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公開 2015年10月09日  

読み聞かせは「しなきゃいけないもの」と思っていませんか?絵本の楽しみ方っていろいろあるんです!

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「子どもには、絵本の読み聞かせをするといい」って、子育て中のママなら一度は耳にしたことがあるのでは?でも、「私、本すきじゃないし…」「やり方がかわからない…」「子どものためにやってるけど、なんだか楽しくない…」「やらなきゃいけない読み聞かせ」から脱却し、「親子で楽しむ読み聞かせ」をしてみませんか??今回は、我が家の読み聞かせ事情をご紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250006113

思い描いてた読み聞かせと違う…

私は本を読むのが大好きです。絵本も大好きで、子どもが生まれる前からいろんな本を買いあさっていました。さて、子どもが生まれ、もちろん張り切って絵本の読み聞かせをしたのですが…あれ??全然きいてくれない…。かと思えば、一冊の本をずっとず~っと読んでいる。新しい本には見向きもしない。

「なんか、私の思い描いてた読み聞かせと違うなぁ…。」

なんでも暗記してしまう自閉っ子。

私の中の読み聞かせイメージは、こうでした。

お膝にだっこする。
お母さんが声に出して読む。
ときどき感想を言い合ったりする。

ところが、我が家の自閉症スペクトラムの長男。言葉がなかなか出ないと思ったら、3歳ごろ、会話が成立するようになるまえに、絵本を丸暗記してしまうようになりました。(自閉症のお子さんには、耳から聞いた音をそのまま暗記するのが得意な子もいるようです。)

ちょっとでも読み間違えると、違う!というジェスチャー。そして、毎回同じ本を持ってくる。しつこくしつこく、持ってくる。自閉じゃない私も、あっという間に丸暗記できるほどに。さすがの絵本好きの私も、「もう飽きた!!違うの読みたい!!」と心の中で叫びました(笑)

そして、暗記しているからといって、内容を理解しているわけではなくて。耳から聞いた音を記憶しているだけなので、感想を言い合うとかいうところからは、ほど遠いわけです。

なんか…思い描いてたのと、ますます違う…。

我が家なりの、読み聞かせを模索。

そんな現状から脱却すべく、私と旦那がとった作戦をご紹介しましょう。

まずは、「シリーズものから広げる!!」です。

我が家では、月に一回、本屋の日と称して、家族全員で本屋さんへ行きます。自分で選んだ本を、一冊ずつ買うことにしているんです。長男は、自分で選ばせると家にある、なじみのある本を選んでしまいます。新しいものには、見向きもしません。でも、シリーズものだと、設定やキャラクターが同じなので、入りやすいようです。本屋の日になるとこつこつ買いためている、長男のお気に入りシリーズは、こちらの「14ひきのシリーズ」。

絵もとっても素敵で、何回読んでも(読まされても…)新しい発見があるところも気に入っています。

お話しを読むだけでなく、子どもとのやりとりを楽しむ。

お話を読むだけでは、単に丸暗記して終わってしまう長男。そこで、私と旦那が次にとった作戦。それは、お話を読むのはそこそこにして、長男とのやりとりを大切にするようにすること。

例えば、ご紹介した「14ひきシリーズ」は、かなり丁寧に背景が描き込まれているので「ありさん、どーこだ?」「テントウムシはどこかな?」などと言って、虫探しをしてよく遊びました。これは、言葉に遅れがある長男には、楽しむだけでなく、発達を促す効果もあったように感じます。

今では、「のいちご落っことしちゃってるネズミはどこかな?」といった、ちょっと難しい質問や、「どうしてろっくん(登場人物)は泣いているのかな?」「どんぐりがぶつかったから!」といった、ちょっと難しい会話の練習にも、楽しみながらチャレンジしています♪

ジェスチャーをつけて楽しむ

長男の好きな絵本に、「3びきのやぎの がらがらどん」というのがあります。これはシリーズものではないのですが、お話の展開が繰り返しのあるパターンになっていて、自閉っ子にとっては親しみやすいようです。(自閉のないお子さんでも、繰り返しがすきなお子さんは多いようです♪)

お話の中で、トロルが「だれだ~!!おれのはしを、がたぴしさせるやつは!!」とどなるシーンがあるのですが、そこにくると旦那はいつも、床を「バシン!!」とたたいていました。それが長男にとっては面白かったようで、そのシーンがくると大爆笑。最終的には、自分も真似をして「バシン!!」とやるようになりました。

自閉っ子は模倣が苦手と言われることがあります。今振り返ると、この楽しいやりとりの中には、模倣の練習としての効果もあったのかな?と思います。

いろんなジャンルの絵本を、とりあえず買って置いておく。

長男には年上のいとこがいて、お下がりの絵本をたくさんいただきます。私や旦那では選ばないような本や、図鑑など、いろいろなジャンルのものがあります。長男ははじめて見るものに不安が強いので、いただいてもすぐには絶対に読みません。でも、しばらく本棚に置いておくと、半年後とか、一年後とかに、ふと手に取って読みだすことがあります。

また、2歳の次男は、長男とはまた趣味が違っていて、写真が載っているものや、図鑑のようなものが大好き。これは、いろいろな種類の本を本棚に置いていなければ、気づかなかったかなぁと思います。

「読ませよう!」と思って買うのではなく、ちょっと気になったものを、幅広く買って置いておく。そうすると、その中から子どもが自分のすきなものを選べて良いと思います。

こう読むべき!より、我が家流のスタイルを楽しもう

私が以前思い描いていた読み聞かせとは、だいぶ違う我が家の読み聞かせスタイル。でも、親子ともどもとっても楽しんでいます。そして、♪子どもと楽しむことを一番に考えた結果、教育的効果もおまけでついてきた気がします。

無限に広がる、絵本の世界。「私は読書しないから…」なんて、敬遠していてはもったいないです!こう読むべき!なんてルールはありません。読書の秋、みなさんの「我が家流の読み聞かせ」を、お子様と一緒に楽しみながら探してみてくださいね♪

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