「理系のための豚汁レシピ」を参考に「理系夫のための家事シェアツール」を作ってみた
141,840 View少し前になりますが「理系のための豚汁レシピ」が話題になったのを知っていますか?調理開始から完成までの工程を細かに論理的に示し、これまでのレシピの概念を覆す斬新さから多くの人の目にとまりました。そんな画期的なレシピを真似すれば我が家で課題の家事シェアが実現するかも…そんな思いから「理系夫のための家事シェアツール」を作ってみました。
話題となった理系のための豚汁レシピ
少し前になりますが、「理系のための豚汁レシピ」が話題になったのを知っていますか?
調理開始から始まり、入れる調味料や手順を細かに、順序良く、かつ論理的に示したこのレシピは、これまでのレシピの概念を覆す斬新さから多くの人の目にとまりました。
私の夫もtwitterでこのレシピを見つけると、
「これ、面白くない!?」
と、興味深々。エンジニアとして働く夫には面白く、かつ分かりやすいものだったようです。
そんな理系夫の様子を見ていて、私は
「お!もしかしてこのレシピ真似してみたら、我が家で課題になっている「家事シェア」にも興味持ってもらえるのでは?」
と思いつきました。当時はほとんどの家事を私がやっており、なかなか夫とシェアすることができていないのが悩みだったのです。
今日はそんな私の思いつきから始まった「理系夫のための家事シェアツール」をご紹介したいと思います。
夫にとって「理系のための豚汁レシピ」はどこがよかったのか
家事シェアツールを作るにあたっては、まずこの理系のための豚汁レシピのどこが理系夫にとって良かったのかを考える必要があります。
私が出した結論は以下の2つでした。
1.開始から完成までの調理の全体像が分かる
2.必ずやるべきことと、条件付きでやるべきことが分かれて示されている
ということは、家事シェアツールを作るときにもこれを気をつければいいはず…つまり
1.1日、1週間の家事の全体像が分かる
2.毎日やるべきルーチン(必ずやるべきこと)、曜日ごとに、もしくは状況によって(条件付きで)やるべきことが分かれている
の2つに気を付けて家事シェアツールを作っていけばいいということでは!?
そう思った私はさっそく家事シェアツールを作ってみることにしたのです。
理系夫のための家事シェアツールの作り方
まず、私が取り掛かったのは、毎日やるべきルーチン(必ずやるべきこと)と、曜日ごと、もしくは状況によって(条件付きで)やるべきことをとにかく洗い出してみるということ。洗い出してみるとこんな感じになりました。
毎日やるべきルーチン
【ごはん】
・朝食づくり、食器洗い
・お弁当づくり
・夕食作り、食器洗い
【お風呂】
・お風呂を入れる
・お風呂掃除
【洗濯】
・洗濯機を回す
・洗濯ものを干す
曜日ごとにやるべきこと
【掃除】
・モップ掃除(火曜日、木曜日)
・掃除機をかける(土曜日)
・トイレ掃除(日曜日)
【ゴミだし】
・可燃ごみ(水曜日、土曜日)
・缶、びん(月曜日)
・資源ごみ(火曜日)
【ごはん】
・1週間の食材の買い出し(土曜日)
・1週間のごはんの作り置き(日曜日)
【布団】
・布団カバーを洗う(土曜日)
・布団を干す(土曜日)
(我が家では掃除や布団干しを何曜日にやる、とは決めていませんでしたが、家事シェアを目指すにあたって多少決まっていた方が共通理解が生まれやすいのでは…と思い、相談して決めてみました。)
こうしてできたのが、以下の家事シェアツールです。例えば、火曜日はこんな感じになりました。
家事シェアツールを作ってよかったこと
こうしてできた1週間分の家事シェアツールですが、これを作ってみてよかったと感じる点がいくつかあったので紹介します。
1.夫が言われなくても家事ができるようになった
今までは、
「今日、資源ごみの日だから出してきてね」
「ちょっと部屋が汚くなってきたから掃除してくれる」
など声掛けをしない限り動いてくれなかった夫ですが、これでは私は私で
「なんでいちいち言わないとできないの!?」
とストレスがたまり、夫は夫で
「どういう時に、何をすればいいか分からないのに、すでに頼まれた時には妻が怒っている」
というストレスがたまってしまいます。
しかし、この家事シェアツールを作ってからは、
「火曜日は資源ごみの日だから、出さなくちゃ」
「火曜日はモップがけでもしよう」
と言われなくてもやるがお互い当たり前になってきて、ストレスフルなコミュニケーションがなくなった気がしています。
2.どちらかが出来なくても、もう一方ができる
家事の全体像が分かっていないと、今日あと何をしなければいけないかが分かりませんが、このツールのおかげでお互いが「今日やるべきこと」を共通理解として持てるようになりました。
すると、例えば私が仕事から帰ってきて疲れて寝てしまっていたとしても、夫が
「まだ、お風呂入れていないな」と気付いて自らやっておいてくれるという状況が生まれます。このツール通りに役割分担がいかなくても、お互いに補いあうということが自然にできるようになりました。
3.ツールを作るときに、「我が家ルール」を話し合う機会ができる
そもそもこのツールを作るにあたっては夫と一緒に話しあい、「どれくらいなら自分はできるのか」「我が家にとって必要最低限の家事とは何なのか」ということについて共通の目線を持つことができるようになりました。
ツールをつくるなんてめんどうくさい、という気持ちがあるかもしれませんが、毎日ストレスをためてコミュニケーションを取ることを考えれば少し時間をとって話しあってみるのもいいものだなと感じています。
理系夫のための家事シェアツール、あなたの家でもいかが?
もちろん飲み会や出張もあってこのフロー通りに毎日、毎週が進むわけではありませんし、今日は掃除しなくてもいいや、なんていう日があってもいいと思います。
大切なのは、お互いの目線を合わせて共通理解を作ること、戻るべき原型をしっかり二人のなかで決めておくこと、だと思います。
あなたの家でも「理系夫のための家事シェアツール」、試してみてはいかがですか?
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