLをしていて、結婚・出産を機に退職していたそうです。どのような流れで女性社長になられたのでしょうか。



「意図せずして働かないといけなくなってしまいましたが(笑)勤め先もなかったのでキャリアもありませんでした。



ところがあるお仕事をお受けした時に、取引相手が株式会社じゃないとダメ、ということで、たまたま起業する形になりました。ご縁には恵まれていて、いつも人に助けてもらいながらやっているので、ありがたい限りです」



事業としてはマーケティングPRを主軸に、ママとママの架け橋になるコミュニティを作ったり、ウーマンライフプランニングという形で、女性の婦人科健診の大切さを発信していく活動などをされています。事業自体はご自身の経験が裏打ちされているとのこと。



「ママになったことで、社会との断絶感を感じました。そのため、ママ同士のつながりを作る『PmamaStyle』を立ち上げたんです。また、私も代表として仕事をする中で、体は資本だと痛感しまして。例えば女性の体の変化で身近なものですと、月経不順や、その他諸々の婦人科の病気に気付きにくいということがあるので、そういった変化に早く気がつけるような働きかけをしていきたいなと思い、活動しています」

子育てにおけるポリシーは、「好きなことをめいいっぱいさせてあげる」こと

会社も6期目に入り、順風満帆な戸田さん。ご家庭では、6歳のお子さんにはどのような子育てをされているのでしょうか。



「息子には、基本は好きなことをやらせていますね。何事も考えて行動する人間になってほしいと思っています。4月から通い始めたLITALICOワンダーは大好きで、ロボット作りに夢中になっていて、とても楽しそうにしています。」


LITALICOワンダーとは、幣メディア「Conobie」を運営する株式会社LITALICOが運営する、小学生から高校生を対象とした、プログラミングやイラスト、ロボット開発や電子工作等を学べるITものづくり教室のこと。これに楽しく通い始めた息子さんは、変化も見られはじめたのだそう。

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LITALICOワンダーでロボット工作を行う息子さん

「もともと息子はパソコンが大好きで、家ではマインクラフトをやっています。

LITALICOワンダーさんでは、子ども自身に考えさせながらプログラミングを教えてくれるので、言葉の発言も以前より大人になった気がします。



『これがこうだから、こうなるんだよ』って、ロジカルに説明することもあって驚いたり。形をつくるのも上手になって、レゴなんかもとってもうまく作るんですよ」



ロジカルな発言が増えた、というのは素晴らしい変化ですね。プログラミングを楽しく行う子どもたちが増えればいいなと思います。

「女性の体を、自分で守ることができるように」気になる今後の活動は?

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お仕事も子育ても、両立をされていてご活躍されている戸田さん。今後の活動についてお聞きしました。



「ウーマンライフプランニングというプロジェクトを始めています。

妊娠、出産を経験する女性が働くというのは、体の変化が激しいこともあり、体にも負担のかかることなんですね。正しい知識をもって、体を気遣わないといけないんです。周りにも子宮内膜症とか子宮筋腫とかで具合が悪くなって働けなくなった子がいたりしたので、そういった声を吸い上げて発信していこうと思いました。



女性の社会進出を世間は応援しているけれど、子育てに仕事にと、やることが多くなってきて、寝る時間がなくて不調になってしまうと元も子もないですからね。まずは婦人科健診の義務化を目標に、活動していきたいと思っています」



女性の病気は多岐にわたりますが、「自分はまだまだ若いから大丈夫」では済まないんですね。たとえば、炎症や痛みのある子宮内膜症なんかは、30代前半が発症のピークと言われています。不妊の原因にもなるので、皆さんも自分の体を気遣いながら、過ごしましょう。



参考:http://dot.asahi.com/wa/2012101100007.html

まなしば的まとめ

女性社長としてもご活躍されながら、子育てにおいてはお子さんの好きな事を尊重し、自分の頭で考えて行動する力をつけて欲しいと語る戸田さん。これまでの経験に裏打ちされた言葉には、力強い説得力があります。お話していてもパワーに溢れていて、こちらが勇気を与えてもらえるような方でした。女性の身体や働き方を考えるウーマンライフプランニング。今後の展開に注目です!

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