「今日は1人で○○へおでかけ、娘は旦那さんと一緒。お出かけできる環境をくれる旦那さんに感謝」
SNSなどで…このような表現、目にしたことありませんか?きっとみなさん純粋に感謝を伝えているのだと思いますし、夫に感謝することは、もちろん大切だと思います。けれど、私は、この表現に少し違和感を感じる時があります。
この表現の中には、子どもの面倒をみるのは母親であるという前提があるように思えるのです。だから、そもそも母親は自由に出掛けてはいけないものだ、誰か自分以外に子どもを見ていてくれる人がいないと母親は出掛けることもできないというように感じてしまいます。
ママだけが子育てするもの?「○○させてくれるパパに感謝」という表現に感じる、違和感の正体とは
19,822 View子育てをしていると、よく見かける・耳にする表現、ありませんか?なかでも「○○させてくれるパパに感謝」というような表現。そんな表現に対する私の違和感の理由を、考えてみたいと思います。
子どもの面倒は全て母親の責任?
専業主婦時代に感じた違和感
私は専業主婦時代、「夫が仕事に行けるのは、自分が子どもを見ているから?子どものことは愛しいし大好きだけれど、それによって自由を奪われるのが母親だけなんておかしい」と考えていました。
私は、当時、出産によって仕方なく職場から去ったように感じていたこともあり、産後すぐに復職して仕事をしたいと思っていました。しかし、保育園も見つからず、専業主婦として子育てをすることになりました。自分の思うようにいかない現実に、自分ばかりが自由を奪われて、我慢をしなくちゃいけないなんて、と感じるようになっていきました。
共働きになったことで、夫が家事に関わるように!
私は再就職をして、現在はフルタイムで働いています。それまで夫が家事を積極的にすることはなかったのですが、共働きになり私がフルタイムになったことを機に、夫が家事に関わることが多くなりました。子どもの夕食は園や夫が準備してくれることもありますし、子どもは保育園で毎日大好きな公園に行き、満足しているようです。
専業主婦の友人には「働いていると、家事に育児に仕事に毎日大変でしょう」と言われることもあります。でも、個人的には専業主婦の時の方がずっと大変でした。
子育ては夫と助け合いながら
もちろん、夫が家事育児をしてくれることに対して、感謝をしていないということではありません。
夫は、私と同程度、時期によっては私以上に送迎や家事を行っていることもあり、むしろとても感謝しています。実際に、先月は私が肘を怪我したため、まる1ヶ月、夫が家事をやってくれました。日々、「今日の夕飯ありがとう美味しかった」「洗濯物干してくれてありがとう」「お迎えありがとう」と感謝を伝えています。
しかし、「出かけさせてくれてありがとう」と言うことはありません。それは、子どもが生まれても「出かける」ということは普通のことだと思いたいし、夫にもそう思って欲しいからです。
我が家では、平日・休日問わず、仕事でもプライベートでも、夫が出かけるという時は、自分の時間を調整して保育園の降園時間には迎えに行きますし、休日は一日家事や自分の用の合間をぬって子どもの相手をします。
夫婦でお互いに助け合いながら子育てをする中で、一人で出かける時間を作ることは、夫婦のふたりともが同等に持っている権利だと思うのです。
母親自身の幸せが、子どもの幸せ!
子育ては、ママだけでしなくて良いと思います。
私は、母親自身が一人の人間として幸せであることが、子どもをもっと幸せにすることだと信じています。一人の人間として自分自身の時間を必要としている時に、自己犠牲でその時間を作れないのだとしたら、むしろその方が子どものためにならないのではないかと思うのです。
今の日本の社会が、母親の育児に負担がかかりやすい構造であることは理解しています。出かけたり自分の時間をつくるのでさえ、難しい環境だと感じることもあります。
だからこそ私は、「働くママだろうと専業主婦のママだろうと、自分のやりたいことをしよう!」と言いたいです。
もし自分の時間がほしいと思ったら、諦めずに託児先を探したり、夫や家族の協力を求めてみてください。専業主婦にも、子どもから離れる休憩時間や休日があって然るべきだと私は考えています。
もっとママが自由に生きられますように!
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