数年前、とある詩が子育て中のママの間で大きな話題となりました。
その詩のタイトルは
「おかぁさん」
みなさんはご存知でしょうか?
毎日子育てをしているママに。
子育てが辛くて、全部投げ出したいくらい、しんどいママに。
この詩を一人でも多くのママに読んでいただきたく、紹介させていただきます。
「おかぁさん 私のことを愛して下さい・・・」児童虐待はヒトゴトじゃない。子育てに悩むママに届けたい詩
20,403 View子育て中のママたちの間で話題の詩をご存知ですか?題名は「おかぁさん」。児童虐待の件数が年々増加傾向と言われていますが、私も子どもが1歳になるまでは、ヒトゴトじゃないなと思っていました。子育てに悩める一人でも多くのママに読んでほしい・・・そんな思いから、書きました。
【題名】おかぁさん 作:もっち
おかぁさん 私のことを愛して下さい
わたしは泣くことしかできません
でも、決してあなたのことを困らせようとしているのではないのです
おかぁさん 私のことを愛して下さい
温かいお腹の中が恋しくて、ときどき懐かしくなってしまうのです
長いこと丸くなってすごしていたから、お布団に寝かされると背中がびっくりするのです
おかぁさん 私のことを愛して下さい
わたしが抱っこを望むのは、あなたの優しい愛にふれたいから
あなたの肌の匂いにわたしは安心するのです
おかぁさん 私のことを愛して下さい
遠く離れたところから、優しいあなたのまなざしを見ていました
あなたが動物を慈しみ、植物を愛でる姿に惹かれました
おかぁさん 私のことを愛して下さい
目閉じて眠るのも怖いのです
暗くて深い闇は、あなたから引き離されそうだから
あなたの側にいたくて、泣いてしまうのです
深い海を渡り、広い空を越え、宇宙の果てからあなたをみていました
私はあなたと巡り会うその瞬間をずっと待ち望んでいました
けっして、あなたの自由を奪うために、やってきたのではないのです
あなたが悲しい顔をするたびに、私も涙が溢れるのです
あなたが困っている顔をするたびに、私も途方にくれてしまうのです
どうか、私の存在を疎まないでください
言葉を発しない私ですが、あなたの気持ちは誰よりも感じることはできるのです
おかぁさん 私のことを愛して下さい
私のことを分かってくれるのはあなたしかいないのです
あなたに抱かれ、あなたの鼓動を感じ、私はこれ以上の幸せなことはないと知っています
おかぁさん 私のことを愛して下さい。
あなたの笑顔がまぶしくて、私はいつも見ていたいと想うのです
あなたの声が永久の音色として心に刻まれるのです
おかぁさん 私のことを愛して下さい
私は誰よりもあなたを愛しています
あなたとともに歩む未来がどんなにすばらしいものかを信じています
「育児に悩まれるママさんに読んで欲しくて・・・」作者もっちさんの思い
この詩を書いた背景として、作者であるもっちさんは次のようなコメントを残しています。
最近、虐待や痛ましい死をとげる子供たちの話を耳にすることが多くて、辛いです。
亡くなる最後の瞬間まで、子供は母のことを信じていたと思います。
母が自分のことを守ってくれることを。
育児に悩まれるママさんに読んで欲しくて書いてみました。
悩みを誰にも打ち上げられずに、独りで悩んでいるママさんに誰かが手をさしのべて
あげて欲しいです。
辛いときにこそ、見方になってくれる仲間はたくさんいます。
どうか独りで悩まないで下さい。
ひとりぼっちだと思うと、その闇からぬけだせないことも、仲間がいると思えるだけで
随分違います。
新生児の子育ては特にツライ・・・だからこそ、一人にならずに打ち明けてみよう。
新生児の子育ては、今思い返しても、体力的にも精神的にも、本当にツライ毎日でした。
子どもが生まれるまでは、児童虐待のニュースをみて、「こんなにひどいことをする親がいるの?信じられない」と、そのお母さんの気持ちが理解できず、責める気持ちのほうが大きかったかもしれません。
でも、自分に子どもができて、その考えは180度変わりました。
数時間起きの授乳。
うまくおっぱいが出なくて、乳首から血が出たり。
いつまでも続く子どもの夜泣きに、私のほうが泣きたくなったり。
夜旦那がなかなか帰ってこなくて、不安で孤独で、泣き出してしまったり。
ネットを開くと、独身の友だちが楽しそうに飲んでいる写真が流れてきて、なんで自分だけこんなに、と苦しくなったり。
赤ちゃんの世話をするどころか、
食事を作ったり、掃除をしたり、自分のトイレだって十分にする時間を取れず、
こんなに自分ができない人間だということに、本当に落ち込んで、落胆していました。
そんな中、私が救われたのはインターネット。
ネットで「子育て しんどい」と検索すると、本当にたくさんの書き込みがあって、ああ、ツライのは自分だけじゃないんだ、って、そこで初めて気が付きました。
それからは、積極的に、先輩ママたちに愚痴を聞いてもらったり、悩みを相談したり、お世話になった助産師さんのところに話にいってみたりと、自分から「はけ口」を見つけて、SOSを出せるようにしてから、変わってきたような気がします。
そしてこのもっちさんの詩も、当時の私にとって、とても大きな影響を与えてくれたのです。
「なんで思い通りになってくれないの?」と、子どもを責めてばかりいた私の気持ちが、少しずつ変わっていきました。
3歳を過ぎてからはだいぶ手が離れ気持ちも楽になりましたが、もしあの時、心の不安やモヤモヤを吐き出すことができなかったら、私も虐待していたかもしれない、最悪の事態だってあったかもしれない、と、今でも思います。
このメッセージを、一人でも多くのママに届けたい・・・
ふと思い出した、この詩。
私が子育てで一番辛かったとき、私がこの詩に救われたように。
今、子育て真っ最中の方に、特に赤ちゃんのお世話に必死なママたちに。
この詩が届くことを願っています。
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