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公開 2015年11月17日  

【オレンジリボン運動を知っていますか?】11月は児童虐待防止推進月間~私たちにできること~

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今、児童虐待の悲しい事件が多くなっています。調べによると、1週間に1人の子どもが虐待を受けて命を落としているそうです。オレンジリボン運動をご存知でしょうか?2005年にできた児童虐待防止運動のことをいいます。私たちにもできることがあります、一緒に考えましょう。


オレンジリボン運動の起源

今から11年前の2004年、栃木県小山市で3歳と4歳の幼い兄弟が、父親の同居人から再三にわたり暴力を振るわれていました。アザだらけになった兄弟の顔を見たコンビニの店長さんが警察に通報し、一旦は関係機関に保護されたのですが、二度と暴力を振るわないという約束のもと、また同じ環境へと戻されました。

その後、再び暴力が始まり、9月11日、車で連れ出され、車の中や、立ち寄ったガソリンスタンドでさらに激しい暴行を受け、瀕死の状態で、橋の上から川に投げ込まれて幼い命をおとすという痛ましい事件が起こりました。

翌年の2005年、栃木県小山市の「カンガルーOYAMA」という団体が、二度とこのような事件が起こらないことを願って立ち上げたのが「オレンジリボン運動」なのです。

相次ぐ児童虐待、幼い命なぜ救えない?

前述の事件の背景には、父親同士が先輩と後輩だった関係や、住宅事情が絡んでいたようです。残念なことに被害児童の父親は、加害者と同じく覚せい剤を使用していたとして、後に覚せい剤取締法違反で逮捕されるという最悪の結末でこの事件は幕を閉じました。とても残念な事件だと思います。

私は、児童虐待のニュースを聞くたび、ニュースになっている児童虐待は、氷山の一角なのでは?と思うのです。

児童虐待の4つの種類とは?

正直、私も子どもを叩いたことがあります。言うことを聞いてくれない時、ついカッとなって瞬きするよりも早く手が出ていました。これって虐待?と思ったことは、誰にでもあるのではないでしょうか?子どもを叩かずに言い聞かせることは難しいものですね。

それでは児童虐待とはどのようなことをいうのでしょう、簡単にまとめてみました。

(1)身体的虐待 殴る・蹴る・骨折・火傷をさせるなど、死に至ることもある最も多い虐待。
(2)性的虐待  性的な行為の強要など表面化しにくい。
(3)心理的虐待 暴言を吐く・きょうだい間の差別など精神にダメージを与える虐待。
(4)ネグレクト 食事を与えない・衣服を着替えさせない、その他育児全般を放棄する。

昨今は地域社会の崩壊により、人付き合いが希薄になっています。児童虐待の原因は、親の孤独や疎外感や劣等感では?と私は感じています。また、祖父母が働きに出ていて相談相手にも事欠く、会社でリストラに遭った、人間関係が上手くいかない、なども原因の一つのような気がします。

社会全体が歪みや大人のストレスの矛先が、無力な子どもに向けられているのではないでしょうか?

話してほしい、 辛い気持ちを・・・。

「子どもをかわいいと思えない」「いけないとわかっていても、叩いてしまう」・・・子育ては楽しいことばかりではありません。大変で辛いことのほうが多いかもしれません。

そんな思いは一人で抱え込まないで、どんな些細な事でも話しましょう。子どもは必ず成長します、そして親のよき理解者になってくれます。

11月は児童虐待防止運動推進月間です。オレンジリボン運動と合わせて、児童虐待について考えるきっかけになればと思います。

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