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公開 2015年10月28日  

【家族旅行 vs ゲームし放題】小学生の僕の選択

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とにかくゲーム好きだった私に、父親が問いかけた一週間の家族旅行か、ゲームし放題の一週間という選択。
ゲーマーの私には簡単すぎる結果だったのですが、選択の後で心境に変化が生じてきました。なぜ気持ちに変化が現れたのか?子育て全般に通じる大切な考え方についてまとめました。


とにかくゲームが大好きだった小学生時代

私が小学生の頃は、とにかくゲームが大好きで、熱中を通り越して熱狂的にやってました。
私が子どもの頃はファミコン全盛期。

・マリオカートでドリフトを極める
・ボンバーマンはもはや敵なし
・ドンキーコングは攻略本必須


例え親に時間制限を設けられても、おかまいなしにやってました。


だって、おもしろいから。


そんな私が、
ゲームを「選択する意識」を持ち始めた、ある事件が起きたのです。

1週間の家族旅行 vs ゲームし放題 という簡単な選択

ある夏休みに、父が突然、「来週1週間、福岡の実家に家族で帰ろう!」と言い出しました。

当然のように、家族全員ノリノリなわけでありまして。
私は当然のようにマリオサーキットをグルグルしていたわけでありまして。
福岡の実家には祖父母しかいないため、当然のようにファミコンはないわけで。

カブトムシ!カマキリ!大自然!!!

というようにゲームオタクの私には全く刺さらない単語が並ぶイメージしかなく、あまり楽しみではありませんでした。


「おい、お前はどうする?向こうではゲームできないぞ。一緒に行くか、ゲームするかどっちにする?」

「(まじかよ、選択して良いのかよ、テレパシーわっほい。)マリカー」(もはやゲームの内容まで指定する意識の高さをいかんなく発揮)

「そっか。それじゃあ鍵は渡しておくから、家から出るときは自宅に電話するんだぞ。」

「うん。」(華麗なるドリフトを決めつつ、半分聞いていない)

家族「いってきまーす(ガチャ)」


という流れがあり、私は初めて自分1人で好き放題ゲームに熱中できる環境を手に入れました。
気分としては、年末ジャンボで10万円当たったときの感覚ぐらいの圧倒的な高揚感。

【家族旅行 vs ゲームし放題】小学生の僕の選択の画像1

【初日】マリカーとドンキーコングで乗り切る
【二日目】同じく

しかし。

ゲーム没頭3日目。異変が起こる

ゲームに熱中すること 3日目、違和感を感じ始めました。

あれ、家ってこんなに静かだったっけ?

普段はゲームしている横に、弟・妹がいて、ある種の歓声を浴びている感じがあったのですが、その日にはありませんでした。

違和感を感じてから、さらに1時間を経過した時には、色んな感情が渦巻いていました。

家族はいつ帰ってくるのかな?
今頃何食べてるのかな?
カップラーメンもう飽きた
ちょっと寂しい…

あれ???
「圧倒的に大好きなゲームを、ありったけしても良いんだぞ!おれ!」

自らの選択に、迷いが生じてきました。
それからの残りの日々は、言わずもがな。


・・・寂しかった。

「自分で選択している」と自覚して、初めて気がついたこと

【家族旅行 vs ゲームし放題】小学生の僕の選択の画像2

そういえば、この時が初めて、
ゲームをするか他のことをするかを、意識的に選択しました。

自ら選択しているということを自覚すると、なぜ自分がその選択をしたのか、自然と考え始めるようになりました。

それから、ゲームをする量を減らそう!とすぐに思ったわけではありませんが、ゲーム以外にも自分が興味をもつものがあるかもしれない、もっと楽しいことはないかと探すようになり、自分の興味関心の幅が広がっていった実感があります。
現在エンジニアとしてのキャリアを歩むことになったのも、そうした気づきがあったからだと思います。

子どもがゲームをし過ぎている場合、普通なら、
・もうゲームは辞めなさい
・ゲームは1時間だけね
・勉強が終わったらゲームをしても良いよ

と言われることがほとんどだと思うのですが、正直そういう言葉では私みたいなゲームマスターは気持ちは動かなかったと思うのです。だってゲームが好きなんだから。(笑)


しかし、以下のような問いかけをすることで、子ども自身が大切にしているものと、自然に向き合うように変化していくと思うのです。


・ゲーム本当に好きね。なんでゲームをしているの?
(→自分が好きな理由を探すと、他にあてはまるものにも興味を示すかも)

・今週末、家族でお出かけするのと、ゲームとどっちが良い?
(→ゲームより好きなものの存在を意識するようになる)

世の中には、想像以上に多様な選択肢が溢れています。
しかし、多くは自分の興味関心のセンサーに引っかからず、流してしまっているのがほとんどです。

子どもの可能性を伸ばすために、子ども自身がまだ気付いていない「好き」を、親子で一緒に探してみてはいかがでしょうか。

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