お医者さんの両親を持つ、小学5年生の女の子ギャビー。
病院や病気というものが他の子よりも身近にあった彼女は、ある日学校の自由研究を考えている時に、こんなことを思ったそうです。
「ぬいぐるみを手術室に持って行きたい」小学5年生のアイデアが医学ジャーナルに掲載!
26,760 View病気と向き合い日々頑張っている子どもたちが世の中にはたくさんいます。そんな子ども達に私は何が出来るだろう?と考えた小学5年生の女の子の発想が、医学ジャーナルで発表されました!!
大人では考え付かなかったそのアイディアに、驚かされます!!!!
医者の娘ならではの、シンプルな疑問
Gaby thought about what kids must go through when they are in the hospital.
「病気の子どもたちは、病院にいるときにどんな気持ちなのだろう?」
さらにギャビーは思いました。
Kids probably get stressed that they’re going to have to go through an operation.
「きっと病気の子どもたちは、手術する時とっても心細いはず。」
そこで、ギャビーはどうやったらそんな子どもたちの気持ちを軽減して、元気づけてあげられるのか考えました。
ヒントをくれたのは、お気に入りのぬいぐるみ
そんな時、ヒントをくれたのは彼女のお気に入りのぬいぐるみシーナでした。
ぬいぐるみを手術室に持ち込むというアイディアが生まれたのです!
ギャビーはこう言っています。
Stuffed animals really help with staying calm, but they can carry lots of bacteria into the operating room.
「ぬいぐるみって、子どもたちの気持ちを落ち着かせるすごいパワーがあると思うの。」
お気に入りのぬいぐるみがあるギャビーだからこその発想ですよね。
しかしギャビーは、ぬいぐるみはたくさんの細菌を手術室に持ち込んでしまう可能性があるということにも気がつきました。
子どもたちを元気づけてくるかわいいぬいぐるみ達。
でも、細菌がいっぱいなんてどうすればいいのだろう…?
純粋な発想と行動力で、一気に解決策をみつけた
ギャビーはまずどれくらいの細菌がぬいぐるみにいるのか調べることにしました。
やり方はとってもシンプル。
無菌綿棒でぬいぐるみの表面をこすって、培養菌のサンプルを集めることにしたのです。
They had a lot of bacteria.
「ぬいぐるみにはたくさんの細菌がついている!」
そう知ったギャビーは、ぬいぐるみを洗ってみました。
ただ洗っただけです。
それなのに、たくさん付着していた細菌を94%も減らし、細菌拡散を妨ぐことができると分かったのです!
さらにギャビーは発見します。
ぬいぐるみを洗い、その後ジップロックバックに入れたら再度細菌がつくことはなくなるはず。
そうすれば、子どもたちのお気に入りのぬいぐるみを手術室に持ち込める!と。
大人顔負けのアイディアは瞬く間に拡がる
とてもシンプルなアイディアと解決策であるギャビーの発想。
しかしそれは手術を受ける人たちにとって、大きな喜びと発見になったのです!!
医師であるギャビーの母親はインタビューでこのように答えています。
I love her idea. The push is on to decrease the bacterial load for the operating room ... not just people scrubbing in or wearing booties on their feet. We're trying to minimize traffic coming in and out of the OR and minimize materials coming into the room.
「私はギャビーのアイディアがとっても好きです。
私たち医師は、手術室に入る医師が手術着を着るということだけでなく、なるべく手術室の出入りを減らしたり、持ち込む道具も減らしたり、いつも手術室をいかに無菌状態に保つかということだけを考えていました。」
ギャビーのアイディアは手術室を無菌状態に保つだけでなく、患者である子どもたちの気持ちもカバーしてくれるすばらしいアイディアだったのです!
現在もギャビーのアイディアは、どんどん大きな拡がりを見せています。
なんと、「病気の子どものために手術室にぬいぐるみを持っていけるようにならないか?」というテーマで医学ジャーナルにも載ったのです!
子どもの発想にとことん付き合える親の姿勢が素敵
私はこの話を聞いた時、ギャビーちゃんの発想はもちろんのこと、表には見えてきませんでしたが、最後までギャビーちゃんを見守り続けたパパママの姿勢がすばらしいと感じました。
私は、子どもが無謀と思うようなことを言った時や新しいことにチャレンジしようとしている時、まずそれが実現可能かを考えていました。
そしてそれが難しいと思った時は、積極的に応援してあげることが出来ていませんでした。
自分の価値観に無意識的に全てのことをあてはめ、「子どもの発想」や「やりたい」という気持ちを抑え込んでしまっていたのです。
しかし、ギャビーちゃんと彼女の両親2つの大切なことを教えてくれました。
1)子どもの純粋な発想から大発見が生まれることがある
2)大人はそれを信じ、いろいろなことに挑戦させてあげる
もし子どもが「ねぇねぇママ聞いて!」と面白い発想を聞かせてくれたら、次からはこう答えたいと思います。
「それとっても素敵ね!もっと詳しくママに教えて。」と。
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