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公開 2015年11月18日  

より良い環境で過ごせるように…発達障害の息子のために心掛けている3つのこと

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自分の気持ちや要望などを伝えるコミュニケーションがまだ難しい5歳の息子。家族でさえちゃんと理解してあげられないこともあるため、外の世界で人と接することはより難しい状況にあります。そんな息子のため、私がしていることがあります。当たり前のことかもしれませんが、私が大切にしていることをお話します。


堀内裕子先生の講演を聞いて

お子さん四人が全員、発達障害の診断を受け、子育てをされてきた堀内裕子先生をご存知でしょうか?以前、講演会を受ける機会があり、数日にわたり貴重なお話を聞くことができました。

堀内先生の子育ての経験、また、発達障害の子どもを抱えて大変だったこと。その中で、子どもたちがHappyに暮らせるように、親はどうしていけばいいのか……。たくさんのお話をお聞きして、私なりに息子の為にできることを考え、実行しています。

では、どのようなことか具体的に挙げていきたいと思います。

事前に話し、お願いする

まず大切なことは、子どもが生活をしていく環境で、関わりを持つ方々へしっかりと子どものことを伝えることが大切です。

私の場合で例えますと、その頃ちょうど幼稚園入園前で、園選びに悩んでいる時だったのです。候補の園に見学に行った際、先生方に息子は発達が遅れていることを伝え、その上で保育してもらえるのかを伺いました。幸い候補の園はどちらも入園は大丈夫とのお返事をいただき、その中でもお任せくださいと力強いお返事をいただきました今の園への入園を決めました。

願書提出時の面談でも、再び入園にあたり多々迷惑をかけてしまうことを話し、お願いしました。事前にお願いをしたことにより、幼稚園の方でも初年度はベテランの先生を担任にしてくれるなどの配慮を取っていただけました。

そして、幼稚園生活が始まってから、初めての保護者会で同じクラスのお母さん方にも息子のことを話しました。

「息子はこだわりが強いところがあるのと、まだ言葉が遅く、上手くお友達に伝えられないので、色々ご迷惑を掛けてしまうことがあるかと思います」

事前に主治医の先生から、幼稚園のお母さん方に『発達障害があります』とは言わなくてもいいと言われていましたので、そのような伝え方でご迷惑を掛けてしまうことをお願いしたのです。そんな風に先生や同じクラスのお友達の保護者の方に伝えてお願いすることが、発達障害を持つ子や親にまず大切なことだと私は思います。

常に細かいことまで伝える

幼稚園での生活が始まってからは、担任の先生と密に連絡を取るようにしています。初めにお願いしていたのもあり、担任の先生からもよく様子を伝えてくれる環境が出来上がり、安心して園に通わせることができています。

日々の生活で、息子が“こういう時は、何を訴えている”など、細かなことまで先生に伝え、息子についてのことを共有するよう常に努力しています。

例えば、ダメなことをした時は、“「これはバツだよ」と言って、手でバツを作って見せる”というのを家でやっているので、園でも先生方にやっていただけるようにお願いしたり……。

そうすることにより、息子のためになるのはもちろん、幼稚園で先生方の保育がなるべくスムーズにいくように家庭と園とで連動していけるような体制作りが大切と考えています。

成果と感謝をいつも伝えることが大切

そして、一番大切だと感じることは、お願いしたことにより息子がどう変化しているか、そして、日々協力していただいてありがとうございますという感謝を伝えることだと私は思っています。

お願いばかりしているだけではダメです。「先生が◯◯してくださっているので、息子は最近◯◯できるようになっています。いつもありがとうございます!」と、先生方の日々の協力もあり、息子の成長が見られたことなどをきちんと伝え、感謝の気持ちを伝える。そういうやり取りは、先生方の今後の保育のやりがいにもきっと繋がると思います。

努力したことに成果が出、感謝をしてもらえることは誰でも嬉しいものです。それをいつも心から伝えることも息子のために大切なコミュニケーションだと私は思っています。

お願いすることも、感謝することも、どちらも当たり前のことかもしれません。でも、発達障害の子どもをもって、よりその必要性や大切さを感じて日々育児をしています。

これから、家庭を出て外での生活を始めていくお子さんに不安がある親御さん、ぜひ『お願いすること、伝えること、感謝すること』を大切に、外の世界に送り出してあげていただきたいと思います。

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