入学までの行事予定

親にとっても初めての入学準備であれば、子ども以上に不安がいっぱいなのはどの家庭でも同じことです。子どもたちがスムーズに学校生活をスタートさせるために家庭でできる事前準備としては、挨拶や返事を元気よくできる、などの基本的なコミュニケーションについての練習があります。さらに、手洗いや歯磨き、ちょっとした身だしなみを整えることなど、自分の身の回りのことについて少しずつ子どもが一人でできるよう、しつけを進めて置くと安心です。

小学校への入学準備のために健康状態などを調査する就学時健診は、例年10月〜11月の間に行われます。特に申し込みなどは必要なく、対象となる年度に市町村より案内が直接送られてくるシステムです。学区内の小学校で受診する必要があり、日時と場所はあらかじめ指定されているため、参加する場合はスケジュールを調整しなければなりません。参加は強制ではありませんが、子どもの健康状態のチェックも兼ねて、特別な事情がない限り検診を受けておきましょう。

幼稚園・保育園の卒園準備は年末年始に始まります。12月には園児生活最後のお遊戯会などが行われることが多く、卒園式についての相談や打ち合わせなどが増えてきます。1月になると卒園アルバムの撮影があるため、時期的に風邪をひきやすいシーズンではありますが、親としては子どもの健康管理により一層注意しておきたいところです。幼稚園・保育園での楽しい思い出作りをしながら、少しずつ入学のための準備を家庭内でも進めていきましょう。

2月に入ると、小学校での入学説明会が行われます。地域によっては、1月に開催されることもあり、名称もさまざまです。保護者のみ、入学予定の子ども同伴、どちらでも良いケースなど、地域や小学校によって内容は異なっているようです。説明会では、登下校のルールや学校規則、入学までに身につけておきたい習慣などについて説明が行われます。また、この時に学校指定の備品販売が行われることもあります。毎年内容が少しずつ変わることもあるため、できるだけ参加しておきましょう。

3月にはお別れ会や卒園式があり、いよいよ小学校への入学準備も忙しくなってきます。学用品の買いそろえや名前の記入など、細かい作業も少しずつ進めておきたいところです。この頃になると、子どものほうでも新しい環境に進むことへのわくわくした気持ちに加えて、不安や緊張を感じる時期となります。あまりプレッシャーを感じすぎないように注意をはらって、親子で学校のことなどを気軽に話し合い、不安を取りのぞいてあげるようにするとよいでしょう。

小学校への入学は、子どもにとっては一大事です。同時に、親にとっても生活サイクルが変化する重要なタイミングのひとつとなります。子どもの成長を楽しみながら、着実に入学準備を進めていきましょう。