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公開 2015年10月18日  

「本当に仕事より子育てのほうが大変なのか?」仕事と子育ての両方を経験したパパが語ったブログから考える

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「仕事」と「子育て」のどちらが大変なのか!

世のママパパが口論し続けてきた議題に対して、仕事と子育ての両方を経験したとあるパパがブログでその見解を述べていて、とても共感をしたので、みなさんにご紹介します。


四六時中、子どもの相手をしているママからしてみれば「子育てほど大変なものはない!」と思うかもしれません。一方で、付きっきりで子どもの面倒をみたことがないお仕事担当のパパからしてみると、子育ての忙しさをただ耳で聞くだけではなかなか理解しづらいのではないでしょうか。


では果たして、「仕事」と「子育て」のどちらがより大変なのか!


世のママパパが口論し続けてきたその論題に、仕事と子育ての両方の立場を経験した、とあるパパがブログで切り込んでくれました。
中立的な立場から述べた、話題の見解をご紹介します。

仕事と子育てを同じベクトルで捉えていた。

仕事ばかりをしていた時は、子育てついて以下のように考えていたといいます。

振り返ってみると、仕事優先の生活を送っていた頃は、考え方が単一的で、仕事と子育てを同じベクトルで捉えていました。子育てだって、仕事と同じように課題を抽出して改善していけば、うまくいくはず。子育てがうまくいかないのであれば、それはやり方に問題がある。そこを変えようとしないから大変なんだ、と。

ようは、本人の問題であって、「仕事だから」とか「子育てだから」というのは関係ない。仕事も子育ても、心構えや取り組み方次第で、「楽しみ」にもなれば「困難」にもなる。大変にしているのは、自分自身だ。そういう捉え方をしていました。

ところが、実際に子育て中心の生活をしてみると…

以前の考えは、どこへやら。まったくと言っていいほど思い通りにいかない子どもに振り回されながら、すぐに「子育てほど大変なものはない」と感じるようになったそうです。

仕事と同じように、子育ての目標を達成すべく、試行錯誤を続けて改善を試みても、なにせ相手は生身の人間。事態はそう思うようにはいきません。そんな達成感がなかなか味わえない日々に、不安と苛立ちばかりが募っていったようです。

そして、たどり着いた一つの考え方

そんな経験の末に、あることに気づきます。

子育てを仕事と同じように捉えてしまっているから、大変なのではないか。頭の中を、一度、リセットする必要があるのではないか、と。

子育ては「旅」に似ている!?

最大限の結果を出すために、目標を立てて、試行錯誤を繰り返しなら達成していく仕事とは根本的に違い、子育てはまるで「旅」のようなものだと綴ります。

もちろん、子育てにも、「できるようになって欲しい」という目標や、「こんなに成長した」という結果はあります。しかし、仕事における目標や結果とは、少し感覚が違います。子育てにおいては、「こどもを育て上げる」という壮大な目標があり、そこに向かう長い長い道のりの途中で「成長」という結果が垣間見える、そんな感覚だと思います。

例えるなら、子育ては「旅」のようなもの。目的地に辿り着く達成感が欲しいから旅に出るのではなく、その旅路でどんな景色を見て、どんな発見をして、どんな思い出ができたかを楽しむものであり、それこそが旅の醍醐味です。旅の途中で「空港やホテルに到着した」という結果は残りますが、あくまでも結果として付いてきただけであり、これが旅の第一目標という訳ではありませんよね。

「子育て」と「仕事」の違いを分けるカギは、目標を達成するためのプロセスにおいて、自分の意思が反映できるかどうかにあるのかもしれませんね。まだ幼い子どもの行動をコントロールなんてできませんから。だから、こちらのパパは、そんな予想がつかない子どもとの長い生活の道のりを、結果ではなくプロセスに重きを置く「旅」に例えています。

子育ての「旅」をうまく乗り切るには

「旅」と同じように、結果ではなく、こどもと過ごす毎日の生活そのものに楽しみを見出す。それが、子育てを乗り切るコツだろうと思います。

そう考えられるようになってから、「子育てほど大変なものはない」という感覚はなくなりました。このことは、わたしにとって大きな気付きだったと思います。もちろん、子育ては大変ですし、仕事のような達成感が得られず不満がたまることもしょっちゅうですが、「そういうもの」として受け入れることができています。

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子育ては「大変」だという子育て真っ最中のママたちの悲鳴がツイッターやブログから聞こえる一方で、既に子どもが大きく育った先輩ママたちからは、「まだ子どもが幼なくて育児が大変だった頃が、実は最も子どもとの思い出が詰まっていて懐かしい」というご意見もあります。

子育てで忙しいママの皆さんに、「子どもは思い通りにいかなくて当たり前」「子どもから目が離せない時期はそれだけ子どもに自分が求められているから」というように、子どもと一緒にいるというその瞬間そのものを楽しんでほしいと思います。

要するに、「子育て」をしている方が偉いってこと?

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「仕事」と「子育て」の違いについての見解をみてきましたが、だからといって「仕事」よりも「子育て」の方が自分の思い通りにいかないから大変であり、「子育てをしている方が偉いよ」と言いたいわけではありません。

このブログを紹介することによって、子育て中の母親にとっては、日々の育児をストレスに感じるだけでなく、子どもといるプロセスそのものを楽しめるように見方を変える契機になってほしいな、と思います。
そして、いつもお仕事を頑張っているパパの皆さんには、子育ての何が大変なのかが少しでも伝わってくれたらうれしいです。


子どもを育てることも、そして、お仕事をして家計を支えることも、すべて「家族みんなが幸せになる」ためには必要不可欠なこと。どちらがより大変でより楽なのかではなく、「お互いの"仕事"に対して感謝の気持ちをもって接する」、そのことが一番大事なのではないでしょうか。

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