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公開 2015年11月22日  

子どもが絵本の上でスワイプ?!スマホやTVが子どもに与える影響

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テレビ・DVD・ゲーム・スマホなど、メディアの発達に伴い、子どもがメディアに接する機会も増えています。便利なツールが多いので、子守りとして使う親御さんも多いのではないでしょうか?今回は様々なメディアが子どもに与える影響について考えていきます。


親自身のメディアの使い方が、子どもに大きな影響を与える

子どもが生まれるまでは、あまり気にせずにメディアに接していたことと思います。しかし、子どもが生まれると、親自身のメディアの使い方が、子どもにも影響します。

どんな風にメディアと付き合いながら子育てをしていくか、考えてみたいですね。

*テレビはつけっぱなしになっていませんか?
*スマホ依存症になっていませんか?歩きながらスマホを触っていませんか?
*夜眠る前、部屋を暗くしてから、スマホ・テレビ・PCをみていませんか?
*隙間時間があればゲームをしていませんか?

テレビがつけっぱなしの家庭もあれば、ゲームがつけっぱなしの家庭もあるようです。良く言われる言葉が「テレビはつけっぱなしですけど、見ている時間はわずかです」というようなもの。

例えば、しょっちゅう流れてくるCMの音楽やセリフ、ついつい口ずさんでしまったりすることありませんか?テレビを見ていなくても、聞いていなくても、ついているだけで影響は及ぼされるのです。産まれてすぐの0歳児は、テレビを見るという意識がなくても、テレビがついているだけで光や音の刺激を受けています

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絵本の上で人差し指を置いて左右に動かす子ども

最近、絵本を渡すと、紙をめくらずに紙の上に人差し指を置いて左右に動かす子どもが増えているようです。スマホのスワイプをしているんですね。初めて目にした時には驚きました。

待ち時間が長い時、絵本一冊では持て余してしまう時でも、スマホがあれば様々なものが見れます。荷物も少なくて済みます。様々な理由から、絵本はスマホという媒体に変化しつつあります。

しかし、絵本には絵本の魅力があると私は思っています。絵本はスマホと違い、喋ってくれません。だから、子どもは絵本を見ながら色々と考えます。子どもなりにストーリーを考えてたり、絵をみながら知っているものを連想したり。

また、分からないことは一緒に絵本を見てくれる大人に聞いたりすることで、興味の幅が広がったり、コミュニケーション力ついたり。そして、絵本のページを一枚ずつめくるという微細な運動を通して、指先の感覚も育まれるのです。

絵本とスマホ、状況に応じてうまく使い分けられるといいなと思います。

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「子どもとメディア」に対する、日本小児科医会からの提言

日本小児科医会からはこのような提言も出されています。

わが国でテレビ放送が開始されてから50年が経過しました。
メディアの各種機器とシステムは、急速な勢いで発達し普及しています。
今や国民の6割がパソコンや携帯電話を使い、わが国も本格的なネット社会に突入しました。
今後、デジタル技術の進歩はこのネット社会をますます複雑化し、
人類はこの中で生活を営む時代に進みつつあります。
これからもメディアは発達し多様化して、メディアとの長時間に及ぶ接触は
いまだかつて人類が経験したことのないものとなり、
心身の発達過程にある子どもへの影響が懸念されています。

日本小児科医会の「子どもとメディア」対策委員会では、
子どもに関係するすべての人々に、
現代の子どもとメディアの問題を提起します。

便利なツールだからこそ、「使い方」が大切!

スマホで見る動画などは、音が聞こえて、画面が次々に変化して、黙って握っているだけで子どもに刺激を与えてくれます。これ何だろう?と思っても、それはすぐに消え去ってしまいます。自分で考える時間は与えてもらえません。

もちろん大人が一緒に相手をしなくても静かにしてくれるので、核家族でお母さんしか子どもの相手ができない家の中では、便利なツールであると思います。他にも、子育て家庭を助けるスマホアプリなどもたくさんでてきているので、そうしたツールがあることはとても素敵なことです。

ただし、単純に便利だからといって、メリットばかりとは限らないのです。スマホ自体が悪いわけではなく、使い方の問題だと私は考えています。様々なツールがあふれているからこそ、使い方に気を付けて、それぞれの家庭に合ったメディアとの付き合い方が確立できるといいですね!

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