親の一貫した姿勢がポイント?子どもの「あれ買って、これ買って」が劇的になくなる方法のタイトル画像
公開 2015年10月18日  

親の一貫した姿勢がポイント?子どもの「あれ買って、これ買って」が劇的になくなる方法

59,273 View

今年の夏休みは家族で「ユニバーサルスタジオジャパン」に行きました。私はTwitterをやっていますが、遊んでいる様子をTweetしていたらフォロワーさんにこんな質問を受けました。「あれ買って、これ買って攻撃をかわすのが面倒。娘ちゃんにそんなことはないんですか?」我が家では、おねだり攻撃が劇的になくなる方法を以前から実践していますので、皆さんにご紹介します。

出典:http://www.hoteluniversalport.jp/stay/

与える必要性のないものの「これ買って」要求にどう対応する?

我が家の娘は、ADHDの診断を受けているだけあって、自分の欲求を抑えることが非常に苦手です。おまけに相当気が強いのです。泣きわめきはこちらの神経がやられるのではないかという激しさですから、私はぐずられプロフェッショナルを自認するほどです。しかし、「あれ買って」などのおねだりでぐずられることは皆無です。

この家族旅行でも、彼女のぐずりに困らせられることは1度もありませんでした。いえ、もちろん言いますよ「これ買って」って。魅力的な商品が、お菓子もおもちゃもぬいぐるみも山のようにあるんですもの。そりゃあ子どもも刺激されますよね。でも私の「ダメ」の一言で撃退。その後、彼女が不機嫌になることはありません。

子どもは自分の欲求を抑えるのが苦手

我が家では幼児の頃から、不必要と考える商品について「これ買って」の要求には殆ど応えていません。基本的に「NO」です。買って欲しいという要求に応えることが、子どもにとって愛情の実感に即座に繋がるものではないと考えています。

実際は、スーパーなどで欲しがるお菓子など、その時点での要求には拒否し、しかしこっそりカゴに入れて購入して折をみて与える…ということはよくしていました。「これが欲しいんだ、分かった。覚えておくからね」と伝えるだけで、おおよそ満足することもあります。子どもの欲求は目移りし、長続きしないことが多いのも事実ですから。

このように対応することによって、子どもは欲しいものが思うままにすぐに手に入るものではないことを知ります。しかし、欲しいと思っていたものを親が理解し、受け入れられていることも実感できるようです。

誕生日やクリスマスのプレゼント、何かを頑張ったご褒美として、本人が欲しがるものを与えることに関しては、逆にできるだけ受け入れます。しかし日常においては、私のブログ読者さんから「厳しすぎるのではないか」と声があがるほど、要求には応えません。

この方法を実践しているうちに、娘が小学校に上がる頃には「これ買って」でぐずられることはなくなりました。

泣けば買ってもらえるという成功体験!?

多くのパパママも、のべつまくなしに子どもの要求の言いなりになっているわけではなく、その時の判断で買ってあげるもの・買わないものを区別して与えていらっしゃると思います。

しかし、子どもはその判断に区別があることを理解できないのではないかと私は考えています。言い聞かせて分かる年齢になるのはまだずっと先。子どもにとっては「この前はよかったのに、どうして今日はダメなの!?」という理不尽なものとしか受け止められないことが多いのではないでしょうか。

どうしても必要なものならともかく「あれ買って!これ買って!」の殆どは、食事前に我慢できずに食べてしまうようなチョコレート菓子や、後ですぐに飽きてゴミ化してしまうおもちゃ付きのお菓子。あふれるほど自宅にあるキャラクター商品や、何体もある恐竜のフィギュアやクマのぬいぐるみ。「同じようなものが家にあるでしょ!」と言いながら、結局は子どものしつこい攻撃に屈してしまうと、それは「ぐずり倒せば欲しいものが手に入る」ということを教えることになります。

これは私の実感ですが、5分の泣きわめきでは買ってもらえなかったけれど、10分泣きわめいたら買ってもらえた、という成功体験をすることで、次は10分泣くことを止めないでしょう。30分で買ってもらえたら次は30分頑張るでしょう。

一貫した姿勢は親も子どもも楽にする

大小かかわらず例外を作らないという姿勢を貫くことは、口で言うほど簡単ではありません。

時間がない時だってあるし、他人様の目が気になることだってあります。だけど、1度不要と判断し「ダメ」と言ったものはダメ。泣き叫ぼうが、床に寝転がろうがダメなものはダメ。スーパーであれば買い物を断念して連れ帰ったことも何度もあります。子どもとの根競べです。

根競べに負けなければ、子どもは親が言う「ダメ」が本当にダメだということを学びます。買ってもらえるときは買ってもらえるけれど、ダメな時はダメ。これが理解できれば子どもは過剰に反応しなくてもよくなり、親のみならず、子どもも精神的に楽になると思います。

そして1番、大事なことは、子どもが断念して「ダメ」だということを受け入れたら、もうめちゃくちゃに褒めてあげましょう!その次の機会に「この前、ちゃんと我慢できたから」と1度は諦めたお菓子を買ってあげたりということも効果的ですよ。くれぐれも、子どもが「これ買って」と言わないうちに!

Share!