息子も、もうすぐ小学生。
先日、息子と一緒におもちゃ屋さんに行ったとき、ふと見かけたミニ四駆で昔の私の父との思い出を思い出しました。
息子ができた今だからこそ、思い返してみると、考えさせられることが多くあります。
子どもと一緒に遊ぶとき、どこまで手を貸していいのだろう?
1,048 View子どもとおもちゃで遊ぶうちに、親もドハマリしてしまった・・・・なんて話は珍しくありません。
うちの息子もそろそろミニ四駆で遊べそうなので、購入を検討しているところですが、そんなとき、ふと昔の自分の親のことを思い出しました。私の親もミニ四駆にドハマリしていたなーということを。
子どもと一緒に遊ぶということ
親子でハマったミニ四駆
1994年のミニ四駆を題材とした漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!! 」でブームとなり、当時の小学生の間で流行しました。
ミニ四駆の一番の面白い所は「レース」です。
ミニ四駆を速くするために、モーター、シャーシ、ギアなど様々なパーツも販売されました。
お小遣いを使ってパーツを買い、ミニ四駆を改造し、自分だけの「マシン」を作ることが、当時の子ども達の心をわしづかみにしました。ミニ四駆の全国大会も開かれるほどの大ブームとなりました。
それと同時に、親である大人たちの心も掴まれたようです。
親子揃ってミニ四駆にのめり込むのも珍しくありませんでした。
気がつけば、親が熱中しすぎていた
私が小学生の頃はミニ四駆ブームのまっただ中でした。
そして、私も、私の親も、ミニ四駆に熱中していました。
熱中した結果どうなったかというと・・
友達とミニ四駆レースしても負けることがなくなりました
ミニ四駆を早くするためには「物理学、電気工学、流体力学」など、究極的には、子どもじゃ理解できないような知識が必要になります。
また改造するためにパーツもたくさん必要になるため、お金も必要になります。
ゴールドターミナル二枚重ね、ベアリングローラーなどの革新的な改造も当時の親世代が生み出したものです。
親がハマると速いマシンが完成します。
現在、こういうマシンは「親父マシン」と呼ばれ、批判されることもしばしばです。
親父マシンで大会へ
私は「親父マシン」を使って、地域のミニ四駆大会では無敵でした。
そこで、強者たちが集まるミニ四駆の全国大会へ参加しました。
結果から言うと、入賞出来ませんでした。惨敗です。
優勝したのは、小学生の女の子でした。その女の子も「親父マシン」使用者でした。
それだけでなく、大会参加者はほとんど「親父マシン」を使っていました。
優勝した女の子の親は、表彰台に立っている娘の写真を必死で撮っていました。
それを見ていた私は小学生ながらに、これはちょっと違うかもしれない・・・と、思ってしまいました。
そしてこれを機に私はミニ四駆から卒業しました。
この大会の殆どの参加者(子ども)は、与えられた「親父マシン」の電源を入れるだけ。
パーツ購入や改造、メンテナンスは全て親がやっています。
「親父マシン」によって無敵の強さを手に入れましたが、強さにこだわるあまりに、純粋にミニ四駆で楽しむという気持ちを失っていました。
「子どものやることに手を貸しすぎない」というのは難しい
ミニ四駆に熱中した親の多くは、「子どもが喜ぶ」と思ってドハマリしていたのだと思います。
・子どもをミニ四駆レースで強くしてあげたい!
・ミニ四駆大会で表彰台に立たせてあげたい!
など、そのようなことを頭に思い描きながら、マシンを作っていたのでしょう。
親が子どもを想い、そうしていたのは分かっているつもりです。
とはいえ、それは子どもにとって良いこととは言えない時もあるのではないでしょうか。
もしかしたら、子どもは私が思っていたように「自分の力で強くなりたい」「自分の力で表彰台に立ちたい」と思っているかもしれません。
親が子どもの遊びに手をだすときには、ぜひ「子どものため」が本当に「子どものため」なのか?を考えてほしいと思っています。
それは遊びだけでなく、勉強、スポーツにも言えることかな、と思います。
「子どものやることに親が手を貸しすぎない」
という非常にシンプルではありますが、親からすると思わず出てしまう手。。
「手を貸す」ということと、「一緒に遊ぶ」ということの線引きは難しいのですが、そこの見極めを間違えないようにしたいと思いながら、自分も子育てをしています。
私が子どもとミニ四駆をするときには、たとえ強くならなくても、表彰台にのれることがなかったとしても、「親父マシン」を作らずに、子ども自身の力だけでやらせてみたいな、と考えています。手は貸しすぎずに「一緒に楽しむ」ということだけ忘れずに。
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