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公開 2015年10月14日  

ある日子どもが白目を向いていた・・・子どもの急な熱性痙攣は、一緒にいても気づかない!?

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熱性痙攣を子どもが起こしたときの体験談です。在宅ライターだった私は、子どもが熱を出しているときに家にいてあげられるという一種の免罪符に大きなあぐらをかいていたのかもしれません。今回は長女に助けられましたが、もしあのまま誰も気づかなかったらと思うとゾッとします。自戒の念をこめて記事を書きましたので是非読んでいただければと思います。


最初に気づいたのは、上の子だった

いろいろな病気のある中で、我が家の子どもが熱性痙攣を起こしたときのことをみなさんにご紹介します。

私は当時雑誌のライターとして、在宅で仕事をしていました。(長女8歳、長男6歳、末っ子3歳)熱性痙攣を起こしたのは末っ子です。その時、末っ子は年少さん。インフルエンザのため、保育園をお休みしていて家で寝ていました。

私は締切間近でねじりはちまき状態でした。朝から病院→順番取り→再び病院→長時間の待ち時間と診察で、その日にやろうとしていた仕事は大幅に遅れ、焦っていました。インフルエンザで高熱を出したものの、薬のおかげでよく寝ており、やっと私は集中して仕事ができる状態になっていたのです。

私は2階でパソコンに向かい、末っ子は1階の和室で寝ていました。長男が、トントンと階段を登ってきて、私に言います「ママ、ママ、ふみ(末っ子の呼称です)ったらおもしろいよ~」。身をよじってキュッキュッと笑いながら言います。「ふみが、変な顔をしているんだよ~、あはは」

「ああ、そうですか」私は、長男の相手もしませんでした。仕事に夢中で、長男が変なことを言っているわい。相手にしている暇はないわいという気持ちでした。

その後しばらくして、今度は長女がやってきました。「ママ!ふみが変だよ!」その尋常ならない様子に、はじめて私はパソコンから顔をあげて、長女の顔を見てことの重大さを知り、我に返りました。

白目をむき、しゃっくりをし続け、舌は不自然に出ていた

ダンダンダンと階段を駆け下りて、末っ子の寝ている部屋に行ってみると、末っ子は白目をむいて、しゃっくりを連続しているみたいな状態でした。舌も不自然に出ていました。「ふみ!ふみ!」と呼びかけましたが、まったく反応はなく、これはまずいということがわかりました。白目をむいた末っ子は、いつもの末っ子とはまるで違う子のようでした。

すぐに病院に電話してから行きました。病院は家から近かったのですが、引きつけを起こしている子と上の子をふたり連れて行くので、車で行きました。タオルと着替え、おむつなどを上の子にも手伝ってもらって用意しました。今から思うとどうやって車に乗せていったのだろうかと思うのですが、よく覚えていません。長女に感謝の気持ちが残っているので、しっかり抱っこをしてもらっていたのかもしれません。

夕方5時半すぎに病院に着くと、しばらく待たされました。「熱性けいれんは、高熱が出てひきつけを起こす症状です。気をつけなければいけないのは、熱がないのにひきつける場合。高熱が理由で起こす痙攣で5~6分で収まるものは、さほど心配はいらない」と育児書にはありますが、白目をひんむいて意識のない状態の息子をかれこれ30分以上も見ていると、本当にパニックになりそうでした。

「もう一生こうなってしまうのかもしれない」「もっと早く気づいていればよかった」「どうしてもっと頻繁に見てあげなかったのだろう」そんな気持ちでいっぱいでした。

病院に着き、その日は入院することに・・・

やっとお医者さんに診てもらい、その日は入院となってしまいました。点滴をうち、何やら治療をして、夜になって意識が戻って、いつものクリクリした黒目がまっすぐ自分のことを見てくれた時には、本当に神様ありがとうございましたという気持ちでした。

その後一応脳波も調べましたが、特に問題はなく、翌日には退院をすることができました。退院するときに病院を出ますと末っ子は「あれ、ここの病院にぼくは、いたの?」とびっくりした様子。1階の外来はいつも来る病院。担ぎ込まれたときは意識がなかったし、2階の入院病棟は来たことがなかったので、風邪をひいたときにいつも来る病院だとは気づいていなかったようです。

痙攣について補足をしますと、年に2,3度高熱による引きつけを起こす子は、あまり心配はいらないけれど、あまり高熱を出さないように風邪をひいたら早く病院で診てもらうこと。月に2~3回引きつけを起こす子は脳波の検査をしたほうがよいそうです。そりゃそうですよね、するなと言われてもすると思います。

また、前述した「熱がないのにひきつけを起こす場合」は、てんかんや、何日か前に頭を強く打ったなどの外因性の場合も考えられるので調べる必要があるとのことです。

在宅ワーカーの落とし穴

それよりも私が本当に読者のみなさんに言いたいことは、在宅で仕事をしている場合の落とし穴についてです。子どもが熱を出したときに、家にいてあげられるというのは、本当に理想的な仕事のあり方だとは思います。

けれども私のように、熱を出している子どもに背中を向けてほったらかしにしておいては、命の危険にも関わること。たまたま上の子どもたちが気づいてくれたので病院に連れていくことができましたが、あのままなにかの拍子に喉をつまらせていたりしていたらどうなったのか、今でも自分の愚かさに身震いする思いです。

子どもが熱を出したら、「ぐっすりねむっているから安心」と思わず、熱は上がっていないか、汗をかいていないか、喉は乾いていないか、暑くないか寒くないか、頻繁に様子をみてあげてくださいね。当たり前ですか。当たり前ですね、しゅん。自戒をこめてのレポートでした。

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