タテの関係は親子の関係、そしてヨコの関係は同学年の友人関係、ナナメの関係とは、"親ではない大人"や、"少し年上の子ども"との友人関係です。
友人というのは少し語弊があるかもしれませんが、ナナメの関係とは、
・友達のお父さん、お母さん
・親戚のお兄さん、お姉さん
・近所のおじさん、おばさん
といったように、家族から少し関係性を遠くしたところにいる、年上の存在のことです。
私が、小学生になった我が子に積極的に提案したいと思っていること、小学生以上のお子さんがいる友人に働きかけたいこと、それは、「子どもにナナメの関係を作る機会をつくること」。
私自身、学生時代や思春期には、自分の叔母や塾の先生、また課外活動で一緒になる4、5歳上のお姉さんなどナナメの関係の存在にすごく救われてきました。
「ナナメの関係」で子どもの価値観を広げる!その方法とは?
15,541 View子どもが大きくなってくると、社会との関わりがたくさんできてきます。お子さんが精神的に豊かに育つために、ぜひ取り入れて欲しいと思っているのが「ナナメの関係」です。ナナメの関係とはどんな関係なのか、どうやってつくることができるかをご紹介します。
「ナナメの人間関係」とは?
親とは違う価値観にふれる経験
一般的に子どもは、小さい時ほど親の庇護の元で育っています。子どもが成長し、子ども自身の意思や希望が出てきた時にぶつかりがちなのは、親との価値観や考え方の違いです。
タテの関係とヨコの関係も、もちろん大切ですがナナメの関係によって、幅広い価値観と生き方を知ることができると私は思います。
今まで育ててくれた親のありがたみや苦労を知ってか知らずか、子どもは親の価値観を当然のものとして受け止めようとします。でも、成長するにつれ、単純な好き、嫌いという感覚も含めて、自分の価値観とのギャップに悩むことも出てくるのではないでしょうか。
親には話したくないこともある
子どもが小学校に入り、親との時間がだんだんと減っていくと、親子関係は変化していきます。いつまでも親が一緒について歩くわけにも行きませんし、子どもが遊ぶのを木陰から見守るというのも、子どもにとっては迷惑な場合もあるでしょう。
親としては「いつでもなんでも話して」と思っていても、子どもの立場からすれば、それが出来ない、したくないこともあるのは、皆さんも子ども時代を振り返っていただければ、わかるのではないでしょうか。
そんな時、子どもにとって親でも同級生でもない知人が周りにいることで、少し相談してみたり、話を聞いてみたりすることができます。それが、子どもにとってはとても大事なことだとおもうのです。
ナナメの関係だけあれば良いわけではない
気軽に相談できる親戚のおじさん、1回しか会ったことはないけれどすごくおもしろい話を聞かせてもらって覚えているお父さんのお友達のおじさんなど、ナナメの関係に濃淡があってもいいと思います。
・親自身が、尊敬できたり、刺激を受けたりする友人知人との関わりをつくっておく。
・自分の子どもだけでなく、周囲のお子さんとの関わりも大切にする。
・自分の生活スタイルや職業では体験出来ないような経験をしている友人を子どもに紹介する。
こんなことを意識してみることで、子どもに家族以外の異世代の人間関係を作りやすくなるのではないでしょうか。
我が子には、楽しかったことや嬉しかったことはもちろんのこと、子どもが悩んだとき、悲しくなった時、これはパパの友達の○○さんに相談しよう!あのことは隣の高校生の○○君に聞いてみよう!そんな風に思える人生を送ってほしいと思います。
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